世の中には「どんどん不倫していこうぜ!」という人と「いやいや、不倫は人としてどうなの?」って人がいると思いますが、皆さんはどっちですか?
また、男性に多いのは「自分は不倫したいけど、奥さんには不倫してほしくない」という、なんとも身勝手な理想を思い描く人。
私は女性ですが、はっきり言って男性には「自分が不倫したいと思ったとき、奥さんはもう不倫してると思うよ」ってのが正直な意見。
現に、40代既婚女性のうち19%が浮気をしている、という調査結果もあり、5人にひとりは不倫しているんだから、他人事ではないはずです。
「不倫は百害あって一利なし」…自分が妻の裏切りを受ける立場になって考えてみると、「ごめん」では済まされない、ということがよくわかっていただけるかと思います。
では、離婚や慰謝料、果ては職場からの解雇、と転落人生を歩む可能性があるかもしれない不倫…そこにはどんな魅力と代償があるのでしょうか。
1、不倫の魅力
同じ相手にずっと同じ満足を得られ続けることができるか…と言えば、そんなことはありませんよね。飽きますし、生活感が邪魔をして、そういう気分になれない、ということもあるでしょう。
男性の「性」の部分と「愛」の部分は分離できるもので、正直、結婚してから奥さんを性的対象には見れなくなってしまった、という男性も大勢います。でも、性欲がなくなったわけではない。
もしくは、結婚はしたけれど、もっといろんな女性と経験したい!という欲求を抑えられない、ということがあって、これを女性に理解してもらおうとしても言葉で説明するのは難しいものです。
じゃあ結婚しなければ良かったじゃん?と言われても、「そういうことじゃないんだよ!」家族は欲しいし、大事だとは思ってる。
でも、家族と不倫を両天秤にかけたとき、不倫の魅力が勝ってしまうのは、「欲しい商品を見つけて思わず買ってしまった」「禁煙中だけどうっかりタバコを吸ってしまった」「万引きしてしまった」
…という“衝動を抑えられなかった”行動で、理性的な行動ではありません。言葉は悪いですが「トイレが我慢できなかったから、そのへんでした」と言っていることと同じです。
2、結婚した時点で自分は自分のものじゃない
不倫をすること自体が悪、ということではないと思います。勝手にやってれば?とも思いますし、隠し通せるならやってみろ、とも思います。
ただ、夫の不倫に気がついてしまって悩む妻が、子供に人生を捧げて自由のない生活を送っているのかと思うと、「男は自由で女は不自由」という構図が見えてきてとても嫌な気分になります。
男性も女性も、現実問題、結婚した時点で「組織の一部となった」と考えるのが普通かな、と思います。
どこかに引越しをすれば、自動的に町内会の一員になるのと同じように、結婚したことによって一個人ではなく組織の一員として機能していかなければなりません。
その仕事として、妻は出産・子育てをしますし、夫もまた仕事をし収入を得て子育てをしなければなりません。
つまり、看板を背負って行動していることになるので、ある日突然ひとりの男として別の女性と不倫関係を築く、というのは「組織にとって不名誉なことだ」という自覚が必要だと思います。
妻が嘆き悲しむのは、そんな「組織に汚名を着せた」ということに対してなので、愛とか嫉妬とかそんなレベルではなく「あなたはこの企業を倒産させたいんですか?」という現実なのです。
3、不倫の代償
不倫をしたい人を止めようとは思いません。せいぜい性病には気をつけてね?子供の学校のPTAの目は気にしたほうがいいよ?って感じです。
ただ、バレたときの代償を考えると、怖くてとてもできない、妻を裏切ることはできない、というのが“賢い男”であって、“常識のある男”なのかな、と思います。
不倫の代償とは、「不名誉の代償」。企業の信頼を失ったことに対しての損害賠償、と言い換えても過言ではないと思います。
離婚はもちろんですが、慰謝料請求や子供の養育費、職場からの信用を失えば解雇、ということも珍しくありません。「あの人、不倫したんだって」と噂になれば、会社から肩を叩かれることもあります。
不倫に魅力を感じるのはいいかもしれません。背徳感や禁忌行為に魅力を感じるのは、そういう人間のサガなんだと思います。でも、頭の中にとどめておくのが、大人です。
ただ、不倫の代償は大きいです。きっと今持っているもののすべてを失うことになります。
財産も根こそぎ持って行かれますし、案外別れた妻はさっさと再婚してしまいます。自分のかわいい子供が、他人の男を「パパ」と呼びます。養育費はとんでもない額を毎月振込みます。
「それでもいい!」と言える人だけが不倫を許されるのだな、と思うと、とても滑稽です。
もし、結婚後に運命の女性を見つけたのだとしたら、しっかり今の奥さんとは別れて、正式にお付き合いすることをおすすめします。信用を失うことの恐ろしさを知らない人への警告です。