自分は話が下手で、うまく思っていることを話せないから、女性は会話をしてもつまらないに違いない。その思い込みは間違いです。コミュニケーションが上手ということは、実はたくさん話ができることだけではありません。
口下手であることが全く不利に働かないことを理解すれば、あなたもモテの入り口にきっとたどり着けます!
この記事の目次
面白い話ができない男はモテない?
昔は寡黙な男、今はユーモアのある男がモテるという風潮
男は黙ってサッポロビールというCMを知っていますか?稀代の名優、三船敏郎が、全く喋らずあぐらをかいている姿にかぶさって「男は黙ってサッポロビール」と筆で書かれた文字が斜めに流れてゆき、最後は、ビールを飲んで終わりという(笑)それが非常に受けて、就職活動で面接での答えに困った就活生が「男は黙ってサッポロビール」と答えたら受かったという逸話もあります。
三船敏郎、石原裕次郎、高倉健など、昭和の映画の世界では寡黙な男性が憧れの男性の象徴とされていました。今でもおじさん世代には根強い人気です。年代が進むにつれて、作り上げられた「イケメン」たちの素顔が徐々に表に出てくることが多くなり、だんだん多様性が出てきましたが、それでもここ最近の「イケメン」の定義のつかみどころの無さに、世のモテない男性陣は困惑しています。
今と違って、昔は、情報収集は新聞とテレビだけ、情報源が少ないということは、社会生活での常識や共通認識のブレが少ないってことでした。イケメンすなわちモテというわかりやすい構造でもありました。
今のイケメンと呼ばれる人々も多くはこの「寡黙」、「こだわりがある」といったフォーマットに乗っていて、俳優で二枚目と呼ばれている人は、楚々として多くを語らない寡黙な印象がありますね。堀北真希を射止めた、山本耕史は果たしてイケメン?失礼ながら少しもイケメンとは思えないお笑い芸人たちが次々と美人妻をゲットしている様子を見てもまだ、モテ=イケメンと思いますか?
芸能人の恋愛エピソードにも、射止められた理由は、やはり「一緒にいて楽しいから」など、「コミュニケーションがうまくいくこと」理由にあげられています。
モテ=イケメン?モテ=面白い人?
モテへの入り口は結局、コミュニケーション!仲良くなれること必須です。仲良くなれる最大の武器は、対人間としてコミュニケーションが楽しめることに間違いはありません。そうするとだんだん、「モテ=イケメン」ではなく、「モテ=コミュニケーションが上手」という構図が浮かんできます。合コンでも一番人気があるのは、やはりユーモアがあり気遣いができみんなを楽しませてくれる朗らかな人のイメージがありますよね。
ここに実は罠があります。「コミュニケーションが上手=面白い、話が上手」というイメージがありますが、実は、そうではありません。コミュニケーションをとることは、口下手な男性にとって、無理難題なのでは?と思い込んでいませんか?男女の会話のパターンを見直して見ると、口下手はネガティブな要因にはならないことがわかります。
男は論理的に必要なことだけ話したい
会議でディベートをする場合や、居酒屋で同僚と愚痴を言い合う時を思い浮かべて見てください。男性同士の会話は、上司がダメな理由を突き詰めて考えたり、問題を解決するためにはどうすればいいかという会話が多いでしょう。男性は話の題材によって、議論か雑談かを見極めますが、女性の場合にはあまりその区別はないようです。ディベートや打ち合わせでは論理的に喋ったもの勝ちですが、女性とのコミュニケーションはそれに限りません。
女性は話をするのが好き
女性どうしの会話は、どれだけたくさん問題があるか、それぞれの問題の具体例を披露し合い、そして共感し合うといった会話パターンを取ります。カフェなどで女子高生の話がついつい耳に入ってくることがあるのですが、聞いていると、「っていうかこれやばくない?」+「内容」+「わかるーやばいーわかるーすごーい」「ってか、これも、これも、やばくない?」+「内容」+「わかるーやばいーわかるーすごーい」が超スピードで繰り返されていきます。(笑)
これが、おしゃべりというものか!と感心しました。横で聞いていて(ダメ)、あまりに話が目まぐるしく移り変わっていくので、クラクラしてしまいますが、それが女の子同士のコミュニケーション方法なのかと感心してします。
会話で女性を楽しませるコツとは?
基本は女性の会話主体、まずは付き合うスタンスで
「コミュニケーションをとる」となると、「こちらからも有用な意見を…」と考えてしまいがちです。ここで、ディベートや会議なら任せとけとバリバリのビジネスマンならば、「俺の独壇場!」とでも言わんばかり意見を出してしまうでしょう。しかし、実はどんどんツッコミを入れようとするのは実は女性との会話においては、逆効果なのです。女性との会話では、相槌を打ちながらまずは聞いてあげることが重要です。
会話のペースを合わせる必要はない
相槌を打ちながら、話が進んでいくのを待っていると、返事が欲しいタイミングをちゃんと「どうおもう?」と「指示出し」してくれます。こちらが話す量と相手が話す量の釣り合いは、実はあまり関係ありません。要は相手が話すタイミングと、自分が話すタイミングを、彼女が丁度良いと感じるペースに任せ、コミュニケーションを取っていて楽しいと思える雰囲気が作ることができればそれで成功です。
話の肝は共感、肯定
女子高生同士の会話のパーターンを先ほどかかりましたが、肝は、「わかるーやばいーわかるーすごーい」です。(笑)一生懸命女の子の興味がある話を追いかけろという話ではありません。さすがに女性も相手が男性だと思って話してくれるので大丈夫です。例えば会社の上司や同僚へ愚痴、悩み事などに対して、「それはこうやって解決すれば…」などと、話を遮ってはいけません。まずは、傾聴を心がけましょう。
彼女たちの「内面を汲み取れている」ことが重要ですので「それは違う。」と返すより「なるほど、その気持ちはわかる。じゃあ、」から返事を始めましょう。会話の進め方は、「No, But…」よりも、「Yes, And…」が好印象を与えるコツです。
「何も話さない」はNG!
ここまでの話では、聞いているだけでコミュニケーションが成り立つの?何も喋らなくていいの?ラッキーという声が聞こえて来そうですが、さすがにそれはないですよね。「へー」「そうなんだー」とずっと繰り返されたらさすがに、「この人私の話聞いてるのかな?」「この人は私の話には興味ないのかな?」と思われてしまいます。
口下手な人は、相槌のパターンを用意して、自分のターンを無理なく用意しましょう。会話術で必要なのは、会話ネタだけではありません、上手な相槌のパターンを持っていることも重要です。相槌がよければ「今話している話題に興味を持っている」と感じてもらうことでき女性からの好感度がアップします。
ここで一つ、口下手な人でも大丈夫な相槌の会話術を伝授します。相手に話を気持ち良く続けてもらうためには、相槌として5W1Hの何かを質問すればよいのです。例えば、「上司がうざい」という話だけでも、「最近はいつあったの?When」「どこで?(Where)」「他のひとも思ってる?(Who)」「具体的には何をするの?(What)」「なんでそんなことするの?(Why)」「どんなふうにうざいの?(How)」と、まだ聞いてないことを聞けば話は続きます。ただ、全部聞くのは根掘り葉掘りで聞かれる方も辛いと思うので、ほどほどに。
自信がなければ、友人を巻き込む
アプローチをかけるのに、いきなり二人でデートなどなかなかハードルが高いので、友達グループで食事をするなどが常套パターンだと思います。自分自身が口下手で、人と会う自信があまりないならば、まずは友人に助けを求めましょう!もちろん合コンもその手段の一つです。
友達と一緒であれば、あまり上手に相槌が打てないなあ、相手が楽しんでくれてなさそうだ、この後何を話したらいいのかわからない、回答に困った。など、友達を巻き込めてしまいます。自分の感想が思いつかねば、「そうかー」と肯定した後、「お前はどう思う?」と友達に振ってしえるのです。
そこでうまく続けば、雰囲気が悪くなることが避けられます。 「独り占めできない」「取られてしまう」などと考えるより、「雰囲気が悪くならないこと」を一番に心がけましょう。
口下手でも勝算はある
恋愛はコミュニケーション力じゃない、総合力
ここまでは、とっかかりとして、最初に良い印象を与えるために、女性に寄り添うコミュニケーション方法について、書いてきました。なるべく、力まずにできるようなことを書いてきましたが、それでも「こんなことできないなあ」「自信がないなあ」と余計に落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
しかし諦めないでください。話が上手なだけが、アピールではありません。二人でデートや食事に出かけ始めたりすると、その人の所作、ふるまい、普段の生活などが、だんだん目についてくるものです。どうも話はうまくできないとあっても、彼女を思いやる仕草や気遣いなどが行動から見え、愛情表現が伝われば、ちゃんと好意を示してもらえます。
要はどれだけ彼女のことを大切に思っているかが、伝わる振る舞いができれば良いのです。どうも会話で楽しませられないなとおもったら、彼女が喜ぶような場所に出かけることから始めましょう。動物園でも遊園地でも、芸術鑑賞でも、散歩でも食事でも構いません。視線の先に同じものを見ることでしぜんと言葉だけではないコミュニケーションをとることができます。
おわりに
モテのゲットは入り口のコミュニケーションから。口下手な人は、苦手意識が先立ち、「自分から話しかけないと」、「自分が何か面白い部分を持っていないと」、と強迫観念をもってしまい、最初のとっかかりを億劫に思いがちです。これまでの話で、「彼女に興味がある」「彼女に共感している」ということさえ表現できれば、多くを語ったり面白さを演出したりしなくても良いものだとわかっていただけたかと思います。
「興味がある」「共感している」を示すのは、口下手な人がどうしても気にしてしまがちな、「言葉」だけではないことも、覚えておいてください。あとは、口下手など気にせず、合コンか飲み会か、婚活パーティーに行きまくればよいだけです!
まとめ
「イケメンでないからダメ」「合コンでは面白い奴が勝ち」「上手に自分のことが話せる奴がモテる」。確かにそういう人はモテるかもしれません。ですが、女性のコミュニケーションのパターンをみると、実は、好意は「あなた自身」にではなく、「自分のことをに興味があるあなた」に向かっているのだということが見えてきます。