男性である以上、かっこよくありたいと思いませんか。それが20代ならまだ若さで許される部分があっても、1人前の大人になるステップにある30代であれば、もうすでにかっこよさの片りんくらいは示したいものです。
それが女性に人気が出てモテる要因であると同時に、上司、年上の先輩、そして後輩などの男性たちからも一目置かれる存在になるポイントです。
とは言え、40代50代のかっこよさと、30代のかっこよさは経験も外見も違う以上、本質的な共通点はあるにせよ、違いもあるはずです。
ここでは、その30代ならではのかっこよさとは何かを洗い出し、かっこいい30代になるためにはどうしたらよいのかについてご紹介します。
いくつ該当している?かっこいい30代の5つの条件!
さて、それではまず「かっこいい30代」とはどういう条件を満たした人物像なのかについて、ご紹介します。それは5つあります。いくつ自分に該当するか数えてみてください。
1.自然体の自分でいられる
30代が体現できる一番のかっこよさは「ありのまま」「自然体」です。
無理をして若者ぶったり、逆に経験豊富である大人の装ったりするのは、非常に見ていて「イタイ」です。仮に外見がそれなりに作れても、話せばすぐわかるような、薄っぺらな内面です。
仕事でそれが現れても陰では笑われますし、恋愛でもその調子なら間違いなく彼女にあきれられるでしょう。
30代としてかっこいい人は、ある程度成熟し、同時にそれ以上に未熟な部分も悩みもたくさんある、今の自分をそのまま肯定し、受け入れ、そしてそこから成長しようと努力しています。
2.お金の払い方を知っている
一部の女性たちからしたら、デートの時の食事代は男性がすべておごるもので、それが男らしさなのだという意見もありますが、それは正論ではありません。
ただし、それが割り勘であっても、おごるのであっても、その時のお金の出し方や、話の持ちだし方がスマートな男性はかっこいいです。
たとえば、おごるなら会計時に自然に財布を出してそれをひけらかさない、とか、割り勘の場合も100円単位まで計算したりせずにちょっと多めに出すとかです。
3.人の意見と自分の意見のそれぞれを尊重する
自分の意見に固執する人は多いですが、他人も他人で同じように自分の意見を持っている、という当たり前の事実を受け入れている男性は意外に少ないです。だから、自分の意見が絶対だと思い、それを押し付け、それに合致しない意見を否定するのです。
それは意見だけではなく「趣味」についても同じです。どんな趣味でも、それはその人が情熱を傾けている以上、公序良俗に反しなければどのような内容であっても尊重すべきです。
大人の男性は、そのように「人は人、自分は自分」という価値観をネガティブな意味ではなく、仮のその人が目下であろうと「自分以外の人間を1個の人格として尊重する」というポジティブな意味として身につけています。
4.お酒の飲み方を知っている
もちろん、純米酒は冷で飲むのがいい、というような「飲み方」の話ではありません。自分のお酒の適量を把握していて、その範囲で自制心を持って飲めるかどうか、ということです。
泥酔して人に絡んだり、寝てしまったりというような酒癖の悪い30代はとてもかっこいいとは言えません。
また飲んでいる時でもTPOをわきまえて、静かに飲むべき場所では静かにしている、ということができることも必須条件です。
5.自分の長所と短所を把握している
自分を買いかぶったり、逆に必要以上に自虐的になったりすることはかっこよくありません。かっこいい大人は、自分を客観的に把握できます。
そして、人より優れている部分があれば人にはそれを言わずに密かに自分でその長所を伸ばし、活用しようとしますし、劣っている部分や欠点があれば、それを素直に認め、受け入れるかあるいは修正しようと努力します。
そういう男性はどんな時でも冷静で客観的な判断力を持っていますので、男女問わず頼られる存在になります。
かっこよさには外見も大切!最低押さえるべき要素は?
以上で書いたことはすべてその男性の内面や、人としてのあり方の話でした。多くの女性がそう認めているように、かっこよさの根幹は「内面」であることは間違いありません。
しかし同時に、ある程度の外見、つまり見た目も大切です。といって、イケメン度の問題ではありません。
人間はいい悪いは別にして、外見の印象で人を判断する面は確実にあります。そういう中で大人の男性は「自分の尊厳」を守る最低ラインの外見のあり方を知っている、ということなのです。
ですから、特別に外見のみに力をれるわけではななく、尊厳を守れるレベルのものを維持することを意識し、またそういう自分を客観的に見られる姿が、女性からも好かれるのです。
そのためには以下の
- 髪型
- ファッション
- 姿勢
の3点を押さえましょう。
理容院ではなく美容室に行こう
理容院、つまり床屋が悪いというわけではありませんが、一般的に言ってその人の顔の印象、顔の形にあったヘアスタイルにしてくれるのは理容院ではなく美容室です。
ほとんどの理容師さんには残念ながらそういう感覚はなく、かつて習った刈り上げやパーマなどのいくつかの髪型をどの頭にも当てはめているだけです。
その点美容師さんは、上で書いたようにその人に合った髪型を提案できますし、また要望に応じてその中に流行の要素を取り入れるスキルも持っています。
ですので、かっこいい30代になろうと思ったら、美容室に行って、ベリーショートなどとんがったスタイルにまではしなくても、少しだけ流行を取り入れたスタイリングにしてもらいましょう。
ファッションは清潔感が第1、できれば上品なコーデも1つ用意
最も重要なのは、清潔感と「ちゃんとしている」感です。
たとえば、靴下の破れ、靴の汚れ、Tシャツのたるんだ襟、シャツの襟の擦れなどはかっこよさと対極です。さらに言えば、ビジネスの時にはスーツ、パンツ、シャツにはきちんとアイロンが当たって折り目が立っている、スーツ、靴下、ネクタイの色合いがあっている、など基本的なことです。
これができているだけで、かっこよさはかなり上がります。
さらに余裕があればぜひ行ってほしいのは、外出や少しフォーマルな意味合いのある集まりに出る時の服装です。20代のようなカジュアルな服装や、上下ともジャージ、上下の色の同じパーカーとズボンなどは家にいる場合はいいですが、外出の時は少しおしゃれをした姿がかっこいいです。
たとえば、百貨店のメンズ専門館や、バナナリパブリックやシップスなどで購入したシンプルで上品なジャケット、シャツ、パンツがひと揃いあれば、十分にかっこいい30代になれます。
大人にふさわしいおちついた姿勢を
上の2つはお金を出せば何とかなりますが、もう1つの「姿勢」だけはそうはいきません。しかしこれがかなりかっこよさの中では重要なパーツです。
その中でも気を付けたいのが「視線」と「背筋」です。
まず、視線はきょろきょろしない、これに尽きます。人込みや電車の中できょろきょろしている人は癖かもしれませんが、ずいぶんと見た目で損をしています。もちろん、じっと一点を凝視しすぎるのも気持ち悪いですが、目を泳がせないように、落ち着いた視線を保つことは重要です。
背筋はとにかく伸ばしましょう。すると、背の高さや体型とは関係なくかっこよく見え、自信がありそうで、着ているファッションもワンランク上に見えます。
かっこいい30代になるために今日からすべき3つのこと
それでは、そのようなかっこいい30代になるためにはどういう方法があるのでしょうか。簡単に言ってしまえば、上で挙げたことをすべて実行すればよいのですが、その中でも特に重要なことを、角度を変えて3点挙げておきます。
1.多様な価値観を知り、認める努力をする
かっこいい大人は自分の知っていること、自分の価値観がすべてだとは思いません。世の中には多様な価値観があるということを知っています。しかし、30代の段階では、まだ経験が浅いためにそれらの価値観の多くについて知識を持っていません。
そこで重要なのが、積極的にそのような多様な価値観を知る機会を自分で設けることです。ネットだけではなく本を読むこともいいでしょうし、変わった趣味を持つ人の話を聞くのでもいいでしょう。何かの体験教室に出るのもよい方法です。
それらによって、多様な価値観を知り、なぜその価値観が存在するのかを理解することです。しかしもちろんその価値観をすべて受け入れる必要はありません。自分と相いれないものをあえて自分で持つ必要はありません。
しかし、その存在を理解し、認めるということが大切なのです。
2.他人に関する話題には入らず、異なる体験を吸収する
サラリーマンの酒場での盛り上がる3大話題は、
- 人事異動
- 上司の悪口
- 他人の内緒ごと
です。しかしはっきり言ってそれに盛り上がっている男性を見て、決してかっこいいとは思えません。まるで、人のうわさ話に花を咲せる女子会のようです。
かっこいい30代になるためには、やむを得ずそのような場に居合わせたにしても、場の雰囲気を乱さない程度に混ざりながら決して迎合しないようにしましょう。ましてや自分から人のうわさ話を披露するなどというのはNGです。
その代わりにしたいのは、相手が持っている知識や体験を聞き出して吸収することです。それは相手のしている仕事や趣味の内容でもいいですし、そのような大きな話ではなくてもスマホの新しい使い方といったことでもいいでしょう。
そのような、自分にないものを積極的に吸収できる、精神と頭の柔軟さがかっこよさにつながるのです。
小さなコミュニティでの評価は気にしない
小さくてかっこ悪い人間ほど自分の評価を気にします。それが、たとえば総理大臣が世論調査での支持率を気にするならいいですが、かっこ悪い人に限って、その気にしている評価は非常に小さなコミュニティ内でのことが多いです。たとえば、
- 自分の部署
- 会社の同僚
- 大学の同期
- あるいはLINEグループ
などです。
そのようなところで、仮に高い評価を得ても、その人の人間としての価値には全く関係ありません。人の価値は、
- 何を成し遂げたか
- 何を成し遂げようと努力したか
です。ですので、自分がいないところでどのようなことを言われているのかを気にすることはやめましょう。そして、自分として「ありたい姿」を決めて、それに向かって努力をすることが、本当のかっこよさにつながります。
まとめ
いかがでしたか。
30代はまだ成熟した大人ではありません。しかしそれは2つに分けられます。つまり「かっこいい大人に向かって成長している30代」と「かっこ悪いおっさんになり始めている30代」です。
あなたはどちらになりたいですか?もしも前者なら、すべきことはおのずから明らかですよね?ぜひこの記事をもう1度読み返して努力してみてください。