「二股をかけている彼女がどっちも好きで選べない」
男なら一度は言ってみたい、まさに贅沢な悩みです。しかしどちらも公認の彼女という特殊な場合でもない限り、バレたら終わり。なにより、大好きな女性を一度に二人も裏切り、傷つけることになるでしょう。
どちらか一人への思いを断ち切り愛する人を一人に絞ろうと決心するとき、二人への思いが強ければ強いほど感情的になり、判断力が鈍ります。そんなとき、どんなことに注意して選べばいいのでしょうか。
この記事の目次
選ばなければいけない理由を明確にするべし
「どっちも好き」で、彼女ということは「どっちからも好かれている」のに、どうして一人を選ぼうとしているのでしょうか。まずはこれを明らかにしなければなりません。
自分の身体は一つ。その一つの身体で二人を捌くには体力も時間も必要です。イベントごとも二人分。それに疲れて二股をやめるというのも理由のひとつです。また、自身の年齢や環境の変化によって結婚を考えれば二股をしてもいられません。
そういった理由を明確にすることで、選ぶうえでの必要条件が見えてきます。
二股は始めたときから裏切りであると肝に銘じるべし
お互いの想いを大切にする男性が陥りやすいのが、「どっちのほうが好きか」「どっちのほうが自分を好いてくれているか」という無限ループです。スタート地点が既に「どっちも好き」と答えになっているのだから、好きの度合いで考えても仕方がありません。二股は始めたときから裏切りであると自覚しなければ、自分を想う女性を二人も愛する資格はないでしょう。
お互いの想いを大切にするのはとてもいい心がけですが、それは愛する人を一人に決めたときに取っておきましょう。
「自分のためになる人間」を冷静に分析すべし
さあ、二股をやめる理由を明確にし、二股は裏切りと肝に銘じて感情に囚われた気持ちを整理できたでしょうか。ここからが本番です。
たかが恋愛、されど恋愛。恋人とは、自分の人間関係において共有する時間の特に多い存在です。彼女は日常に潤いをもたらす存在というだけではなく、自分自身の人格や行動を左右する「環境」でもあるのです。今の自分には何が足りず、どんな人間が自分を成長させるのか。感情抜きで、損得での選択です。非情だと言うならば、二股も非情な行為だとわりきりましょう。
ゆくゆくは家族になることも視野に入れるべし
何の考えもなく、「ただ好きだから」で関係を続けるならば、わざわざ苦渋の選択をしてまで二股をやめることはありません。いずれ終わりは来るものです。そうでないのなら、選んだ一人がいずれは生涯共に過ごすパートナーになりうることも考えなければいけません。
結婚は恋愛の終わりとはよく言ったもので、好きだけでは突き進めません。家と家の問題ですので、彼女の家柄や立ち居振る舞い、仕事や価値観など、また違った角度の採点基準が出てきます。どうせ選ぶなら条件に入れるといいでしょう。
二股をするうえで、「どっちも好き」というのは男のエゴイズムでしかありません。選ぶための採点基準は実はシビアで、選べないのは中途半端なものです。選ぶ必要があるのなら、「好き」という感情はいったん切り離し、非情な目で品定めをしなければいけません。これは「どっちも好き」というエゴで女性を傷つけた男が負うべき責任でもあるのです。
楽しい時間をくれた二人の女性のためにも、最悪の状況を招かない終わりを用意するのがいい男の恋愛なのでしょう。