意気地なし。告白する前から諦めるなんて、意気地なしです。どうせ俺なんか。本当にそうですか?可能性が薄いから賭けるのをやめますか?
良い男は、挨拶がわりにとりあえず初めて会った女を片っ端から口説く、くらいのことはしてほしいものですが(イタリア男はそれが常識?)、日本人はあまりにもシャイすぎます。
というか、シャイをこじらせて自意識過剰というか、自尊心が薄いというか、プライドだけ肥大化しているというか、さらっと「こんにちわー」と言えばいいところを、「俺なんかどうせ無視される」みたいに、顔を伏せて立ち去る…みたいな人が多いです。
もしかしたら「あー、それ俺かも」と思う人もいるかもしれません。しかも、相手が女性で、さらに好意を寄せている女性であればなおさら。
今回は、人に気持ちを伝えるのが苦手な男性に、上手な告白の方法を伝授します。どうすれば、好きなあの子への告白を成功させることができるのでしょうか?
この記事の目次
言葉でなければ伝わりません
気になるあの子。ずっと片思い。目が合うだけでドキドキする。…いや、でも俺なんかに好きになられても迷惑かな。そう思っているのではないでしょうか?
第一に、「人に嫌われるよりだったら好意を寄せられた方がマシ」です。面倒なのは、その先。ストーカー化してしまったり、“顔が見れるだけ幸せ”とか言って、告白もしないまま追い回されると、女性の立場からすれば迷惑です。
迷惑をかけたくないんだったら、しっかり告白してください。フラれるんならスパッと忘れてしまう、付き合うんだったらちゃんと大事にする。この“線引き”を大事にしてください。
「空気読んで」は大間違い
以前、私の知人男性Aさんが、Bちゃんという女の子を好きになりました。彼はBちゃんのことを影で「好きだ、好きだ」と言っていましたが、そのうち「彼女は俺の気持ちに気付いているはずだ」と妙な自信を持ち始めました。
どうやらAさんの頭の中では、すでに交際が開始しているようで、挨拶するだけで「ああ、彼女は俺のこと好きなんだな」という妄想にひたっているようでした。
ではBちゃんはどうか。私はそれとなくBちゃんに質問しました。「Aさんのこと、どう思う?」すると、「ああ、あの人優しいけど、最近ちょっと変だよね」つまり、BちゃんはAさんの気持ちなんかこれっぽっちも気づいていませんでした。
Aさんの失敗は「告白していないのに、彼女が空気を読んで好意を汲み取ってくれたと勘違いしたところ」。その後、それとなくAさんにその話をすると、今度はBちゃんのことを「あのアバズレめ、俺を翻弄しやがって」と毒づくようになりました。
空気を読むことを強要しながら自分は空気を読んでいない
ここ数年、男性から相談を受けることも多いのですが、多いのが「相手に空気を読むことを強要しながら、自分ではさっぱり空気を読めていない受動男子が多い」ということ。
誰だって、言葉にしてハッキリ言ってもらわなければわかりません。なぜ彼女が空気を読んで自分の気持ちに気づいてくれていると思うのでしょうか?もしくは、告白もしていないのに「気づけよ!」と強要できるでしょうか。
“なんとなくお互いに好きになって言葉にしなくても距離が縮まって…”みたいな漫画みたいな展開は期待しない方がいいでしょう。女性はエスパーではありません。
つまり、恋愛も、そうでない場面であっても、好意を伝える手段は唯一「言葉しかない」ということは自覚しておいてください。
メールやLINEは使わないように
告白する方法として、最近であればメールやLINEを用いる人も多いと思います。ただ、メールやLINEは“簡易的な手段”であって、気持ちは伝わっているようで伝わりません。
かわいいスタンプを送るより、本物のぬいぐるみをプレゼントされた方が嬉しいように、告白する場合は、直接会って目を見て笑顔で伝えなければ、彼女の心に届きません。
告白の重要度
なぜメールではいけないのか?メールの方が簡単だし、傷つかないし、フラれてもそんなにショックじゃないじゃん。ええ、まあそうでしょう。
ただ、仕事でもそうだと思いますが“重要度が高い契約ほど対面で行う”というのは鉄則です。1千万の契約を、メールで…ということはまずありません。
つまり、愛の告白をメールでする、ということは「この告白はそんなに重要じゃないから、断ってくれてもいいよ」という意味になります。彼女だって、「ああ、そんなに本気じゃないなら断った方がいいんだろうな」と思います。
おそらく多くの人は「自分のショックを和らげるため」にメールやLINEを用いて告白するのでしょうが、それによって告白の価値、好意を軽くしてしまっているのです。
ツールに対しての認識の違い
ただ、メールやLINEを使って告白し、交際しているカップルもいます。もちろん「完全にダメ」というわけではありません。
この場合、お互いがメールやLINEをどのようなツールとして認識しているか、ということが重要です。たとえば、現在の10代~20代前半は、スマホが当たり前の世代です。彼らは呼吸するようにスマホを使うことができます。
そのため、普通に会話しているレベルと同様のレベルでLINEを使っています。一方、20代後半以降の人は、慣れてはいるものの、やはり“簡易的なツールである”という認識の人が多いです。
相手がどう認識しているのかによって変化します。メールやLINEの方が自分の思いが伝えやすい!と思うことは結構ですが、それが相手にどのように伝わるのかをコントロールすることはできません。
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頑張って告白した…それを自然にアピールする
現代の日本男性は、とかくコミニュケーション能力に乏しい人が多いように感じます。コミュ障とか言われますが、彼らは「自分の成果を自然にアピールする」ということが苦手です。
正直、コミュ障じゃない男の中には、女性から見れば「アピールだらけで中身がすっからかん」という人も多いのですが、それでも、しっかり結果を出したことに関しては「できたよ!」とアピールしてもらいたいものです。
一生懸命頑張る…これ意外と大事
とくに男性は「一生懸命やっても、結果がでなければ無意味」と思っている人も多いかもしれませんが、女性の場合は違います。無意味なことに一生懸命になっている姿が結構好きです。
対面で告白した場合、緊張や不安も相手に伝わってしまって、それが「恥ずかしい」と思う人もいるかもしれませんが、実はそんな“人間らしい感じ”が伝わることが、告白にとってはプラスの効果になります。
いかにもプレイボーイな男性に「俺と付き合わない?」とさらっと余裕に告白されるより、めちゃくちゃ緊張した童貞ボーイに「好きです!付き合ってください!」と言われた方が嬉しいからです。
もちろん、絶対成功するとは言えませんが、女性からすれば「なんか不器用で一生懸命だなあ、こんなに好きになってくれたなら付き合ってみようかなあ」という気持ちになります。
「かっこつける」ということは、この場においては無意味です。スカシたプレイボーイを気取っても、鼻で笑われます。“一生懸命さや頑張っている姿”をさらけ出すことが、アピールになります。
緊張・不安から解放されたい
一番解決してほしいことは、もしかしたら「告白における緊張や不安をなくす、軽減させる」ということかもしれません。
なぜ緊張・不安が起こるのでしょうか?それは、見えない結果を気にしているからではないですか?
どんなときもそうですが、健康診断の結果を聞くときや、学校や試験の合格発表を知るとき、これらの緊張や不安は私たちを苦しめます。けれど、それはただネガティブなだけの感情でしょうか。
緊張した方がうまくいく
大きな舞台に上がって、観客の前で演技する。一語一句セリフを間違うことなく完璧に演技する。このような緊張感を味わう機会は滅多にありませんが、もし完全にリラックスした状態では底力を発揮することはないかもしれません。
「好きだ、フラれたくない!」という気持ちは、「舞台の上で失敗できない」に似ています。緊張することが悪いことでしょうか。そうではありません。
緊張感は相手に伝わります。つまり、「緊張している姿、不安に思っている姿」を見せることが、彼女の心を動かします。緊張感が舞台の上での感動を呼ぶのと同じです。
男の本気を見せてくれ。どのくらい本気で好きなのか見せてくれ。女性はそう思っています。自分はダメな男だ、と思うのなら「ダメな部分」を隠してはいけません。
ありきたりに「自信を持てば緊張しない」とは言いません。ただ、もし緊張感や不安感を持っているのなら、それは武器です。