「一人飲み」は今女性の間ではかなりブームだとご存知でしたか?
居酒屋やバーで一人で飲んで、一人の時間を満喫したり、場合によっては常連さんたちのコミュニティに混ざったりと、一人飲みの楽しさを味わう方法もネットに多く出ていますし、それを実行している女性を「一人飲み女子」ともいうほど多いのです。
しかし、それはもともと男性が満喫してきた「大人の楽しみ」のはず。もちろん女性がして悪いことはありませんが、女性が吸うということはそれだけメリットが多いということです。
でも、グループ飲みしかしたことのない男性にとっては、そのハードルはなかなか高いのも事実です。
そこでここでは、男性の一人飲みの店選びから始まって、店での格好いい過ごし方、コミュニティへの入り方まで伝授します。
この記事の目次
一人飲みのメリットとデメリットはメリットが圧倒的に多い
9つもメリットがある一人飲み
まず、単純にグループレはなく一人で飲みに行く、という行動パターンに由来するメリットがいくつもあります。それは、
1.好きなものを、自分のタイミングでオーダーできる
2.自分のペースで飲み食いできる
3.帰りたい時に帰れる
4.席数が少ない店でも、すぐに入れる
などです。またこれ以外に、「一人で飲む」という人生経験からくるメリットもたくさんあります。
5.「群衆の中の孤独」を味わえ、自分の世界に浸れる。
これは好き嫌いがあるかもしれませんが、いつもみんなでがやがやと飲んでいた人が、一人で飲んでみると普段思いつかないアイデアが思いついたり、不意に昔のことを思い出して懐かしくなったり、いろいろな楽しみを見出すことができます。
そういう余禄がなくても、周りや窓からみえる街がにぎやかで人があわただしく行き過ぎるのを見ている、いい意味での甚割とした寂しさや、今この瞬間は誰からも注目されないで済む安堵感などを感じることができて、非常に「大人」の味わい深さを得られてオススメです。
6.マスターや店主から酒や料理に関する豆知識を教えてもらえる。
常連になればいろいろな情報を店の人から教えてもらえますが、仮に初めての来店でもカウンターに座っていると、こちらの受け入れ度合いを見ながらマスターや店主が話しかけてきます。
そんな時に、こちらから質問すると、料理やお酒などについての豆知識を教えてもらえ、自分の引き出しが増えます。
7.女性との出会いがある。
また最初からこれを期待して一人飲みをすると、そういう目的の店でない限り浮いてしまう危険性がありますが、そうではなく自然体でいた場合でも、女性との出会いやそこから始まる恋愛の機会は一人飲みの場合、多く転がっています。
先に書いたように、女性の間でも一人飲みは流行っていますので、そういう人に思い切って話しかけてみればいいのです。あるいは、ともにある程度の常連になっている場合は、マスターや店主が間を取り持って、会話のきっかけを作ってくれる場合もあります。
ただし注意したいのは、こちらから声をかける場合のかける文言の中に、つい言ってしまうNGフレーズがあることです。たとえば「このお店、よくいらっしゃるんですか?」は、マスターや店主がその会話を聞いている場合は、「自分はよく来ているつもりでも、店にとってはどうかわからない」と思ってしまうと、非常に答えにくいです。
また、「近くにお住まいですか?」「この近くにお勤めですか?」も、個人情報と直結するので警戒されてしまいます。
そうなると1番よいのは「何を飲んでるんですか?」です。そしてそこから相手の趣味の話などに会話を広げていきましょう。
8.仕事上のネットワークができる
これはあくまで一般論で、その店のテイストにもよりますが、比較的おしゃれだったり渋い系のバーなどには、経営者クラスや起業家などのステータスの高いビジネスマンが集まっていることが多いです。
それは、彼らは日々シビアな環境の中で決断を迫られている仕事なので、そのような一人飲みをすることで頭や精神をリセットする必要があるからでしょう。
そういう目的で来ている人たちなので、こちらから積極的に知り合いになるアプローチは難しいですが、お互いに常連になれば雑談や情報交換をするようになることも自然です。
そのような中で、仕事の提携が決まったり、取引先や仕事を紹介してもらったり、ビジネスチャンスのヒントを得ることも珍しくありません。
9.情報収集できる
バーや居酒屋にはたくさんの職種や経験の人が集まっています。またマスターや店主の頭の中には、そういう人たちとの接点中で知り得た情報がたくさん詰まっています。
それを聞いたりするだけで、仕事のアイデアが浮かんだり、面白そうな遊び方を知ったりします。
出版社の人間の中にも次回の雑誌の企画をバーで仕入れる人が多いようです。
一人飲みのデメリットはごくわずか
これに対して一人飲みのデメリットももちろんありますが、多くは「1人という人数」に由来するものなので、一人で飲む行動パタンを否定するようなものではありません。たとえば以下のようなものです。
1.たくさんの料理を注文できない。
2.「割り勘」より費用が高くなる場合もある。
3.手持無沙汰感を感じることがある
いかがでしょうか?このメリットとデメリットを考えると、一人飲みはしないほうが損、という気になりませんか?
一人飲みのポイント。かっこよく飲むには?
一人飲みに関するネットの記事を探していると、
- メニューを選ぶ時に時間をかけるなとか
- おすすめを聞くなとか
- スマホをいじるなとか
- 本や雑誌を読むなとか
いろいろな「流儀」が書いてあります。
それはその筆者の美意識としては否定しませんが、逆に何も考えていないのに虚空を見つめて考える「演技」をしながら飲むほうが、はっきり言ってかっこ悪いです。
大切なのは、自分がナチュラルで楽しく飲めるということと、そして同時に店と周囲のお客に迷惑をかけない、ということです。それが本当のかっこよさでしょう。
ここではその観点で、かっこよく一人飲みをするためのポイントをご紹介します。
1.隣の人に話しかける時には相手が迷惑かどうか考える
何となく話が始まって今まで知らなかった隣の人とひと時の友人になる、というのは一人飲みの楽しみのひとつですが、全員が全員そうではありません。
ですので、隣の人に話しかける時には、相手の反応を見ながら迷惑にならないようにして、少しでも嫌がっているようならすぐに撤退しましょう。
2.飲み過ぎに注意
一人飲みで飲みすぎて、周囲や店主に大声で絡んだり迷惑をかけたりするのは最悪です。ましてや悪酔いをして気持ち悪くなってしまう、あるいは寝てしまう、などは人の迷惑です。
もしも酔っぱらっても一人飲みの場合は、きちんと会計して、1人で帰らなければなりません。そのことを念頭に、いつもよりは少なめに飲みましょう。
3.店が混んで来たら長居をしない。
中には1時間くらいが一人飲みにはベストという人もいますが、別にそれはその人の飲み方であって、時間制限は基本的にありません。
ただし、店が混んで来たら早めに席を立つなどの気を利かせて、店の経営に協力する姿勢は重要であり、それができる人は店からも好かれます。
4.適度に追加注文する
また、最初に注文したお酒と料理だけでダラダラと居続けるのは問題です。
店は時間単価で経営していますので、仮に店が混んでいなくても、適当に追加注文をして、きちんと店に儲けてもらう気配りは必要です。
店選びの5つのポイント
それではどのような店で飲めばいいのでしょうか?
やはり一人飲みに向いている店と、向いていない店、あるいは居心地のいい店と悪い店は厳然とあります。とはいえ、初めてその店に行くのであれば、その判断はできません。
そこで、一人飲みに向いている店を選ぶポイントをご紹介します。
1.個人経営の小箱の店
個人経営ではないチェーン店でもいいですが、確率的に言うと、個人経営のほうが、人事異動がないので店主やマスターと仲良くなりやすく、また常連になった時に何かと融通をきかせてくれやすいです。
また、店はその店主の人柄も含めて選んだほうがいいものです。その点では一般的には個人経営の店のほうがその店主の人となりが反映してるため、自分にフィットすれば非常に居心地の良い店になります。
また、同じような観点で、席数は最大でも30人までの「小箱」にしましょう。それ以上だと、店から個体識別をしてもらえないので、何度も通っても「常連客」ではなく「よく来る客」にしかなれません。
2.グループ客や宴会が少ない店
これもどのような一人飲みをしたいかによりますが、一人飲みのメリットを十分に味わうには、できるだけ個人客中心の店がよいでしょう。
近所に大きな会社があってそこのグループのサラリーマン客が多く来る店や、宴会中心に回している店は、うるさくてがやがやしすぎていて一人の時間を楽しむには不向きです。
3.カウンターのある店
カウンターは一人飲みの場合、テーブル席に座ってしまうよりも店の経営効率の邪魔にならないので、こちらとしても安心して飲めます。
またカウンターの中の店主やマスターと会話もしやすいです。ですのでカウンターのある店を選びましょう。
4.自分の価値観、料理とお酒に対する金銭感覚が合う店
自分が日本酒にこだわっていたら同じく日本酒にこだわっている店を選ぶのが当たり前ですが、結構大きいのが自分の金銭感覚と合うかどうかです。
たとえば安く酎ハイが飲みたいのか、高くても本格的なカクテルが飲みたいのか、ということもありますし、特にバーの場合ですが、チャージがかかる店があります。ただ席に座るだけでかかるお金なので、それが自分の価値観と合わなかったらとても居心地が悪いでしょう。
店の方も、チャージ500円を認めてくれるお客、ということで逆に選別しているのです。ですので、そういう料理やおよびお酒の質や量と、その料金に対する店の考え方と自分の金銭感覚があっているかで選択しましょう。
5.客層を見て選ぶ
これには2つの意味があります。1つは自分のキャラクターとその店の客層や客の質が合うかどうかです。
職業の貴賤の問題ではありませんが、自分がホワイトカラーで常連客が肉体労働者中心の大衆酒場などの場合はやはりその店にはなじめません。
またもう1つは、外国人と女性が多い店を選ぶ、ということが飲食業界ではよく言われます。そういう店はコスパがよい可能性が高いのです。
逆にスーツ姿の客が多い店の場合は、接待費で飲むのでコスパには関係ないという人が多い、という可能性があるので避けたほうが無難でしょう。
以上の5点が店を選ぶポイントですが、よくわからない場合は、気に入った店があったら最初は友人と2人で行ってみて雰囲気を確かめ、そのあとで一人飲みデビューするという方法もいいでしょう。
店のコミュニティに混ざってみるには?
一人飲みの楽しさのひとつは、その店の常連客で構成されているコミュニティに混ざって、今まで知らなった人たちと楽しく飲むことです。
日常の仕事など以外で知り合う人たちとのやり取りは、自分がフィットすれば非常に面白いでしょう。
ただし、そのコミュニティに混ざるためには、それなりのテクニックが必要です。誰でも遠慮なく話しかけられるコミュニケーション能力のある人は別ですが、そうでなければ以下のようなタイミングや方法を考えて、うまくコミュニティに混ぜてもらいましょう。
1. 店主、マスターとまず仲良くなる。マスターを挟んで会話に入る
これが1番やりやす方法です。店主やマスターと親しくなっていると、常連たちも彼ないし彼女と会話するはずなので、彼ないし彼女と会話をすることを通じて、何となくコミュニティに入っていけます。
こちらがマスターや店主と話した内容に、常連が絡んで来たらこちらのものです。
2.他愛ない話題で盛り上がっている時に口を挟む。
近所の人間のうわさ話や、政治の話、好き嫌い度合いの激しいスポーツ話題などの場合は、立ち位置が難しいので下手に入れませんが、季節の話題、テレビや旅行などの話題などのように他愛のない世間話であれば、そこに口をはさんでみるとよいでしょう。
ただし、できれば常連がグループではなく、それぞれが個人客の場合がよいでしょう。
3.話を振られたら積極的にからむ
気が利くマスタや店主の場合、あるいは気を使った常連客がいる場合、こちらに話が降られる可能性もあります。
その時には、積極的にその話にくいついてできれば盛り上がるような話をしましょう。
4.本、スマホはNG
店主、マスターも、そして常連客も一人飲みの人間がいたら、どんな人間か観察しています。そういう時に、スマホを触ったり本を読んでいたら、「これは孤独が好きな男なんだな」と認識され、よほど図々しい人でなければ絡んできません。
ですので、コミュニティに入りたかったら、スマホも本も出さずにニコニコしながら静かに飲んでいましょう。時折は、常連たちの話に声をあげて笑ってもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
一人飲みができる大人は、人生が豊かになりやすいです。会社の世界とは違った世界を持つことができます。
自宅や会社周辺だけではなく、よく行く出張先に行きつけの店を持つのも楽しいです。ですので、以上の記事を参考に、ぜひ一人飲みに挑戦してみてください。