部屋に物が溢れて片付かない!でも、全部必要な物のような気がして捨てられない!という方は、なかなか片付けがはかどらないのではないでしょうか。
押入れに荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んでもスペースが足りない、となると、やはり一個人の所有物としては限界を超えているのかも。
「もったいない」の精神は大変良い心がけですが、この「捨てられない」というのも困ったものです。ということで、なかなか片付かない部屋に断捨離を!
今回は、今まで「捨てられない!」と悩んでいた人が、不思議と断捨離できてしまう、“断捨離の始め方”をご紹介します。
1、捨てない
荷物が多い。それらを、もしかして「山」と捉えて中身を見ていないのではありませんか? 断捨離の基本は、「山ではなく、森でもなく、木を見ること」です。
もし部屋が現時点で片付いておらず、使っていない物が積んであるだけならば、まるで“切った材木を活用できていない状態”です。
この切った材木は、しかるべき場所に行けば、しかるべきものに加工されて、きちんと活用されます。つまり、今は価値ある財産を眠らせているだけ。
それを「捨てる」なんてもったいないです。そこで、まず「捨てる」という概念を捨ててしまいましょう。捨てられない人は、頭の片隅に「いつか使う」という考えがあります。
しかし「いつか使う」と言ったまま、眠らせておけば、価値あるものも、価値を失うかもしれません。価値があるうちに、人に譲る、もしくはリサイクルショップに売るなどして、「本来あるべき場所に送ってあげる」と考えましょう。
2、断捨離の始め方
断捨離の始め方として、第一に取るべき行動は、部屋を片付けることではありません。「これ以上物を増やさない」ということです。
間違った断捨離の始め方は、部屋を片付けようとして部屋を見て、うんざりしてギブアップすること。これでは何も始まりません。
ものが捨てられない人は、捨てられないというよりも、出先で何かしら購入して帰ってくる人です。食材のような、消費するものではないものを多く購入します。
そこで、「消費して、消えるもの以外をしばらくは買わない」と決めましょう。洋服などは、とりあえず今あるものでなんとかなります。
3、データ化する
断捨離の始め方、その2として、「とにかくデータ化する」というのは、ひとつの方法です。たとえば、ビデオテープに録画したドラマ。
どうしても捨てたくない!けど邪魔!という場合は、お店でDVDに焼いてくれます。ほかにも、たくさん撮影した写真も、CDに焼いてしまえば場所をとりません。
たくさんある雑誌も、ちょっとずつデータとして取り込んでいけば、処分することができます。データ化することが全部いいこと、というわけではありませんが、CD-RやUSBメモリに保存すると、いつでも見れる上に身軽になれるので便利です。
4、他人に判断を委ねる
部屋は心の中を映す、と言います。つまり、部屋が片付かない、ということは自分の心の中が片付いていない、ということ。
でも、頭の中がごちゃごちゃした状態では、部屋を片付けることなどできません。こういう時は、冷静な頭を持った人の判断に委ねましょう。
断捨離の始め方のコツは、「今までの自分のパターンをリセットすること」です。そうでなければ、片付けてもまた同じことを繰り返してしまいます。
今までの自分のやり方に新しい風を入れる、という意味でも、恥を忍んで片付け上手な友人に手伝ってもらいましょう。
5、捨てられないんじゃない
コンビニでもらったおしぼりなど、いつまでも捨てられずに床に落ちている、ということはありませんか?ゴミは捨てるけど、それ以外の“まだ使えるもの”がたくさん部屋にある。
物というのは、管理できなければ物ではありませんし、いくら「もったいない」と思っても、活用できなければ、やはりただのゴミとなります。
断捨離とは「自分で管理できるだけのもので生活していく」ということ。がむしゃらに荷物を減らせ、ということではありません。
買ったけど使っていないトースター。写真が入っていない写真立て。中身がからっぽな茶筒。片耳が壊れたヘッドホン。もらったまま開けてもいないギフトボックス。
ひとつひとつ見ると、自分にとって不要なものはたくさんあります。それらを、是非管理できる人や場所に移動してあげてください。そして今後も、物を増やさないように何も置かないスペースを大切にしましょう。