「この人なんだか言い方がきついな」という女性、職場にもいると思います。確かに言ってることは正しいかもしれないけど、どうしてもっと可愛らしく言えないの?
それじゃあ、意味は伝わっても、みんな言うこと聞いてくれないんじゃない?と思うこともあると思います。
では、そんな言い方のきつい女性は、どんな真意があって“きつい対応”をしているのでしょうか。今回は、“言い方がきつい女性のホンネ”を暴いてみたいと思います。
1、装飾をなくしてストレートに表現したい
以前、こんなことがありました。小さな男の子たちがふざけて道路で遊んでいるので「危ないよ」と軽く注意したのですが、彼らは聞きもせず、遊びをやめませんでした。
すると、ちょうど転んだ男の子が道路に飛び出して、そこに自動車がやってきました。運良く事故は免れましたが、一歩間違うと死んでいたかもしれません。このように、「相手の気分を考えて発言する」ことによって、一時的には伝わるかもしれませんが、真意までは伝わらないかもしれません。
言い方がきつい女性は、ストレートに伝えることによって、そこに付随するモヤモヤとした装飾をとっぱらった表現をしようとしています。つまり、道路で遊ぶ男の子たちには、「危ないよ」と優しく言うのではなく、「死ぬぞ!今すぐやめろ!」と直球で伝える方が効果がある、と考えるのです。
2、無駄を省く
装飾をとっぱらう、という意味で、やはり「装飾=無駄」だと考える人は多いでしょう。男性でも、女性の服に無駄についているフリルやリボンを見て「意味あるのかな?」と思う人はいると思います。
とくに、女性の発言に装飾を求める人は多く「優しい口調」とか「女性らしい口調」がいい、という風潮は未だにあります。しかし、それらの装飾を無駄だ、と切り捨てれば、どうしても事務的なやりとりになって然りです。
「言い方がきつい」とは、そんな、装飾部分が感じられないからであって、中身は同じでも“伝え方が違うだけ”。
あくまで、“要件を伝える”という事務的なベースを元にすれば、それは理にかなった表現方法であって、装飾だらけの無意味な会話ばかりしている人より、よほどマシかもしれません。
3、本人は「きつい」という自覚がある
言い方がきつい女性は、ほとんどが「自分は言い方がきついな」という自覚を持っています。改善した方がいい場合もありますが、これは生き方なのです。物事に対して誠実になる、という姿勢なのです。
男性に対して「ねえ~、お願~い」と言った方が動いてくれるのを知っています。しかし、それは男性の性的な部分に訴える姑息なやり方であって、人間同士の誠実な付き合いではない、と考えているのです。
猫なで声で「お願い」するような女性は、陰で「へへ…男なんてちょろいな」と思っているかもしれません。一方、言い方がきつい女性は、たとえ自分が嫌われても“誰に対しても誠実でいたい”のです。
4、言い方がきつい女性とはじっくり話してみて
「あの人、言い方きついよね」とか「とっつきにくいよね」という理由で一蹴してしまって、深く付き合わない人も多いですが、それはもったいないです。
彼女たちは自分にも正直でありたく、他人にも正直でありたいと思っています。多少空気は読めなくても、「鼻毛出てますよ」と言ってあげた方がその人のためだ、と思っているのです。
むしろ、変な優しさで「黙っておいてあげよう」と思う人のほうが、残酷ではないでしょうか。彼女たちは、「自分に与えられた時間内に、効率よくストレートに伝えなければならない」と思うので、時間が短ければ短いほど、ストレートな表現になります。
もし、彼女たちと深く、時間をかけて対話すれば、きっともっと骨の部分の誠意を見ることができるでしょう。部下でも上司でも、このような女性はいると思いますが、上辺だけの「きつさ」に目を向けず、その底の方にある真意に目を向けてください。
きっと、いざというときのピンチに、本当に力を貸してくれるのは、このような誠意ある女性です。