結婚したくない!と思う男性も結構いて、私の知り合いにも独身万歳男性が多いのですが、正直、結婚したくないならしなければいいと思います。
けれど、結婚が嫌だからしたくない、という理由であればご注意を。独身が楽しいから独身を貫く、という覚悟があるのならいいのですが、「結婚からの逃げ」ではろくなことになりません。
では、今一度ハッキリさせておきたい、結婚しないメリットとデメリットについて、ひとりの男、ひとりの人間として考えてみましょう。
この記事の目次
1、結婚しない“お金”の問題
まず、結婚しないことに関して、お金の問題はついてまわります。メリットとしては、自分で稼いだお金が自由になることですよね。
デメリットは、自分にもし万が一のことがあって、稼げなくなった場合、誰も助けてくれないことです。確かに、親族や友人の助けは借りられるかもしれません。
結婚していれば妻が一家の大黒柱になってくれるので、そういう意味では、独身のままでいることは保険がない状態、と言えます。
十分な蓄えがあるとか、働かなくても入ってくるのなら安心ですが、収入が途絶えてしまって、独身である、ということは不安なことかもしれません。
2、結婚しない“老後・死後”の問題
結婚しない、ということは、子孫を残さない、という選択かもしれません。そうなると、どうしても老後の問題が立ちふさがります。
今は元気で手足も自由に動きますが、いつまでも健康でいられるとは限りません。家や財産の管理は誰にお願いするのでしょうか。
信頼できる人にお願いするにしても、老後を任せられる人を誰にするか。とても大きな問題です。死ぬ瞬間まで元気でいられたらいいですが、そうとも限りません。
また、死んだ後どうするのか、についても無計画で死んでしまうことは、周囲の人に迷惑をかけることにもなります。
3、結婚しない“寂しい・気楽”について
結婚しないことのメリットは、ひとりで気楽。また、デメリットはひとりは寂しい。これは表裏一体の問題です。
自由とは寂しいことで、寂しくない自由はないのですが、この決断を先延ばしにすると、「不自由なのに、さらに寂しい老後」が待っています。
極論で言えば、将来は「自由だけど寂しい」のか、「不自由だけど寂しくない」のか、どちらかを自分で掴みに行かなければなりません。
これをメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかはそれぞれですが、ただじっと待っていて、嫌なものから逃げ続けていると、どちらも手に入らない結末を迎える可能性があります。
4、結婚しない“世間体”について
今後、この問題は薄れていくとは思います。なぜなら、独身でいる人が圧倒的に増えるからです。女性もそうですが、「個人の幸せ」を優先すると、結婚という家制度はあまりにも不利益が多いのです。
お金はかかるし、手間もかかる。親戚付き合いも面倒。それよりも、自分で稼いだ分を好きなように使って、自由な時間は自由に楽しむ人生の方がよほど理にかなっています。
ということで、近い将来「あの人、結婚もしないでぷらぷらして…」などと言われることは少なくなると思います。
ただし、「じゃあ結婚しないことの方がメリットが多いのか。デメリットはないのか」というとそうではなくて、独身というのはいわば個人事業主。結婚することは企業に就職すること。
独身であれば、自分が普通の人畜無害な人材であることを誰が証明してくれるか、みたいなことになりますので、その分、友人・知人との繋がりが重要になります。
もし、結婚しない、友達もいない、親類縁者もいない…となると、本当に社会から孤立した人間になってしまうので、そのへんの注意は必要です。
結婚しないことは良いこと?悪いこと?
結婚すること、しないこと。これは自分で自由に選択できるようになりました。昔みたいに、ほぼ強制的に結婚しなければならない、みたいな制度は、ほぼ崩壊したと言ってもいいでしょう。
それなのに、なぜみんな結婚しようとするのか。そして、結婚をして幸せだと言うのか。また、結婚できた人たちが勝ち組みたいに言われるのか。
「結婚=幸せ」は幻想です。結婚は苦行以外の何ものでもありません。ただし、高校を卒業したら、大学に行きたいように、もっと勉強するために留学するように、人は苦行を自ら求めるものです。
「もっと勉強すれば、今まで知らなかったことを学べる!」と思うから、次の試練を自分で求めてしまうのです。
結婚したくないのなら、しない方がいいでしょう。ただ、もし迷っているのなら、「どちらかを決断しなければ前には進めない」ということを覚えておきましょう。