人生や仕事において、成功を収める。どんな場面であっても、常に運任せの賭け事と、パワー面の努力の繰り返しです。
いくらギャンブラーであっても、毎日勝ち続けることはできませんし、努力がすべて実るということもありません。
では、成功を収めるためには、どうしたらいいのでしょうか。運の強さでしょうか?それとも努力でしょうか?あるいは、その両方でしょうか。
誰しも、成功のチャンスは与えられています。それを掴むためには、「いままでやってきたことを諦める潔さ」と、「何が何でも諦めない強さ」が必要です。
1、過去を手放す潔さ
元カノを忘れられずにうじうじする男、というのがいますが、あれは良くないですね。このような人だからフラレた、と言ってもいいかもしれません。挙句、ストーカーになったりして。
仕事以外でもそうですが、人には生き方の「方針やルール」みたいなのがあります。それは、お昼に「パンか弁当か悩む」みたいな時でも、方針に従って選択する、というようなことです。
もし、その方針やルールに欠点があり、新しい方針を導入しなければならないとしたら?そこで踏みとどまって「いや、でも愛着のある方針を手放したくない」と思うでしょうか。
それとも「いままで培ってきたものを否定されて悔しい」と思うでしょうか。または「折角これまで積み上げてきたのに、これを全部捨てろというのか?」と逆上するでしょうか。
過去を手放す潔さ、とは、「間違いを認める」ということに直結します。人生のどの時点であっても「ああ、そうかこれは間違っていたんだ!」と気がついたら、そこがスタート地点です。
しかし、ここで「いや!俺は絶対に間違いを認めないぞ!」と維持になって執着している人は、結局、「間違っている方針を諦めることができない人」となり、成功も何も手に入れることができません。
2、目標を諦めない強さ
目標を諦める人は軟弱者だと言われます。ただ、その目標への道のりはひとつではないはずです。「この道がダメだとわかったら、違う道を探そう」
そこで問われるのは、目標を達成するための耐久力という強さです。「目標を諦めない」というのは、同じやり方を繰り返す、ということではありません。
たとえば、「有名な俳優になりたい」という男性がいたとします。彼は日本で頑張っても一向に芽が出ません。そんなとき、海外からオファーがあれば、試しに乗ってみる。
日本がダメでも海外がある。チャンスを限定せずに、広げていくようにすることで達成の可能性も広がります。
このような、「大きな目標を諦めない」ということは、ほかの小さな道が絶たれたことに、ダメージを受けずにチャレンジし続ける、ということでもあります。
ちょっとしたことで挫折をして、すぐに目標を諦めるような人が成功を収めることができないのは、無限にある可能性に気づかず、捨てているからです。
3、「諦める」と「諦めない」の柔軟さ
以前、会社を退職するときに「お前はダメだ」と言われたことがあります。その会社の方針に納得できなかったですし、やりたい仕事ではなかったので退職を決めました。そこで、意気地なしとか、目標のないやつ、と言われました。
しかし、数年後、その会社は潰れました。そのとき、「お前はダメだ」と言った上司は、方針を変えられなかった人。つまり、過去の方針を諦める潔さがなかった人だったのかもしれません。
現時点で「人生とは…」と偉そうなことを言える分際ではありませんし、実際に成功を収めたのか、と言われればそうでもないと思います。
ただ、人生の大目標さえおさえていれば、あとは寄り道してもいいのかなと思います。また、ちょっと躓いたくらいで馬鹿にしてくるような人は、その時点で負けを認めているのでは、と思うようになりました。
本当にやりたいことを見つける。それは難しいことです。本当にやりたいことをする。これもまた、難しいことです。
今生きている世界がすべて、と思ってしまえば、視野は狭くなりますし、井の中のカワズみたいに天狗になってしまうかもしれません。
世界は広いですし、自分が活躍できる世界はもっと別の場所にあるかもしれません。そこに行くまで、何万回も失敗したっていいでしょうし、なんなら成功しないまま死んでもいいんだと思います。
目標を設定し続ける。それを諦めない。けれど、目標を達成するための手段にはこだわらず、方針やルールに間違いがあったらそれを潔く諦める。この繰り返しが大事です。
誰だって成功したいです。でも、一番やってはいけないのは、他人の成功を羨んだり、他人の揚げ足取りをすることです。
人を馬鹿にしている暇があったら、自分のやっていることをよく見てみましょう。諦めないで進んでいますか? 過去を諦める潔さがありますか? 成功する人は、きちんと、自分の道だけを見て進んでいます。