ダイエットと聞くと、いろいろな方法があると思いますが、中でも最近言われているのが「糖質制限ダイエット」です。
これは「低炭水化物ダイエット」とも言いますし、「炭水化物抜きダイエット」とも言われています。炭水化物=糖質+食物繊維ですから、「ご飯やパン、麺類を食べない」というやつですね。
間食をなくす、というのはダイエットをする上で当然ですが、食事に含まれる糖質を制限する、または摂取しない、という方法は本当に効果があるのでしょうか。
また、健康的なダイエット、リバウンドしないダイエット、という意味で、有効なのでしょうか。今回は糖質制限ダイエットについてご紹介します。
1、糖質制限ダイエットって?
まず「糖質制限ダイエットってなんぞや?」と思う方もいるかもしれませんので、ざっくりご説明します。糖質制限ダイエットは、食物中に含まれる“糖質”の摂取を制限するダイエット。
糖質とは、ジュースやお菓子、砂糖以外に、白米や小麦粉などにも含まれています。ここから、「炭水化物抜きダイエット」とも呼ばれています。
カロリーの摂取を抑えることができることはもちろんですが、糖質摂取によって起こる血糖値上昇を抑える、ということでダイエット効果が期待されています。
2、糖質制限ダイエットは大変?
しかし、炭水化物を抜くって結構大変です、主食となるご飯やパン・麺類を禁止してしまう、ということですし、炭水化物は体にとって大事な栄養素。
そのため、正しい糖質制限ダイエットは「摂取する量を制限する」ことであって、完全に禁止してしまうことではありません。
脳を働かせるためには、糖質は欠かせません。糖質は脳のエネルギーだからです。そのため、適度な量は毎日摂取しなければいけません。
この「量を制限する」というのが難しく、大変だと思ってやめてしまう人が多い様子。それに、ご飯もパンも麺類もおいしいですから、「もうちょっと食べたい!」を我慢するのは嫌ですし、どのくらい減らせばいいのかも素人は調整できません。
3、健康のことを考えると?
上記でもご紹介したように「糖質は脳のエネルギーになる」ということから、糖質が不足して集中力がなくなってしまったり、自己流で行った結果、血糖値の調子が悪くなったり、ということがあるそうです。
また、運動などで脂肪を燃やすというのと違って、あくまで食事の制限ですから、その食習慣をやめてしまうと体は元通りどころかリバウンドの可能性も。
比較的、効果は早く出るので「有効だ」と思われるかもしれません。けれど、この“適度な制限”を理解しないまま行うと、体の負担になる可能性もあります。
4、夜だけ炭水化物抜きダイエット+運動
やはり、ダイエットを覚悟したら、食事制限だけで行う方法はやめたほうがいいでしょう。もともと食べ過ぎの人はそれだけで痩せるかもしれませんが、多くの人は筋肉量不足が原因で太っています。
そのため、しっかり健康を維持したまま効果を得るためには運動は欠かせません。たとえばもし、3日絶食したら体重は(数字の上で)減りますが、痩せたことにはならないからです。
今ある脂肪を減らすこと、そして、脂肪をこれ以上増やさないことを実践していくためには、軽い食事制限を持続することと、適度な運動を続けることです。
そこでおすすめなのが「夜だけ炭水化物抜きダイエット」です。糖質制限する!と言っても、日中は外食する機会も多いですし、朝食はその日の頭の回転に影響します。
朝と昼はしっかり炭水化物を摂取しつつ、夜だけ炭水化物を摂取しない。代わりに、豆腐などの大豆製品を摂取するようにすれば筋肉になってくれます。
5、ちょうどいい、が難しい
どんなダイエットでもそうですが、この「ちょうどいいを持続すること」っていうのは大変難しいです。運動だってサボりたくなりますし、体重が思うように減らないとやる気が出ません。
糖質制限も、「0か100か」みたいなやり方の方が、はっきり言って簡単なのでは?とも思いますが、人間の体って複雑にできているので、0にしたときの健康への弊害というのがないわけではないからです。
健康的なダイエットは、1ヶ月に1kgくらいずつ、ゆっくり落としていくことだそうで、今日明日で結果を出そうとしても意味はありません。
持続できて無理のないダイエット、というのは、やはりなかなか難しいのかな、と思います。しかし、体型維持は自己管理ですから、指をくわえて黙って見ているわけにも行きません。
素人が簡単に「糖質制限ダイエットやっちまえ!」というのは、ちょっと危険かもしれませんが、普段の食生活の上で、「炭水化物をちょっとだけ控える」という感じで取り入れていってみるのはいいかもしれません。