こんにちは、ラブコラムニスト ラヴィンみやです。
「女性はどんなセックスが気持ちいいんですか?」
とよく聞かれるけれど、「女」で十把一絡げにはできないもの。
だって、「人間だもの」。個体差がある。
どんなに「女」というワードで検索しても、目の前の女性と向き合わない限り「彼女が本当に気持ちいいこと」を知ることはできない。
何から何まで検索できるようになり、何でも「わかった気」にはなれるけど体感し続けることでしかわからないことはたくさんある。
セックスはその最たるものだと私は思う。
No ピストン運動
挿入した途端に、打ちつけるように腰を動かす。
このありがちな一連の動き。
この無駄のない一連の動きは、実は心が全く伴わない「男の、男による、男のためのセックス」です。
男性がやりがちなこのアプローチ。
「こうすると女って気持ちいいんでしょ?」
お答えしましょう。
「そうでもない」
ピストン運動は誰のため?
ピストン運動が気持ちいいのは「ペニス」。
女性の膣はじわじわ感じるようにできている。
だから挿れたら動かさないでじわじわとペニスと膣壁を絡ませあう。
アクロバティックさも、エロスの演出も、はっきり言っていらないくらい、女の体はじわじわとゆっくり味わい、高みへと昇っていく。
男が動のセックスをしたがる時、女は静のセックスを求めている。
そしてそれができる男、自分の欲望を横に置き、彼女の中で静かに佇める男が女を上っ面では味わえない快楽へと連れていく。
ピストン運動で「イク~~イっちゃうぅぅぅぅ」みたいなAVのような劇漫画のような男性の夢物語を地でいく女性がいたらそれは演出かもしれない。
そう言わないと、やめないから。イクふりをして終わらせたいだけかもしれない。
しかし、なかなか自分の要望を伝える女性は少ないのが現状のよう。
不満があっても何も言わない女がいれば、このままのセックスでいいよね、と思う男がいる。
至極当然のことです。
「不満を何も言わない」ことをそのまま「俺のセックスはいい」と受けとめたり、相手の女性を見た感じ、いつも感じまくっているようだ、だから「俺のセックスはいい」と思うのかもしれません。
大事なことは聞けないオトナたち
何でそんなに遠回りにしか、お互いに関われないんでしょう。
本人に直接聞かずに、遠回り、例えば、他の異性に尋ねる、のような形をとるのでしょう。
セックスした相手に直接聞くことを恐れるのはなぜか。
男も女も怖いから、ではないでしょうか。
怖いのは何か。「プライドが傷つくこと」?「嫌われること」?
本当は「深く関わること」を一番恐れているのではないでしょうか。
「深く関わって、隠していたい自分」を見るのが怖いのはないでしょうか。
要望に応えられない男
こうしてほしい、ああしてほしいと言われて、細部まで要望をだされてあなたは応えられるだろうか?
いえ、いつまで「応えられる男」を演じていられるだろう。その限界は来る。
「応えられない」その瞬間が来るのが怖くて、男性は相手の女性に聞かないのではなかろうか?
そう「応えられない男」な自分なことを。
要望には応えられない男なんだ。ってことを隠したい。
でも実は、その「隠したい自分」それに気がついた時がターニングポイント。
女性から要望を伝えた時に、まるで自分のセックスを否定されたと感じた男性は拗ねる。
認められたい気持ちが強すぎて、認められない現実を受け入れることができないから。
その場合は「応えたい」わけでもないだろうし、応えたくないのなら、応えなければいいだけ。
「応えられない自分」を受け入れて、その上で自分はこうしたい、と言える男性はモテる。
応えたいから応えてる。
飄々とやってるように見えるかもしれないけど応えたい。
だから無理かもしれないと思っているかもしれないけれど、君の気持ちに応えたい。
君がマジで気持ちよすぎて喘ぐ姿が見たい。
と言えたら、最高のセックスがそこには待っている。
相手の本心が聞きたいのなら、自分が先に本心を晒すこと。
嫌われることやプライドが傷つくかもしれないこと、他にも自分の中に恐れていることがあるのかもしれない。
でもね、そこを超えた人だけが見える、体験できる世界があり、愛と安らぎがある。
そして、最高に気持ちいいセックスが待っている。
セックスは深く関わること。深く関わることに醍醐味がある。