妊娠中の奥様は、いろいろと大変。なんと言っても、自分の体の中の変化が目まぐるしいので、自分の体のことで目一杯。
はっきり言って、それ以外のことに気を配る心の余裕がありません。すでに第1子、第2子の子育て中なら尚の事。
さて、そんな妊娠中の妻に対して、夫ができることはあるのでしょうか。何をやってほしい?何をやってほしくない?
今回は、「妊娠中の妻がやってほしいこと、やってほしくないこと」をご紹介したいと思います。
1、妊娠中の妻への理解
まず、妊娠中の女性は、気が立っています。つわりが酷い人もいますし、浮腫みが酷い人、頭が痛い、体が重い。様々な体調の変化に、体も心もついていくのがやっとです。
経過が良好の人であっても、張り切って家事をするとお腹が張る、ということがあるので、無理はできません。そのため「やってほしいこと・やってほしくないこと」も常に変化します。
よく「妊娠中の妻は、毎日ぐうたら過ごしていて気楽だ」みたいに言う男性がいますが、これから出産・育児という戦場に向かう戦士が、戦の前の最後のひと時を過ごすことは大目に見てやってください。
2、自分のことは自分でやれ!…やってほしいこと
夫ができることは、よく「妻のサポートをすることだ」みたいに言われますが、具体的に何をしたらいいの?と思うでしょう。以下に、妻が夫にやってほしいことをまとめました。
- ・自分の身支度
- ・食事の後片付け
- ・子供の面倒(危なくないように遊ばせる・食事させる・連れて出かける)
- ・頼まれた買い物
- ・妻が横になっていたら放っておく
すでに上に子供がいる場合は、その子供の世話を優先してやること。また、妻の手を借りないと自分の身支度ができない、なんてことがないようにしておきましょう。
丸1日、妻がずっと横になっていても、自分の食事の支度くらいはできなければなりません。また、買い物は、夫が自分の考えで買い物をすると余計な出費が増えることがあるので、頼まれたものだけを買うようにしましょう。
よく「妻の指示を待って動く」という人がいますが、妊娠中の妻は指示を出せないこともままありますので、指示がない場合は自分のことだけをやっておくにとどめましょう。
3、余計なことはすんな!…やってほしくないこと
多いのは、夫がよかれと思ってやったことが裏目に出る、ということ。多くの奥様は、それを我慢して目をつぶっています。以下に、やってほしくないことをまとめました。
- ・指図する、文句を言う
- ・いたわりのない言動
- ・張り切って余計なところの掃除を始める
- ・子供の世話中に泣かせる、怪我させる
- ・料理してくれたはいいけど後片付けをしない
- ・甘える
- ・愛を確かめようとする
妊娠中の奥様は、妊娠していない時期とは明らかに異なります。そのため、100%の力を発揮できないことは本人ももどかしいところ。
そこに「妊娠は病気じゃない!」などと言って、「ここが掃除できてない」「料理が手抜きだ」と指図したり文句を言う男性が多いです。
また、妊娠中にも関わらず、「車で迎えに来い」と長時間車の運転をさせる、などという人も結構います。
ほかにも、よかれと思って余計なことをして、妻の仕事を増やしたり。自分で始めたことの尻拭いまでやらずに途中で放棄する、ということ。これは遊びではありません。
最後の「甘える」「愛を確かめようとする」これは、はっきり言ってウザイ以外の何ものでもありません。男性だって、腹を下してるときに彼女から「私のこと愛してないの?」とか言われたら、「それどころじゃねーよ!」と思うでしょう。
妻には余裕がありません。いっぱいいっぱいです。そこに余計な仕事を増やしたり、子供みたいに甘えるようなことは、人生のパートナーとしては失格ではないかと思います。
4、妊娠中の女性=ずっと腹を下している人
男性は妊娠がなんたるか、おそらく一生理解できません。現に妊娠出産を経験した私でさえ、もし妊婦さんのサポートをしろ、と言われたら難しいと思います。
妊娠は病気ではありません。そのため、本人は健康を維持する努力が必要ですが、だからと言って無理をすることも良くありません。
じゃあどう扱えばいいのか。妊娠中の人は、「ずっとお腹を下している人」だと思ってみましょう。調子がいいとき、悪い時がありますが、基本トイレを離れては生きていけない不安定な体調の人です(あくまで仮定ですが)。
そう思えば、「妊娠中だからって甘えんな」みたいな気持ちにはならないでしょうし、腹を下す経験は誰にでもあるので、ちょっとは理解しやすいと思います。
そのとき、状況によって「やってほしいこと・やってほしくないこと」は変化すると思いますが、やはりそこはパートナーシップ。お互いに話し合って、密に連携していくことをおすすめします。