彼女が欲しいのに、できない。出会いの場がないわけでもない。友人知人もいる。それなのに彼女ができない。どうしてなのでしょう。
仕事もしている。顔だってそんなに悪いと思わない。性格だってそんなに悪くないし、むしろ優しい方だと思う。という時に、やはり考えてしまうのは「女はイケメンが好き、女はお金が好き」というワードです。
では、本当に女はイケメンや金持ちに限定しているのでしょうか。そんなことはありません。ブサイクだろうが貧乏だろうが、恋人がいる男はゴロゴロいます。
「ガチで彼女欲しい!」と思ったとき、その原因がハッキリすれば解決する糸口が見えてきます。今回は、彼女ができない原因と解決法についてご紹介します。
この記事の目次
女を見ているようで見ていない
お腹が減っていて、お弁当を買いにコンビニに行っても、きっと新商品のアイスクリームまでは見ないかもしれません。あとで「あの新商品食べた?」という話になって、コンビニに行ったけど見てなかった、ということはよくあることです。
私たちは、買い物をするときに「欲しいものしか見ない、見えていない」という事象が度々起こります。これは誰でもそうですし、すべてを見落とすことなく観察することは無理なのかもしれません。
彼女できない男の“女の選別”
彼女ができない大きな要因として、最近気がついたことがあります。私はたまに人間観察と称して他人の飲み会を盗み見たり(見てるだけですよ)、会話に聞き耳立てることがあるのですが、気になったのは女性の意見です。
「モテなさそうな男は、みんなかわいい子しか見ていない」…それを耳にして、「なるほど」と思いました。というのも、私の周りにも素敵な女性はたくさんいますが、独身(彼氏ほしい)女性が多い。
「この男性と、この女性が付き合ったらぴったりなのにー」と思いますが、女性はその気になっても、男性は“アウトオブ眼中”(死語)。
どうやら、好みの女以外は「女性ではない」という意識が働いていて、さきほどの「弁当を買いにコンビニに行って弁当しか見てこない」状態になっているのです。
合コンでも選り好みしてる
はっきり言って、人って付き合ってみないとわかんないので、話をしてみたら意外といい人だった!ということは、割と多いです。外見なんて、見慣れてくるものですし。
それなのに、いわゆる普通の、ごく一般的な、そんなにイケメンでもないしブサメンでもないような男性で、彼女がいない男性の多くは「ブスは門前払い」。逆に、かわいい子にはテンションが上がってしまって鼻息荒く対応。差別化しているのです。
外見からの情報を90%くらいで考えているので、ブス相手に話を盛り上げようとも思わないし、目すら合わせない。会話したとしても、連絡先の交換をしない。女性として見ていないばかりか、若干見下しているんですね。
別に隣に座った女とセックスしろ、というルールではないので、楽しくお話しつつ連絡先も交換して人脈を広げればいいのに、それすらもしない。これでは彼女はできません。
みんなに平等に優しくする=モテる
女性にモテるためには、男性にもモテなければなりません。相手によって態度を変える男は、女性から見ても気分がいいものではありませんし、性格が悪く見えます。
ブスは無視、美人には優しく、男同士では下世話な話……これが「普通」だと思っているのなら、やめた方がいいです。
男にも女にも“お姫様扱い”でモテる
女性にも男性にもモテて、もちろん彼女がいる理想的な男子の知人がいますが(仮にWくんとします)、彼はみんなから「優しい」と言われています。
男性に対しても、「大丈夫?昨日ちゃんと寝た?」と心配したり、重い荷物を持ってあげるのはもちろん、服の襟を直してあげたり、誕生日プレゼントを欠かさないなど、気遣いのできる人です。
それは女性に対しても同じで、彼女にはもちろん、女友達が困っているときには相談に乗るなど、まるでナイチンゲールのように友人には献身的に尽くしてくれます。
Wくんが王子様、そのほかのみんな(男女とも)がお姫様のようです。Wのいいところは、それが「媚び」ではなく、自然と身に付いた優しさ、というところです。
カースト制は廃止せよ
私の知ってる“彼女ほしいけどできない男子”の多くは、話をしていると、自然と人間に順番をつける癖があるような気がします。
5人女性がいたら、好みの順番にランク付けして、ランクに応じて対応を変えます。さらに、ランキング最下位の女性には「汚い言葉で罵っても冗談で通じる」みたいな勘違いをしているのです。
さらに、それらのランク付けを他の男性と情報共有しつつ、自分の認識が誤っていないか確認したあと、確実なものと認識すると、それを集団で実行します。
大変残念なことですが、これらの「扱いがランクによって決まる」ということは女性は空気でわかりますし、そんなことでちやほやされたとしても女性は喜びません。まして、最下位にされた女性から反感を買うことは間違いありません。
人の視線を気にしないこと
彼女ができない、というのは、モテるとイコールではありません。しかし、彼女を作るためにはモテる必要がある、と考えている人は意外と多いです。
モテる=外見を磨くことでしょうか。それとも、モテる=他人からの評判をよくすることでしょうか。それらの“人の視線を気にすること”が、彼女を作ることにおいて逆効果となっている可能性があります。
俺ってそんなに悪くない、と思っている男はモテない
今まで彼女はいたことあるけど半年以上続いたことがなく、自分でも普通の見た目だし、性格も悪くないと思っている男性から「彼女がほしい」と相談を受けたことがあります。
本人いわく、「自分はそれなりにモテる」らしく、男友達も多いし、合コンに呼ばれる機会も多い。職場でも女性の同僚とうまくいってる。けど、彼女ができない。
「じゃあお前はなんで彼女がほしいんだ」と質問すると、彼はあっけらかんと「だって彼女いないと恥ずかしいじゃん」と言いました。恋人のいる男の方が、社会的に認められて偉いんだ、と。
つまり、好きになった女性と恋に落ちるというよりも、見た目がいい女を隣に侍らせたいだけなのか?と聞くと、「そうだ」と答えました。
そのような考え方の男性がいてもいいとは思いますが、独身が恥ずかしいだとか、いい女を連れてるとかっこよく見えるとか、自慢したいとか、そういう“人の視線”を気にしている男は、人と出会う縁を蔑ろにしています。
見た目も悪くない、金も持ってる、背も高い…かもしれませんが、女性は「人権を無視されること」を一番嫌います。仲良くしているフリをして、逆に女性からは嫌われている可能性があるでしょう。
女から見た“彼氏にしたい男”
では、女性から見て「あ、この人とお付き合いしたいな」と思う男性はどのような男性なのでしょうか。私の周辺の女性たち(主に30代独身)が言っているのは、相性です。
そりゃ確かにイケメンや金持ちもポイントは高いのですが、それよりも「話が合う、好みが似ている」そして「話をちゃんと聞いてくれる」ここが大事。
今まで出会った男性の、ほとんど…70%くらいは、「僕の話を聞いて!聞いて!聞いて!」という承認欲求の強いタイプでした。女性は皆、口を揃えて「私はアンタのママじゃねえ」と突っぱねます。
大事なのはパワーバランス
女性が「この人と相性がいいな」と思える男性というのは、パワーバランスを指します。つまり、押した分だけ押し返してくれる人です。会話で言うのなら、同じ分だけ情報開示してくれる人。
何も喋らない人は手応えがありませんし、質問ばかりしてくる人は“個性がない”と思います。また、自分語りに走って自分のことばかり話をしている人は、目の前の女に興味がない、お前は女なんだから黙って俺の話だけ聞いてろ、って感じに見えます。
このパワーバランスがうまくいっていないと、「悪い条件はとくにないけど、ごめんなさい」って感じで女性の方から去っていきます。
逆に言えば、このパワーバランスがうまくいけば、いろんな女性から声もかかるし、こちらからもデートに誘いやすくなる、ということです。
彼女を作るということ
彼女を作る、ということは、ペットショップで犬や猫を買ってくることとわけが違います。お金さえ払えばどうにかなる問題ではないし、モテない理由を顔や金のせいにしているうちは、まだまだ未熟と言ってもいいでしょう。
彼女を作るとは、“人とコミニュケーションする”ということです。それも、特定の人物と濃密なコミニュケーションを図ることになります。それはとても手間がかかって、面倒なことです。思い通りにならないことのほうが多いです。
それらの“面倒なことはしたくない、でも彼女はほしい”と言っている人は、「焼肉は食べたい、でもお金は払いたくない」と言っていることと同じです。
彼女ができない原因は、外見でもお金でもなく、そもそも根本的に持っている「考え方や、ものの見方」なのかもしれません。