巷には女性を喜ばせるためのプレゼントだの、ファッションだの、セックスのテクニックだの色んな指南コラムや本がある。
どれもこれも、しっかりと目を通してみると、なかなかためになることがたくさん書かれている。
恐らく世に言うモテ男たちは、こういうものを熟読して、モテる方法……つまり、しっかりと女性を喜ばせるスキルを身につけているのだろう。
もっとも、その境地までたどり着かない、女性との縁が少ない男性も多い。
そもそも女性と接点がなかったり、恋愛をしてもすぐに破局してしまうという男性、あなたの周りにもいるはずだ。
あるいはあなた自身がそんな男子という可能性だってある。
今回は、こういった男性がルックス以外で問題になっている部分に注目してみたいと思う。
ルックス以外の部分。つまり“心”に問題があるのではないか、という観点で考えてみたいのだ。
モテない男性は大抵女性から警戒されている
物事は手を広げすぎると何が何やら分からなくなる。そこでまず、女子にモテる方法や条件を知るよりも、モテない男の傾向や特徴といったものを探っていこう。
ぶっちゃけて書けば、女性から何かしてもらったときに「ありがとう」と笑顔で相手の目を見て伝えることができていれば、心象は間違いなくアップするもの。
逆にこれができていないと出会いもへったくれもない。
しかし世間には想像以上に「ありがとう」が伝えられない男性というのが、いるのである……。
得体の知れない人って、なかなか周囲に人が集まりにくい。
素性や性格がよく分からない人というのは、関心よりも脅威を相手にあたえがちだ。
たとえば普段から仏頂面だったり、何かしてもらっても感謝を表面化しないようなタイプは、好かれる、好かれない以前に警戒されてしまう。
そういう男性は恋愛をする上では非常に不利であるということは、これはもう言うまでもない。打って響かないと思われるだけならまだマシ。
大抵このタイプの男性は、会話をしている相手から「何を考えているか分からない! 怖い!」と思われてしまう。
傍から見ていると「中学生じゃないんだから、もっと円滑に女の子とお話しなさいよ」と心配になってしまう。
言葉遣い云々よりも、まず女性慣れしていないように見える男性の言動。
これが大多数の女性を困惑させてしまうのだ。
もっとこう、ラフな感じに、それこそ男友達と会話するようなスタンスで接してもいい。
こういう軽めのアプローチの方が、女性には親近感を持たれるものだ。もちろん限度はあるけれど。
世間を俯瞰して見ると、モテない男性の中には、女性から親切にされたり、話しかけられたときに対応するほどの心の余裕がなくて、対処がムダにクールになっちゃっているケースが多い。
女性に免疫がないから身構えてしまうのも分かるし、かっこよく振舞おうと思ってクールになってるんだろう、というのも分かるんだけど、これじゃあ警戒されるだけだ。
むしろモテる男性ほど女性に対しては温和で、何気なく屈託のない笑顔を向けているもの。
モテたいならまずは、モテている男性の真似をしてみよう。相手に警戒をされないこと。これが最低限のモテの条件になる。
恋愛経験豊富なイケメンともなれば、見ているだけでいろいろなスキルを盗める格好の教材だ。
イケメンのモテる様子を、彼女もいない身でありながら観察するのは忸怩たる思いをするかもしれない。
しかし、見た目はさておき、仕草や話の仕方、異性のハートを掴むトークスキルなどを目で盗むのは効率が良い。
しっかりと彼らの立ち振る舞いを目の当たりにして、自分に欠けているピースをたくさん集めよう。
とにかくまずは、感謝の意思を日頃から伝えよう!
出会いがないと嘆く男性は大勢いるが、その原因はルックス、髪型などの清潔感や、仕事にまつわる甲斐性だけにない場合も多い。
女性に対して警戒心があったり、逆に女性を萎縮させてしまうほど、態度に原因がある男性も少なからず見かける。
そしてそういう男性ははっきり言って損をしている。
だってそんな男性、誰が「彼氏にしたい!」と思うのだろうか。
かたくなな態度は今の時代、敬遠されるだけなのだ……もっとも、筆者としては昔ながらの硬派な男の良さが分からない女性が増えたことに対しては、納得できない部分は多い。
ただ、モテる方法を探る上では、あんまり女性を突き放す言動は、やっぱりしない方がいいようだ。
人間の寿命が年々伸びていると言ったって、恋愛適齢期までが伸びているわけではない。
どんな男性だって、それこそ稀代のイケメンだって、アラフォーぐらいになれば女性から見向きされる頻度は減ってしまう。
女性からすれば、わざわざおっさんとエッチしなくても、同世代のかっこいい男の子とエッチすればいいだけの話。
女性がそうであるように、男性もまた加齢によって恋愛をするチャンスは目減りするのだ。
そこへ来て愛想もなく、経営者クラスの年収もなく、女性に威圧感を与えるような男性はもう、本当に救いがない。
だから筆者は女性に警戒されないためには、普段から笑顔で接して、何かしてもらったら「ありがとう」を伝える努力をしてみることをオススメする。
温和な男性は、やっぱり女性の警戒心を取り除くものだし、その上で口説き文句に必死さやいやらしさがなければ、大抵相手を嫌な気分にはさせないもの。
自分と話をしてくれてありがとう、貴重な時間を割いてくれてありがとう。などなど、感謝を伝える理由はいくらでも作れるもの。
とにかく、ことあるごとに「ありがとう」と笑顔で感謝していく。
まずこういう段取りを経ていくことだ。イケメンではない普通の男性の恋愛のきっかけなんて、そんなことの積み重ねで発生するものだ。
ありがとうと言われて嫌な気になる女性はいない!
「ありがとう」。これは相手の気持ちをあったかくして、警戒心を解きほぐす効果がある魔法の言葉みたいなもの。
ありがとうを多用している男性は、やっぱり男女問わず大勢の友人がいるものだし、ただ単に顔がいいだけの男性よりも愛されがちだ。
そういった人たちは、相手が「ありがとう」と言われると嫌な気分にはならないことを実感を伴って知っていることが多い。
こういう成功例を知る男性たちにならい、ありがとうを推すことは、決して意味がないことではないし、むしろメリットばかりだ。
たとえばデートに誘ってOKが出れば笑顔で「ありがとう」、交際中に嬉しいことがあったら「ありがとう」と言ってみる。
ことあるごとに感謝の気持ちを相手に注ぐことで、濃密な人間関係が醸造される土壌が、どんどんできあがることになる。
婚活中ならなお、これが有効になる。
正直な話、婚活をしている男性の中には、女性慣れしていないままやってくる者が多い。
そういう男性たちと一緒に結婚相手を探す際にこそ、ちゃんと「ありがとう」を笑顔で言えることをアピールすることは、非常に大きなポイントとなる。
婚活女子もそんな男性には、つい話をしてみたくなるだろう。
アドバイスとしてはありふれたものだったかもしれない。
しかしそのありふれた配慮ができていない男性って、結構いるのだ。そしてそういう男性は、モテない。
好きな人に感謝の気持ちを伝えることほど、関係が腐らずに長続きするポイントはない。
意識的に「ありがとう」と伝えることは、実は恋愛を楽しむ上では非常に重要なのだ。
難しく考えることはない。
モテる方法というよりは、人と良い関係を築くための方法と考えて立ち回る程度で十分だ。