低賃金で仕事をさせたり、残業代や休日手当てが付かない事が多いブラック企業。
でも、ブラック企業で働く危険性はそういった金銭的なことばかりではないみたい。
今回はブラック企業の危険性についてお話を進めます。
ブラック企業という言葉は、もうすでに一般的になりつつあります。
自分の会社は大丈夫なのかな?と不安になっている方もいるかもしれませんが、そもそもブラック企業とはどんな会社を指すのかをしっかり理解している人は少ないようです。
大枠で「お給料が安い」というイメージを持っている人も多いでしょう。
でも、実はブラック企業は金銭的なことだけではない、色々な隠れたリスクがあるみたい。
今回は、給料が安いだけでは終わらない!ブラック企業に隠された危険性とは?をお届けします。
この記事の目次
ブラック企業は死と隣り合わせ
「過労死」という言葉を聞いた事がある人も多いでしょう。
人は働きすぎでも死んでしまうのです。
例えば脳血管疾患(くも膜下出血など)によって死亡した場合、労災が降りる基準は下の通りです。
「発症前1ヶ月間 100時間を超えるの時間外労働
または発症前の2ヶ月から半年間の時間外労働が80時間を超える」
自分の働いている状態が、このような状況の場合、「過労死」認定されます。
ブラック企業は、残業をして当たり前な会社が多いものですが、月100時間以上の残業を強いられる場合、「死んでください」といわれているようなものだと自覚しなければなりません。
友人などに相談できない場合だと、自分の中で処理してしまう事もあるかもしれません。
間違っても、「会社はこんなもの」と考えてしまわないように!
ブラック企業に勤めた時に具体的に出てくるリスクとは?
体を壊すリスクが高い
まず、ブラック企業に勤めると残業がとてつもなく多くなります。
残業で終わらない分は、休日出勤をしてでも終わらせろというような言い方をされ、休暇をとることも許してもらえない企業が多いようです。
タイムカードが無い会社もあり、上司のさじ加減で給料が決まってしまうという場合も。
そんな会社に勤めていれば、体を休ませる事とも出来ないのでどんどん体力がなくなり、体調が悪くなってしまうという人も居ます。
精神的にまいるリスクが高い
体調が悪くなっているのを放って置くと、そのうちに精神面がやられてしまう事があります。
会社に行きたくない気持ちを堪え出勤しようとすると、お腹が痛くなったり、頭が痛くなったり、吐き気がしたり・・・そんな症状が出始めるのは鬱病の一歩手前。
低賃金なので働いても働いてもお金が貯まらない
基本的に、働いても、働いても低賃金というのがブラック企業です。
そのため、自分が必死になって頑張ったとしてもいつまでも給料が上がらない・・・それどころか残業代や、休日手当てももらえないそんな状態が永遠に続きます。
友人たちは、お金をためて結婚したり、好きな事をしているのに。
自分だけ会社に毎日縛られるだけの生活を送る羽目になります。
スキルアップが行えないので年を取るほど抜け出しづらくなる
ブラック企業の上司は、新入社員がスキルアップする事を邪魔しようとする場合が多いです。
新入社員は、よほどブラック企業の上司に気に入られない限り上へ上り詰める事は出来ません。
平社員は一生平社員のまま、「我慢していればお前もスキルアップできる」なんて表面上では言われていても、心の中では「お前なんて俺の足なんだよ」と思われている事が殆ど。
スキルアップが出来ないために、我慢して時間が経てば経つほど転職は不利になるだけ。
だから、しょうがなく仕事を続けるという悪循環が出来てしまうのです。
退職を考えた方が良いブラック企業の特徴
自分が働いているところがブラック企業なのか知りたい!
そんな時、見極める方法があるので、お伝えしたいと思います。
1・理不尽な社内習慣が無いか調べる
タイムカードを押す前に朝礼をする、会議はタイムカードを切ってから行なうといように、働く時間をごまかされる習慣が会社にないでしょうか?
業務内容によっては、そのタイミングでしか社員がそろわないなどの事情もあるかと思います。
きちんとフォローを入れてくれる企業を選びましょう。
このような仕事は時間外労働(残業)に値するので、賃金が発生してもおかしくないのです。
あまりにひどい場合は労働喜寿監督署に相談に行く事をオススメします。
2・パワハラが日常茶飯事
ブラック企業では、上司のパワハラや、モラハラが酷く、「いじめ」が日常的になっている事が多いと言われます。
上司に怒鳴られる、時には暴力を振るわれるなんてことも。
長時間働かせて心が折れてしまっている社員にいじめをすることで自主退職に追い込んでいくのです。
3・精神論ばかりを口にする会社
求人には「明るく元気な会社!」「皆で助け合います」なんて明るく元気な写真を掲載している所ほど、ブラック企業の可能性が高いです。
ブラック企業はむちゃくちゃなノルマを足りない人員で埋めようとしているので、そういった楽しそうな広告を打てば人が集まる事を知っているのです。
入社してからも「なせばなる」「努力は報われる」「欲しがりません勝つまでは」というような精神論を掲げるケースが多いと言われます。
自主退職に追い込むブラック企業のやり方
ブラック企業をやめて次の仕事を探そうと思っていても、そう簡単に止めさせてくれないのがブラック企業。
会社を辞めた後、自己都合か会社都合かのどちらかで失業保険をもらえる機関が決まってくるのですが、ブラック企業の殆どが自主退職に追い込み「自分が止めたくてやめた」と言う状況を作り出します。
労働基準監督署への報告が大変になるという理由からです。
でも、こちらとしては、あまりにヒドイ会社の方針に付いていけず退職をしたい、あるいはいじめなどで追い込まれているというケースでは自主退職ではなく会社都合と認めてもらえる場合が殆どです。
しかし証拠がなければ実態がわからず認可されない事もあるので、ボイスレコーダーや、写真などを駆使して止める前に証拠集めをしっかりしておくのが大切です。
いかがでしたか?
今回は、給料が安いだけでは終わらない!ブラック企業に隠された危険性とは?についてお話しを進めました。
ブラック企業のいじめやパワハラ、長時間の残業などで精神的に疲れ果て、自殺をする方は増加の一方だと言われます。
「ブラック企業に殺される」前に。
自分を救う方法をしっかりと考えるべきなのでは無いでしょうか?