服装というものは、本当に厄介である。服の着こなしを見るだけで、その人物のファッションセンスが一目瞭然になってしまうからだ。
センスの有無は服装に出る。だからセンスのない人の服装は、どこかチグハグだ。服装を見ただけで、「あ、この人はあんまり洋服好きじゃないな」とか「服装にお金かけないタイプだ」と看破されてしまう。
たとえば俗に言うオタクと呼ばれる方達に焦点を絞ろうか。
最近ではオシャレな隠れオタクも増えてはきているが「オタク=これ!」というフォーマットでもあるかのように、どうしたわけかオタクの服装は何故か同じように似通ってしまう傾向が強い。
別にオタクっぽい格好をするな、とも言うつもりはないが、少なくとも女性とデートするときぐらいは清潔感を前面に打ち出すべきだろう。事実、自分が女性の立場だったらと考えたら、デートには不向きな服装というものもある。
今回は、デートでは導入が難しく、失敗しがちなファッションの傾向について書いていきたい。
チェックのネルシャツ
王道のオタクファッションアイテム、チェック柄のネルシャツ。これを着用してしまうと、その時点でオタクっぽく見えてしまう。また、実際にオタクはこれをよく着用している。
チェック柄のネルシャツがいつ、どこでオタクに好まれるようになったのかは定かではない。一説には服装に無頓着なオタクが、母親から買い与えられたイオン辺りで売られているチェック柄の上着を着て出歩くようになったのが源流とされている。
遠目に確認しても「あ、チェックだ。と言うことはオタクだな」と理解してしまうほどパワーの強い服装である。キムタクが着ていると、それはそれで話は変わってくるんだろうけど。
ウエストポーチ
普段から色々な物を手にして外出する人にとっては、それらの私物を収納できて、かつ簡単に取り出すことが出来るグッズは需要も高まるという話だ。
そのため、中にはウエストポーチを愛用する者が多い。あると便利だけど、着用しているとやっぱりダサい人に思われがちなウエストポーチを、デートに持ち込んで失敗した者が知人にいる。
服装にはどうしてもその人の属性が出てしまう。
このとき、女性からは「○○さんて、本当はオタクでしょ?」と看破されてしまったそうだ。オタク以外にウエストポーチを身につける人なんて、あとは高齢者ぐらいなので、まあ仕方がない……。
ハーフパンツ
女性から引かれてしまうファッションを避けた方がデートの成功率は上がる。ということは、普段から女性がドン引きしやすい服装については、知識を持っていた方がいいということになる。
オタクのファッション以外にも、やらかしてる人が多いのが、膝上までしか丈のないハーフパンツだ。どちらかと言えばスポーツをしてるタイプに着用者が多いイメージだけど、このスタイルに抵抗感をおぼえる女性も多いようだ。
男性の生足ってすね毛なんかも生えてる場合があるし、生理的にNGという女性もいるのだろう。
あるいは一切すね毛がない足というのも、それはそれで奇妙に見えてしまうだろうし、どの道足を見せて違和感を与えてしまうのなら、短いハーフパンツはなるべくデートには持ち込まないでおこう。
タンクトップ
そうそう、タンクトップだけを身につけてデート、というのも女性からは評判が悪い。ムキムキで体がしっかり完成していて、そんな自分の体をアピールしているとしても、「デートでタンクトップって」と思われてしまう可能性もある。
デートって自分だけでするものではないので、一緒にいる相手が奇妙に思ったり、恥ずかしく感じないような取り合わせの服装をするのが重要。ましてや体型が普通なのに、タンクトップ1枚だけでデートに出向くのはご法度。
「狙いが分からない」という感想を抱かれてしまう可能性大だ。
ファッションは個性!だがデートには不向きな物も
という具合に今回は、ありがちなNGファッションの例をいくつか挙げて、これがデートには不向きであると書いてみた。
一部、オタクの多数に当てはまる物も挙げたが、それはあくまでデートには不向きというだけ。個人的にはオタクがオタクらしい服装をしているのは当たり前のことだと感じているため、普段からそういう服装をしないように説くつもりは毛頭ない。
ファッションは個性であるわけだし、オタクはやっぱり見た目にもそうあって欲しい。ただ、デートをする以上は、相手のニーズも汲むという余地は大事になる。
たとえ自分のことを好きだと言ってくれる相手だとしても、客観的な目線は失うべきではない。