誰もが気になる自分の口臭。時々「あれ?もしかして…」と思って、口元を手で隠す人がいます。または、口臭の気になる人と出会って「あ、臭いな」と思うと「もしかして自分も?」と思うでしょう。
口臭は誰もが気になるのに、自分の臭いをすぐ感じることができない厄介なものです。口元を手で覆って、ハアと息を吐いて吸っても、実際のところよくわかりません。
自分の背中を自分で見ることができないように、自分の口臭を自分で確認することはできないのでしょうか。今回は、そんな気が付きにくい自分の口臭を確認する方法をご紹介します。
1、口臭チェッカーを使おう
サービス業の人は、自分の口臭によってお客様を不快にさせてはいけない!と、とても気を使う人も多いです。
とくに、美容師さんや飲食店などの従業員は、直接対面したり、食べ物を扱っている関係で、口臭があることは致命的です。
このような人は、口臭チェッカーを購入し、機械で口臭を確認する場合があります。機械ですから、口臭を数値で表してくれますし、異常があっても目で見てすぐわかるので、病院を受診することもできます。
「なんとなく」で済まされてしまう口臭ですが、数値化され、目で見て安心できるのであれば、ひとつ持っておいても悪くないでしょう。
2、人に嗅いでもらう
家族がいる人(または信頼できる友人がいる人)は、口臭を嗅いでもらってチェックしたいところです。
というのも、「指につけた唾液の匂いを嗅ぐ」とか、「デンタルフロスで歯の掃除をし、それを嗅ぐ」「コップに呼気をためて嗅ぐ」という方法が紹介されていますが、どれも正確な確認方法ではありません。
口臭があまりない人であっても、唾液が蒸発するときには臭いがしますし、デンタルフロスに歯垢があった場合、誰だって臭いでしょう。
コップに呼気をためて、なんて時間差で吸い込んだところで正確な口臭は感じ取ることができません。
口臭が全くない、という人はあまりいません。赤ちゃんでない限り、口の中には細菌が住んでいます。ようは、人に嗅いでもらって気になるかどうかを判断してもらえればいいのです。
「嗅いでくれるような人はいない!」というのであれば、病院に行って検査してもらうこともできます。
もし、ちょっとでも自分で自分の口臭をほのかに感じ、不快感があるのならば、きっと他人が感じる口臭はひどいはずです。
そういった場合は、すでに対処しなければならない段階にあるので、口臭の原因がわからない場合は、受診した方がいいでしょう。
3、口臭の原因になるもの
口臭とは言っても、「歯磨きもしてるし、マウスウォッシュも使ってるし、ミントのタブレットも口に入れてる。タバコも吸ってないし、虫歯もない」という人もいます。
このような口臭は、いくら歯磨きをしてもなくなりません。原因がほかにあるのです。それは、もしかしたら大病の可能性もあります。
もしくは、便秘によって体の老廃物が血液中に乗ってしまい、口臭どころか全身から臭いを放っていることだってあります。運動不足でも同じことが起こります。
ほかにも、清潔にしているつもりでも、ストレスによって唾液が減ってしまえば口の中が乾燥し口臭になってしまったり。
口臭=エチケットのイメージが強いですが、口臭が酷いということは、体の危険信号なのです。自分で確認できないからこそ、不安に思って間違いありません。
もし、口臭によって“周囲の人を不快にさせたくない”と考えるならば、今一度自分の様子をしっかり見てみてください。
安易に「口臭だけ消したい」と、タブレットで誤魔化すことはしない方がいいでしょう。やはり、ちょっとでも異変を感じたら、多少大げさでも病院を受診することをおすすめします。それは周囲の人のためではなく、自分自身のためです。