一般人は勿論のこと最近では議員、芸能人の不倫に関するニュースを多く耳にします。それだけではなく、テレビや新聞、週刊誌や女性誌でも特に最近は不倫関係のニュースを目にする機会が多いような気がしますよね。
有名人のこういったスキャンダルは一見命取りのように思えますが、何故こんなにも多くの人々が不倫にハマってしまうのでしょう。不倫関係の魅力やその危険性について、芸能人のケースを例に纏めてみました。
一般人と芸能人の不倫格差
先ず、一口に不倫と言っても、芸能人と一般人のそれでは大きく違います。当然俳優だから、女優だから、不倫が許されるという意味ではありませんし、むしろ人前に出ている彼らにとってこそ、不倫はリスキーなものです。
一般人が不倫をした場合、離婚や裁判、慰謝料といった話が持ち上がります。これは芸能人の場合も同じですが、一般人の場合は家にマスコミが来たり、新聞やテレビで取り上げられたりするようなことはまずありません。世間に知られるとしても、それは極めて狭いコミュニティでの話になります。
一般人とは異なり、政治家や有名人の場合はスキャンダルに発展してしまいます。スキャンダルに発展した場合、所属事務所との話し合いや、出演ドラマやCMの打ち切り、イメージダウンなどの悪影響を大きく受けてしまうことになります。更に、会見の際に下手な発言をしようものならその後の活動に大きな支障をきたすことになります。有名な例では、アイドルグループである乃木坂46のメンバー、松村沙友理さんの不倫騒動が挙げられます。
路上キス、不倫騒動などと報じられたこの一件は松村さんの活動に大きな変化を与えたと言えます。路チュー繋がりで言えば、山本モナさんなども有名ですが、アイドルのようなクリーン路線での売り出しを狙っていた場合には、不倫騒動は致命傷になりうるのです。
レギュラー番組や出演CMの降板による露出の減少に加えて、裁判など法的な話に発展した場合には、表舞台に返り咲くのはかなり困難でしょう。最悪の場合、引退というケースも考えられます。
このように、不倫という行動は同じでも一般人と芸能人の不倫には大きな違いがあります。それ程のリスクがあっても、多くのタレントが不倫をし、配偶者以外の人間と肉体関係を持つという騒動が後を絶たないのは何故なのでしょうか。
危険を承知でものめり込んでしまう不倫の魅力
ここからは、不倫が持つ魅力というものについて考えていきます。芸能界という場所には多くの美男美女がいますから、それだけでも不倫は魅力的なものに感じてしまうでしょう。
しかし結婚していない芸能人は多くいるというのに、何故不倫という選択をするのか。特に美男美女であれば、未婚の相手でも選び放題な筈です。
思うに、最終的に関係がもつれてネットやブログで暴露されてしまう危険性すらも、芸能人にとっては美味しいことなのではないかという結論に行き着きました。元AKB48のメンバーである川崎希さんの夫、アレクサンダーさんはこの典型的なパターンと言えます。
アレクサンダーさんの場合、既婚者でありながら他の女性とも遊び、それを妻の川崎さんも容認している、という部分が特殊と言えます。この場合は不倫ではなく浮気ですが、こういった関係性を保ちながらも夫婦関係が円満でいられるというのは社会的にも珍しく、ある種の支持を集めていると言えるでしょう。
他にも元は売れっ子だったけれど、今は活動が思わしくない芸能人などが、スキャンダルを種に業界への返り咲きを狙うというケースも見かけます。
このように、戦略的に不倫を利用することでメディアへの露出を増やすという側面も不倫にはあり、画像や写真、疑惑というものは場合によって武器にもなり得るのです。
不倫のリスク
次に、不倫をすることによる様々なリスクについて考察していきます。一般人の場合、既に挙げたことではありますが、離婚や裁判、慰謝料といった問題が真っ先に考えられます。子供がいる場合には、親権争いなども問題として浮上します。
この点は芸能人の場合も同じですが、違う点としてはプライバシーの有無でしょう。マスコミたちは裁判の様子を逐一テレビで報道しますし、対象人物をはじめとして、周囲の人間関係や過去についてまでも根掘り葉掘り調べ尽くされることになります。
不倫をしたのだから、有名税としてこれくらい当然だ、などという意見もありますが、生活に支障をきたすレベルになってくると流石に同情してしまいます。
他にも、出演予定の番組やドラマに影響が出たり、CM契約を打ち切られたりするリスクもあります。歌手グループ、ゲスの極み乙女のボーカル、川谷絵音さんと不倫関係を持ったタレントのベッキーさんはその一件以来暫くの間表舞台から姿を消しました。
そんな彼女も、出演CMを多く持つ女性の一人だったので、違約金で数億円の請求をされたという噂もあるくらいです。
仕事やギャラが減るだけではなく、違約金や慰謝料を請求されることを考えると、不倫というもののリスクは想像以上に大きいものなのかもしれません。
倫理観から見る不倫
もう一つ忘れてはいけないこととして、倫理的に見たとき、不倫は世間一般にどういうイメージを与えるのか、ということです。先にも挙げたように、不倫を利用することで売名行為を行い、話題性という面でのアプローチを行うことができます。
それは不倫が持つ魅力の一つなのでしょうし、現実的な問題や周囲への迷惑を鑑みると、不倫には当然負の面も存在します。しかしそれとは別に、倫理的に見た時、やはり不倫というのは悪なのです。
ここではタレントのマギーさんを例に考えていきます。マギーさんはベッキーさんとほぼ同時期に不倫疑惑が持ち上がり、一部ではかなり話題になりました。実際この一件で、彼女に幻滅したというファンの方も多いでしょう。しかし、マギーさんはベッキーさんのようにテレビへの露出が減るようなこともなく、テレビで大きく取り上げられることもありませんでした。
そして騒動が起きた後も以前と同じようにテレビに出演し、何事もなかったかのように振舞っています。「あの一件は誤報だったのかな?」と思うほどあっさりとしていることに違和感を覚えませんでしたか?
ベッキーさんとマギーさんのタレントとしてのランクが違い過ぎるからマギーさんの報道は加熱しなかった、というのが一部での考えのようです。つまり、ベッキーさんのスキャンダルは多くの関係各所に影響を与えるので、業界内でも潰し合いが起きたけれど、マギーさんの場合はそこまでの影響力がないから加熱しなかった、ということです。
他にも事務所とマスコミの関係性や、世間の不倫に対する注目度など、様々な要素があったと考えられていますが、正直どれも納得のいく理由にはなりません。それは視聴者の方も一緒で、倫理的に不倫は悪いものだ、という認識があるのでマギーさんに対して嫌悪感を覚える人が続出したのです。上原多香子さんについても同様で、マギーさんと同じバーニング系の事務所だからメディアでの報道が加熱しなかったと言われていますが、そういった事情は視聴者には関係のないことです。
マギーさん自身は報道前と変わらず SNSにも投稿し、レギュラーを務める生放送番組にも出演し続けていましたが、露出の維持と引き換えに好感度の低下は否めませんでした。
この例を見ても分かるように、人々の倫理観に触れることは、どう頑張ってもマイナスなイメージを持たせてしまいます。いくら売名効果があるといっても、できることならば避けるべきですし、その引き換えに失うものは実に大きいです。
終わりに
今回は芸能人の不倫について書いてきましたが、一般人でも芸能人でも、どんな理由や立場であれ不倫はするべきではありません。
健全でない恋愛は良い最後を迎えない場合が多いですし、何より、道徳的に見て不倫は悪だと言えることだからです。文筆家としても有名な乙武洋匡さんは、5人もの女性との不倫が原因で、妻の乙武仁美さんと離婚をすることになりました。
その内容にも驚きですが、献身的に夫を支えてきた妻を裏切る行為というのは、当事者でなくとも胸が痛みます。家庭の為に働いてきた夫を裏切る話というのも同様です。イメージが大切な仕事だからこそ、周りに誇れる恋愛、生き方をするべきなのではないでしょうか?
まとめ
- 一般人と芸能人では不倫に格差がある
- 芸能人の場合、最悪引退に追い込まれる
- プライバシーを侵害されたり、多額の違約金を請求されたりするケースも
- しかし上手く利用すれば売名もできる
- 事務所の力関係次第では報道されないケースもある
- 倫理的に不倫は悪で、最終的には大衆に受け入れられることはない