よく言う「いい人」って男がいますが、女性に優しくしたり、親切にしながら、美味しいところはいただけない、という損な体質の男性です。
「誰にでも親切にしたい」と心から願う人ならまだしも、結局は利用されている「都合のいい男」になってしまっていることは否めません。
では、都合のいい男は、いかにして生まれるか。そして、どのようなところにつけ込まれているのか。ポイントを整理してみましょう。
1、嫌われたくない・事を穏便に済ませたい
都合のいい男は、人からの評価を気にする、という特徴があります。また、事を荒立てたくないとも考えるので、リスク回避タイプと言えるでしょう。
周囲の評価は気になりながらも、どこかで「あわよくば」という期待を捨てきれません。そのため、人からお願いされたことは断れず、自分の意見もはっきり言えないことが多いのです。
「自分の意見を主張する」ということは、いかなる場面においても重要ですが、同時に批判されるリスクを負います。
「とりあえずこの場を収めて、自分も傷つかないで終わりたい」という逃げ腰の態度は、裏を書けば、「強く言われたら断れない」「恐怖を植え付ければ逆らえない」とも言えます。
2、雑に扱われることに慣れている
今まで出会った「都合のいい男」の多くが、雑に扱われることに慣れていました。彼女とデートしていても、道端で会った友達(しかも男)と彼女が長々と立ち話しているのをずっと待っていたり。
挙句、彼女が「友達と食事行くことになったから、デートはまた今度ね!」と去ってしまっても、怒るでも泣くでもなく、我慢します。このような扱いを受けることに、彼は慣れてしまっているのです。
このような雑な扱いを受けたら怒るべきですし、「付き合っていられない」と別れを切り出すこともあるでしょう。
都合のいい男は、自己評価が低いのです。「自分なんて」と思っていますし、人からちょっとでも優しくされると舞い上がって喜んでしまいます。
そして、優しくしてもらったことに執着するので、利用されても、それに気がついても関係をやめようとはしません。
3、積極性がない
都合のいい男が、なぜ美味しいところを得られないのか。これは、積極性がなく、常に受け身である、という点も挙げられます。
彼女に「キスしたい」と言えば、彼女は「いいよ」と言うかもしれません。しかし、都合のいい男は「彼女からキスしてくれるのを待っている」という感じです。つまり、棚ぼたを待っているだけなので、美味しいところは得られません。
何事もそうですが、欲しいものは欲しいと、自分から意思表示し、取りに行かなければ得られません。
「欲しいけど、くれないかな」と待っていても、誰もくれません。周囲の人は、「ああ、この人はこれが欲しいのかも」と気がついていながら、善人ぶっている都合のいい男の“善意”の部分だけ利用します。
4、その「優しさ」は「弱さ」
男が言う「俺は優しい男なんだぜ」という自称は、ほとんどの場合「弱さの証明」です。人に強く言えない、積極的に攻めていけない、という弱さを「優しい」に置き換えているだけです。
都合のいい男がつけ込まれている部分は、まさにここです。自分で自分の弱さを自覚できず、「俺は優しい男なんだ」と認識している点です。
通常、優しさは常に強さとセットでなければなりません。強さの伴わない優しさは、弱さであり、逃げです。しかし、都合のいい男はこれを認めたくありません。
自分が弱い、という現実を受け入れることができないので、現実から目をそらし続けます。それゆえ、人は都合よく利用することができるのです。
「あなたは優しいんでしょう?弱いんじゃないのよね?だったら、これもしてくれる?あれもやってくれるでんでしょ?だって優しいんだものね」
もちろん、この立場に一生甘んじて生きていく、ということを否定する気はありません。ただ、もうこれ以上損をしたくない、というのであれば、自分の弱さや未熟な点、かっこわるい現実をまるごと受け止める必要がありそうです。