一発目のセックスから、全力投球しちゃう男がいる。
「若いなぁ」と思う。
一夜限りの関係ならそれも大いにアリかと思うが、その後も定期的にセックスをする関係が見込める場合は、全力でするセックスは足枷でしかない。
その理由は、男性であればなんとなく察知することができるはずだ。
最初から100%の力で戦ったらどうなるか分かる?
ちょっとだけ、少年漫画の話をしよう。
バトル系漫画の場合、主人公の前に立ちふさがる強敵は、文字通りかなりの“強敵”として描かれる。
そして戦いの終盤では、こういった敵は奥の手を出して、100%の力を発揮する。
さて、そんな強敵が倒された後、何年も後になってちゃっかり登場することがある。
しかしこのとき、既にその強敵は過去の敵でしかなく、主人公の前に一切反撃できず、インフレした環境の中では描写的に活きることができないのがほとんどだ。
こういった状況が、男女のセックスにもそっくりそのまま当てはまる。
最初からセックスを全力で楽しむことは、決して悪いことではない。
だが、最初っから全力でセックスをすれば、そこが最大天井なのだ。それ以上がないというのは、これは関係を継続する上では非常にマズい。
素人は最初のセックスで全力を出すな!
少年漫画に登場する敵キャラは、再登場すると弱体化されている。
これはほとんどのケースに当てはまるものだ。
セックスもこれと一緒! 最初から全力でセックスをしてしまうと、その次から新しいサプライズを相手に提供するのが難しくなってしまう。
結局バリエーションに欠けるプレイになってしまい、新鮮味も失せてしまう。
能ある鷹は爪を隠す。最初から100%を発揮すると後が続かないのだ。
最初のセックスでは色んな体位を試して、じっくり時間をかけて楽しんだのに、2度目以降はなんかもう飽きちゃって、すごいシンプルなセックスをしてしまうという状況は男性にはよくあること。
露骨に手抜きしているのが態度でもバレがちなので、そうならないように、ある程度初回は奥の手を温存するのも大事なのだ。
そもそも、男性経験が豊富な女性の中には「セックスは3回はしないと相手のことが見えない」という考えを持つ子もいる。
こういう女性は経験上、最初のセックスで相手の全てを理解するのは危険だと理解しているのだ。
せめて数回はセックスをして、その都度新しい発見があるかどうかを見定めようとしているわけである。
だから、相手の期待を段階的に引き上げるため、最初から全力を出さないのは重要なこととなる。
初回は6割の力を発揮するのが理想的!
大体、最初のセックスって普段より興奮するものだし、時間をかけて楽しみたいというのは分かる。
分かるけど、ここはその願望をグッと抑えて、次ではなく、次回以降に繋がる最低限のセックスをする程度の方が、結果的に後々自分が苦労せずに済む。
全力を発揮するのではなく、せいぜい6割かそこらの力を使ってのセックス。
初回で無難なのはこのぐらいの按配ではないだろうか。
一発目のセックスから全力を出しても後が続かないのだ。