ラブコラムニストのラヴィンみやです。
女性はイったふりをする。と言われています。
実際、女性はイったふりをします。
それはなぜなのかしら。3つのイったふりについて考えてみました。
女性がイったふりをするのは、決して男性を欺きたいからではありません。
「イったふり」は自分の体を守るため
男性が、ご自身の手を使って女性の性器を刺激すること。
愛撫の一つですね。
これが本当に何度言っても足りないくらい、誤解の塊なのです。
クリトリスにしても膣にしても、粘膜ですから「そっと触ること」が基本です。
しかし、男性の頭の中には常にあの光景が浮かんでいるのでしょう。
アダルトビデオ。
アダルトビデオの中では、男性が激しく触れるほど、女性が激しく感じているように見えますし、悦んでいるように見えます。
そして、それを事実として男性の多くは受け止めている。
ドラマの中で演じている「役」ではなく、本気で気持ちいいはずだ、と純粋に信じていらっしゃる。
純粋さは無くして欲しくないけれど、あれは現実ではありません。
女性がイったふりをするのは「激しくされると体が傷つくから。痛いから」です。
イクまでやってあげたい気持ちは大変嬉しいのですが、その情熱を「女性が本当に喜ぶ方法を学ぶ」方へ向けていただきたい。
激しくしてもイキません。
痛いだけ。冷めていくだけ。苦痛なだけ。
だから女性は「イったふり」を選ぶのです。
「イったふり」は早く終わらせるため
次にイッたふりをしがちなのが、挿入後ですね。
これも、手でするときと同じで、激しくされても気持ちよくないんです。
腰を打ち付けるような動きは、男性にとっては気持ちいいことですが女性の体にとって、それはさほど気持ちいいことではありません。
ゆったりとしたテンポで、ゆったりと楽しむ。
激しくするのは、射精に向けて行く時だけで十分なはずです。
そこまでは、お互いの体を共有して楽しむ時間です。激しいピストンはいらない。
激しくすればするほど女性は悦ぶ、と認識しているのであれば、いますぐその勘違いは捨てましょう。
激しくすればするほど、女性の心も体も冷めていきます。
セックスをするたびに、「ああ、またあの茶番が始まる」と、イったふりを用意するでしょう。
「イったふり」は愛情表現
愛する男性が自分の膣で悦んでいる姿は女性にとって至福の時でもあります。
男性と違い、女性が達するには時間がかかりますし、時間をかけたとしてもイく時とイかない時があるもの。
だから、遠慮して男性に委ねられない女性はたくさんいます。
男性が考えているより、時間がかかる。
相手と心を開いてつながる必要もあります。
二人がどんな関係を築いているかもとても大切な要素です。
緊張していたら、どんな愛撫も開く鍵にならないからです。
そんな自分を自分が一番よく知っている。
だからこそ、相手に負担をかけないように、とイったふりを選ぶ女性もいます。
イったふりにもいろいろありますが、どんな理由があろうともイったふりをしていてはより良い関係も、セックスも作ることはできません。
女性の側の意見として、イったふりはするものではないと感じています。
こうしたい、こうしてほしい、という思いにフタをすることになるからです。
たくさんの男性が「アダルトビデオ」のようなセックスをする、ということは、今までの相手が誰も何も言ってこなかった、ということ。
こういうものだと受け入れている、という言い方もできますが「No」を言わずに、相手と向き合うことをせずに「イったふり」でお茶を濁している、ということでもあります。
男性がそれを見抜くことはできません。
セックスの時だけでなく、日頃から本音を言い合える関係を築く以外には。
イったふりをしなくてもいい関わりとセックスが日本に溢れますように。