会社の上司や先輩からの指示が、なぜか理解できない、理解しているつもりでも、言われた通りできず、失敗を繰り返す…こんな悩みを抱えた社会人の男性は多いのではないでしょうか。もしかしたら、自分は発達障害なのかもしれない、と思い悩んだ方もいらっしゃるでしょう。
しかし、あなたが話の内容を理解できないのには、ちゃんと理由があったのです。今回は、仕事が理解できない理由、そして、その改善策、できる男になるための秘訣を伝授します!
この記事の目次
仕事が理解できない原因
仕事の指示を理解できないのは、ビジネスにおいてはNGです。では、なぜ話の内容を理解することができないのでしょうか?その具体的な原因をご紹介します。
1.理解する姿勢ができていない
まず、人の話を理解しようとする態度をとれていない場合もあります。たとえば、「~ながら聞き」をしてしまっているような場合です。社会人としてはあり得ないことですが、スマホをいじりるなど、作業しながら上司の説明を聞いたり、キーボードを打ちながら相槌を打ったり…これでは、まず理解力以前に、話を聞く姿勢がとれていないので、内容を把握できるわけがないのです。これでは、いわゆるダメ社員のレッテルを張られてしまっても仕方がありません。
2.常に追われ、理解をする余裕がない
いつも何らかの作業に追われている方は、話を理解する余裕がなくなってしまいます。例えば、マラソンの最中に難しい説明を聞かされたとしても、走ることに夢中で理解をすることは不可能ですよね。それと一緒で、何か作業に追われ、頭がいっぱいいっぱいになってしまうと、ほかの人の話が頭に入ってこなくなるのです。
3.理解するベースの知識が備わっていない
話の内容を理解するための基礎知識がない場合、どんなに話を聞いても理解をすることができません。これは、極端な例ですが、社会人には最低限の計算力や、国語力が必要ですよね?もし、それらがない場合、どんなに難しい話を聞いても理解するすべがないのです。ビジネスシーンでは、ある分野に関する基礎知識を必要とする場面が多く、それらが不足しているために、理解力にかけていると思われてしまうパターンもあります。
4.話を聞いていない
理解云々の前に、話を聞いていないという可能性もあります。相手の話に集中できておらず、「お昼ごはん何食べよう…」などと他のことを考えてしまっているような場合です。このタイプの方は、とにかく集中力が欠如しているのが特徴です。すぐに気が散ってしまい、相手の話に相槌は打っていても、気持ちは上の空なのです。これでは大事な話を聞き逃し、ミスを連発してしまうでしょう。
5.相手の話を否定的にとらえている
相手に対して、否定的な姿勢でいると、話が頭に入ってこなくなります。自分が絶対に間違っていると思った意見を、自分の中でしっかり整理して理解しようとする人間がいるでしょうか?嫌いな人の意見などは、聞きたくないと考え、忘れてしまうのが普通です。ですので、相手が話しているのに、頭の中で「それは違うだろ…」などと考えていると、話の内容を理解することができないのです。
6.理屈を理解できていない
相手の話は聞けているものの、その理屈を理解できていない場合もあります。極端な例ですが、相手が「1+1=2」と言っているのはわかるのに、どうしてそうなるのかがわからない、ということです。これは、情報を自分の中で整理し、必要な情報同士を結び付けることが苦手な人に多いパターンです。情報が頭の中で独立してしまい、応用が利かなくなってしまうのです。
理解力をつけていくためには
理解力に乏しく、ミスを繰り返してしまうような人は、他人とのコミュニケーションを恐れるようになってしまいます。自分はダメ人間なんだ…と塞ぎこんでしまうのです。しかし、それは絶対にいけません。なぜなら、理解力不足の本当の原因は、「コミュニケーション不足」にあるからです。
コミュニケーションの基本は、言葉や感情のキャッチボールですよね?しかし、理解力がない人は、それが自分から相手への一方通行になっています。自分を理解し、認めてもらいたいという自己承認欲求が強すぎて、人の話が頭に入ってこないのです。ある程度の自己愛は大事でしょうが、コミュニケーションにおいて、それが強すぎるのはNGです。
では、理解力をつけるために、具体的にどのような努力をしたらいいのでしょう?以下で説明していきます。
1.本を読み、内容をしっかり理解できるようになる
まず、本を読みましょう。人の話は、一度言われたら理解しなくてはなりません。職場での指示なら、なおさらですよね。理解力のない人にとって、それは厳しいものがあります。でも、本に書いてある文章なら、何度読み返しても、怒られることはありません。まずは、簡単な内容の本でもいいです、とにかく読んでみましょう。
そして、理解できない文章があったら、徹底的に自分でその意味を考えてみてください。それを繰り返していくことで、きっと普段の会話においても理解する力が付き、コミュニケーションが円滑にとれるようになりますよ。
2.インプットした情報、要点を整理する
聞いた話を、頭の中で整理し、要点を整理してみましょう。相手が話の中でもっとも言いたかったことは何なのかを考えてみます。理解力がない人の特徴として、その話の中で一番何が大切なのかがわからないというものがあります。最初は難しく思うかもしれませんが、わからないと思った個所は質問をするなどして、要点をまとめましょう。
逐一メモを取る、というのも非常に効果的です。どんなに情報を整理できていたとしても、忘れてしまっては意味がありません。記憶力によほどの自信があっても忘れてしまうことはあります、しっかり聞いた話の要点は書き留めるようにしましょう。
3.整理したものを説明してみる
自分の中にある情報を、他人に分かりやすく説明してみましょう。理解力が乏しい人は、話を理解するだけでなく、人に何かを説明するのも苦手な人が多くいます。情報を自分の中でうまく整理できない人が、物事をうまく伝えられるはずがありませんよね。説明が上手でないと、部下たちから陰口を言われるなんてことも…そんな事態は避けたいものです。
ですので、人に情報をわかりやすく説明する練習をしてみてください。話の中で一番伝えたい要点をまとめ、なるべく伝わりやすい言葉で伝えましょう。話の中で一番伝えたいと思っている部分は、同時に相手が一案効きたいと思っている部分でもありますからね。このように、人に上手に説明する練習をすることで、「話の中で一番大事なのか?」ということがわかるようになり、人の話を理解することも得意になります。
おわりに
今回は、人の話の内容が理解できない原因、理解力をつけるための方法をご紹介しました。理解できない原因、あなたはいくつ当てはまっていたでしょうか。
全部当てはまっていた、やっぱり自分はダメなんだ…そんなあなた、落ち込むことはありません!これで人の話が聞けない原因が分かったわけですから、改善の余地はあります。本をたくさん読む、情報の要点を整理する、そして相手に分かりやすく伝える、これらがしっかりできるようになれば、もう怖いものなしです!
一度で話を理解する、できる男を目指してください!
今回の記事のまとめ
- 仕事が理解できない原因として、理解する姿勢ができていない、余裕や知識がない、話を否定的にとらえているなどが挙げられる。
- また、理解力不足で、コミュニケーション不足になってしまうと、さらに理解力を弱めることになり、悪循環である。
- 理解力をつけていくためには、本を読み、内容を理解する、情報の要点をまとめてみるなどが有効である。
- また、情報を人に上手に説明する練習をすることで、同時に理解力を高められる。