なんだか最近元気が出ない。疲れてるのかな、と思ったら休むのが一番。しかし、ストレスなどで性欲が減退している男性は、昨今多いようです。それは若い男性にも。
思ったように勃起できない。勃起が持続しない。そもそも興味がわかない。気がついたら何ヶ月も性的興奮を覚えることがない。
焦って「この世の終わり」みたいな顔をせず、まずは食生活から見直してみませんか?体の中から健康を取り戻せば、性欲も自然に元に戻るかもしれません。
この記事の目次
年齢と共に衰えていく性欲
最近、知り合いにも「女性に興味がなくなってしまった」とか「性的興奮そのものが起きない」と言った男性がいて、若いのにすでに性欲が衰えている人がちらほらいます。
男性の性欲のピークは19歳前後と言われていて、そこから徐々に性欲は落ちていくと言われています。個人差はありますが、年齢を重ねるということは「性欲は少なからず落ち着いていくもの」というのが自然です。
興奮したいのに興奮できない
パートナーがいる場合、とても厄介なのが、相手に合わせることができない、というものです。
独身でパートナーもなく、無の状態でいられるのならまだしも、相手が居ることなので「今!」というときに反応できないことは問題があります。
そんな困った状況にならないように、年齢とともに衰えていく性欲を補っていく、という日頃からの生活習慣、食生活の見直しが必要です。
性欲が衰える原因
では、年齢とともに徐々に減退していく性欲とは別に、ある日突然ガクンと落ちてしまう性欲、その原因はなんでしょうか。
ストレスによる性欲減退
最近やはり多いのが、ストレスによる性欲減退。これは若い人にも多く見られます。勤務時間が長い、睡眠時間が少ない。また、過度の責任による圧力や、人間関係などの悩み。
これらを抱えていると、当たり前のように性欲はなくなっていきます。つまり、急激に性欲がなくなってしまった、ということはストレスフルであるサインと捉えましょう。
食生活の乱れ
また食生活も性欲に影響します。よく「ダイエットをしていたら性欲がなくなった」という話を耳にします。肉や米を絶って野菜中心の食生活にしても、それは健康とは言えません。
外食やコンビニ飯が多いのも問題あり。きちんとした定食を食べるのであればいいのですが、ラーメンはほとんど炭水化物。コンビニのおにぎりや、菓子パンで済ませているのなら、栄養素が偏ります。
- バランスよく栄養素を摂取する。
- 時間になったら食事をする。
- 少量ずついろんな食材を取り入れて食べる。
乱れた食生活を軌道修正していくことが大事です。
性欲増進に役立つ食材
では、落ちてしまった性欲を補うために、積極的に取り入れていきたい食材とはどんなものでしょうか。
大豆製品、ごま、生姜
まず食べやすいのが、大豆製品、ごま、生姜。スーパーでも手軽に買えます。この3つを組み合わせようと思ったら、冷奴に生姜をのせて、ごまをふりかけて食べるだけでもいいですね。
大豆にはレシチンが含まれているため、脳の働き=性欲を正常にしてくれる働きがあります。また、納豆には、ナットウキナーゼやムチンという成分も含まれているため、精力を後押ししてくれます。
ごまそのものには、精力に直結する成分は含まれていません。しかし、血液をサラサラにしてくれるオレイン酸やリノール酸が含まれているため、手助けしてくれる食材と言えます。
生姜は体を温めてくれる効果がありますが、体を温めることにより血流改善などが期待できます。自律神経の乱れ(とくにストレスに由来する性欲減退)の場合には、生姜を積極的に摂取していってほしいところです。
豚レバーとニラ
レバニラとして摂取することをおすすめします。豚レバーとニラ。ニラにはセレンという栄養素が含まれています。セレンは加齢とともに減っていくもの。ニラで補えば性欲減退を予防できます。
また、豚レバーには
- タンパク質
- アミノ酸
- ビタミンA
- ビタミンB1
などが含まれており、ニラと一緒に摂取することによって吸収されやすくなります。
レバーには鉄分や亜鉛と言った成分が含まれるため、血液を多く使う興奮状態を作り出すためには必要な栄養素です。
山芋
生ですりおろして食べたい山芋。食物繊維が豊富で、カリウムも豊富。もし塩分過多である場合、どんどん尿として排出してくれます。(トマトやりんごにもカリウムは多い)
ムチン・アルギニンと言った栄養素が落ちた性欲に一役買ってくれます。ネバネバ仲間の納豆やオクラなどと一緒に食べましょう。マグロの赤身と生卵と一緒に混ぜてご飯にかけても美味しいですよね。
うなぎ
やはり精力を補う、と言えばうなぎ。土用の丑の日以外にも、たまに食べたくなる食材です。
- ビタミンA・B・E
- 亜鉛
- EPA
- DHA
などが含まれます。
亜鉛はご存知の方も多いとは思いますが、精子を作るのに必要不可欠な栄養素。サプリメントなどでも見かけますよね。
疲労回復はもちろんのことなのですが、血液をサラサラにしつつ、性欲が湧き出るパワーを補ってくれる食材です。
牡蠣
代表的な食材として牡蠣が挙げられます。さきほどの、亜鉛はもちろん、
- タウリン
- グリコーゲン
- マグネシウム
などの栄養素も豊富で、本当なら元気がない時は毎日2~3個の牡蠣を召し上がっていただきたいところです。
しかし、地域によっては生のものが手に入らなかったり、毎日食べることが難しかったりということがあるでしょう。そういうときは、栄養補助食品などで牡蠣を使用したものを選ぶなどしてもいいと思います。
ニンニク
また精力を補う食材として、ニンニクは代表的な食材です。
- アリシン
- 亜鉛
- アルギニン
- カルシウム
- カリウム
と言った栄養素が含まれています。
疲労回復効果や精力アップに効果が期待できます。ただし、食べ過ぎると血管拡張作用のため止血しにくくなるなど作用があるため、食べすぎには注意しましょう。
サプリメントで補うのもひとつの方法
また、男性用のサプリメントとして販売されているものもたくさんあります。食事だけですべてを補うことはできない。どうしても食事のバランスがうまくとれない、不規則になる、という場合はサプリメントをうまく活用するのもひとつの方法です。
ただし、複数のサプリメントを併用する場合は、重複して摂取しないように注意することや、できれば薬剤師に相談してみましょう。摂取しすぎで起こる弊害もいくつかありますので、「たくさんとっても大丈夫」ということはありません。ご注意ください。
食事をバランスよく…心身の健康
性欲を正常な状態に戻したい、と考えたとき、一番に気をつけなければならないことが「今、性欲が落ちているのは不健康な状態である」という自覚を持つことです。
気持ちばかりはやって、体がついてこない。また、体は元気だけど気分が乗らない。これはどちらも「性欲がない状態」です。
あたたかいバランスのとれた食事を1日3食
「それが一番難しい」と思われるかもしれませんが、
- 栄養バランスのとれた食事を一日に三食。
- 決められた時間に食べる生活。
これができれば、おそらく多くの人の性欲が正常に戻ると思います。
ただ、このような、当たり前の食生活が難しい人がたくさんいる、というのもまた事実。ただ「できないから全部諦めてしまう」のではなく、できるところからやってみることが大事。
朝食に食パン一枚だとか、夜はカップラーメンで済ますとか、昼は菓子パンとコーヒーだったとか、そういうことをひとつひとつ改善していくことが大事です。
「牡蠣だけ食べてればいい」とか「ニンニク食べてるから大丈夫」ということはありません。あくまで普通の食事に、プラスアルファとして添えることで効果が発揮できる食材です。健康な食事、健康的な生活を実施して正常な性欲を取り戻しましょう。