付き合いが長くなると、どうしても肉体の関係がおざなりになってしまいます。いつまでもラブラブで愛し合う、というのは無理なことかもしれません。
とは言え、時間が経過したから愛がなくなる、というものではありません。セックスレスを改善する方法はあります。そのためには、現在の恋人・妻との関係を見直さなければなりません。
今回は、
- セックスを拒否された
- どうも彼女がセックスを避けている
- そういう雰囲気にならない
という男性が抱えるセックスレスの悩みを改善するための3つのステップをご用意しました。
この記事の目次
ステップ1:彼女との信頼関係が築けているか?確認する
セックスとはスポーツである、みたいなことを言う人がいますが、それは一理あると思います。私も、セックスは愛の儀式というより、スポーツのように楽しむ方が本来の楽しみ方だと思っています。
しかし、もしセックスがスポーツであるのなら、そこに信頼関係がなければ楽しむどころか、体を預けることに不安を覚えるでしょう。
たとえば、フィギュアスケートの男女ペアの種目だとして、演技をする際に男性が女性を持ち上げる「リフト」という技がありますが、これはお互いの信頼関係がなければ成立しない技です。
カップルの信頼関係とは?
先ほどのフィギュアスケートで例えるのなら、信頼関係とは「この人は私の体を持ち上げたまま滑る技術がある」という女性側の信頼と、「この人は持ち上げたときに絶妙なバランスでポージングしてくれる」という男性側の信頼が不可欠です。
カップルがセックスする際も、「この人は自分の体のことを気遣ってくれる」とか「好きな体位やポイントを理解してくれる」のほかに、「不潔なセックスはしない」「嫌な言葉を言わない」などの暗黙のルールがあります。
多くのマンネリカップルがセックスレスに至る背景として、
- 無遠慮になる
- 独りよがりになる
- 距離が近くなって礼儀がなくなる
というのがあります。
信頼関係を築く、というのはある程度「あなたはあなた、私は私」という一定の距離感を持った関係で、緊張感があることを指します。
そのため、「セックスしたから、付き合ってるから、結婚したから」という理由で、「こいつは俺の女だ」と勘違いしている男性のパートナーは、「いいえ、違います。私はあなたの所有物ではありません」と信頼関係が構築できない原因となるのです。
一方的な信頼は信頼関係ではない
目を閉じたまま、後ろに倒れるって怖いですよね。でも、パートナーが後ろで支えてくれる、と思えば信用して倒れることができます。
でもこれって、お互いに信頼し合ってるからできることで、一方的な信頼感で倒れても、相手が支えてくれないこともあります。
信頼関係を持続する、というのはとても難しいです。ちょっとしたことで信用は損なわれますし、彼女はもしかしたら何も言わないまま不信感を抱いているのかもしれません。
セックスレスを体の関係から改善するのではなく、まずはしっかり話し合いをして付き合う前の段階に戻って、一からやり直すことが必要です。
ステップ2:お互いの性的魅力は発見し続けるものである
セックスは同じことの繰り返しでしょうか。そうではありません。しかし、女性の立場からすると、「男性の性欲処理の手伝いをしてあげている」という感覚になることがあります。
もし、女性が「ただの性欲処理の手伝い」としてそこにいるのなら、ギブアンドテイクは成立していません。これは、「プレゼントをあげたからいいだろ」とか「生活費出してやってるんだからいいだろ」という問題ではありません。
セックスはセックスの中で50:50であること
先ほどの「セックスはスポーツだ」ということで言えば、スポーツによって「楽しい」と思えるのがどちらか一方だとしたら、もう一方は何のためにそこにいるのでしょうか。
「あとで飯奢るから付き合って」とか「時給払うから付き合って」という補填でなんとかしようとしてはいけません。スポーツをやるからには、ふたりとも楽しめなければなりません。
たとえば、セックス中に「愛してる」とか「きれいだよ」と声をかける行為がありますが、それを「無駄なこと」と思っている男性も多いかもしれません。
自分だけ良ければそれでいい、というスポーツは、ふたりでする意味があるのでしょうか。ひとりでバッティングセンターにでも行って打ちっぱなしをした方がいいのではないでしょうか?
セックスにおけるギブアンドテイクは、あくまでセックス内でしなければなりませんから、それを怠った結果セックスレスや、彼女のセックス拒否に繋がる可能性があります。
声をかけて新しい魅力を見つけるセックス
今後セックスをする上で重要になるのが、彼女を女性として見て褒めてあげることです。面倒かもしれませんが、セックスレスを回避するためには、女性の“女性としてのモチベーション”を高めてあげることが大事です。
「きれいだね」とか「頑張ってるね」という言葉をかけることによって、女性は「ああ、そうだ、私は女性なんだ」と自分を認識します。何も言葉をかけなければ、ただの女の形をした人形で代用可能です。
“生きた人間の女とセックスする”ということは、相手の女性の性的な魅力を常に新発見して、それを言葉にして褒め続けることが大事です。
ステップ3:環境を変えてマンネリを回避する
セックスレスの原因としてマンネリを上げる人がいます。何事においても“飽きる”ということは避けられない感覚ですが、多くの人が「マンネリ化を回避する行動」を怠っているようです。
手間をかけるか金をかけるか
マンネリ化を回避するために、結婚しても別居し続ける夫婦がいます。一緒に住めば、お互いに油断しますし、見たくない場面に遭遇することになります。
常に新鮮でいるためには緊張感が必要で、緊張感を生み出すためには、同居する選択肢を捨てて、“通い婚”を選んだ、ということです。マンネリ化を防止する目的であれば、この方法は的を得ています。
ほかにも、転勤族で2年に1回の頻度で全国を転々としている夫婦は、飽きを感じにくいです。環境が変わるので、その度に新鮮な生活を送ることができます。
このように、本格的にマンネリ化対策を講しようとすると、お金か手間、もしくはその両方を駆使する必要があります。
安心=マンネリ…油断は大敵
毎日同じ職場に通い、同じ家に帰る日々を送っていると“安心感”があります。この安心感を言い換えると“マンネリ”になります。別のものではなく、表裏一体です。
では、いつもの変わらない日常は、本当に安全が確約されているものでしょうか。そうではありません。普通に生活していても、そこらへんに危険はたくさんあります。
たとえば「いつ震災が起こるかわからない」と思って非常持ち出し袋を用意するとき、そこには「まだ起こったわけでもない震災への恐怖」があります。
セックスレスの原因は、どちらか一方が“パートナーに対して嫌悪感を抱いている”か、もしくは“お互いに油断している”かのどちらかです。
油断をしているのであれば、そこに緊張を与えるための変化が必要です。映画を見たり、部屋を模様替えしたり、引越しをしたり、旅行に行くなどの“いつもと違うこと”を意識して行うといいでしょう。
セックスレス対策は順番が大事!
ここまで、ステップ1~3の順番でご紹介しましたが、「めんどくさいから、どれかひとつでいいよね」と思って行っても、効果はありません。
というのも、「どうして彼女はセックスを拒否するんだ?」とか、「最近セックスをするような雰囲気にならない」、なぜ?というところで止まっている男性は、全体が見えていないからです。
原因がわかっていて、あとは対処するだけで解決するのなら、この記事は読んでいませんよね?まずは、一方的な思い込みや決めつけを捨てて、ふたりで一緒に解決していかなければ、根本的な解決にはなりませんし、再びセックスレスになる可能性もゼロではありません。
ステップ1~3の順序で、ひとつひとつ丁寧にふたりの関係を見直してみましょう。また、そこから「今後セックスレスの陥らないための対策」が見えてくるでしょう。