ブラック企業という言葉は、もはや一般的な言葉になりつつあります。
労働基準監督署が出している基準を無視し、長時間の残業や、出来ない仕事を押し付つけられたりする会社の事ですね。
貴方が運悪くブラック企業に勤めてしまったら、心がボロボロになってしまう前に、会社を退職するという道を選ぶのも1つの方法です。
しかし、退職する時に色々と言われたり、やめるなら給料は支払わないなどと脅されるケースもあると言われています。
ブラック企業を退職する場合、揉め事を起さず上手にやめる方法はあるのでしょうか?
この記事の目次
勤めている会社はブラック企業なの?
退職したいと考えている会社がブラック企業なのかどうかを知る場合、チェックしておきたい項目がいくつかあるので紹介したいと思います。
- 給料が発生しない残業を長時間させられる
- 給料明細にみなし残業代というわけのわからない項目がある
- 10年以上勤めている社員が居ない
- 新入社員が3年の間に半数近く退職している
- メンバーの入れ替わりが激しい
このような状況を感じられる会社はブラック企業といって良いでしょう。
一番解りやすい特徴は労働基準法を無視した勤務をさせる事はないかという所。
- 残業を頼まれたのに一切お給料が入らない
- 休日に出勤させられたのにお給料が出ていない
という状態が長く続いている場合は、ブラック企業確定です。
働いている時間に見合わない給料というのは、自分の給料明細書を見れば一目瞭然です。
会社の中には、残業の時間を書き込まず定時の時間しか給料明細に記入していない場合もあります。
この先、労働基準監督署に相談に行くにしても証拠が無いと話が進みませんので、自分の働いた本当の時間をきっちり毎日メモに残す。
あるいは、携帯の写真で証拠を残すようにするのが得策です。
退職したいけど・・・迷う!その時貴方は?
次の仕事場が見つかっていない場合、幾ら残業が多いからと言え、ブラック企業と回りに言われたとしても、やめる事をためらってしまう人も多いと思います。
確かにお給料がなくなってしまうのは怖いですもんね。
でも、貴方の働いている会社がブラック企業確定であれば、速やかに退職をしたほうがこの先の人生を有効に使う事ができます。
次の就職先を探すにしても、少しでも若い方が相手方の印象も良いのですぐに次の仕事場が見つかる事も多いのです。
また、6ヶ月以上仕事に出ていれば、失業手当を貰いながら次の就職先を探す事も可能です。
自分の可能性をブラック企業につぶされたくない!と思ったら速やかに退職をするのが利口です。
退職する時の心配は無用
ブラック企業に勤めている人が会社を退職する場合、上司にしつこく退職を引き止められるケースが多いようです。
それは、貴方に全ての仕事を押し付け楽をしようとしていた上司が、自分に仕事が回ってくると焦って色々言っているだけですので、気にしなくて結構。
そこは無視で構いません。
また、プロジェクトなどを途中で抜ける事で損害賠償を求めるぞと脅されるケースもありますが、そもそも会社は色々な状況に備えて準備しておく義務があるので、貴方一人にそれを押し付けるようなことは法的に難しいのです。
もちろん、貴方が無断欠勤を何ヶ月もしたりする場合は、会社に何かしら言われたり、時には損害賠償を請求されるケースもあるようなので、退職する時きっちりしっかりをモットーに進めていきましょう。
ブラック企業を退職する場合の相談はどこへ?
- 時間外手当が払われていない
- 休日出勤手当てがゼロ
- 勤務時間が改ざんされている
という明らかに法的に企業側が違反を犯している場合、労働基準監督署に相談することをオススメします。
労働基準監督署とは、事業主と労働者の間の争いごとを調停し、解決する事を目的とした役所になります。
役所なので、話に言っても聞いてくれないのでは?と不安に思う人もいるかもしれませんが、同じような悩みを持つ人が毎日沢山訪れている場所なので、心配せずに何でも相談してよいのです。
住んでいる地域によって監督署の場所が違うので、インターネットなどで調べてから出向いてみましょう。
また、仕事に関する疑問や、悩みなどを聞いてもらえる場所もあります。
法的にコレはどうなの?もしかして自分がおかしいの?という不安や悩みを自分の中でだけで処理しないために、以下のような機関を使ってみるのもよさそう。
日本労働弁護団
弁護士による団体で、ホットラインで相談も出来ます。
労働者の権利を守る活動をしているので、気軽な相談から専門的な知識まで色々な事が聞けるところです。
全労連労働相談ホットライン
労働紛争の事例を多々扱っている場所。すでに会社と揉めている、これからどう行動したら正解なのかというような相談にしっかりと乗ってくれる場所です。
NPO法人POSSE
ブラック企業が世間に広く知られる前から、劣悪な職場や労働問題について情報収集を行なっているNPO法人です。
セミナーなども開催されていて、会社を退職する場合にどうしたら良いかなど初歩的なことから色々勉強する事が出来ます。
退職する時の手順は?
手順1.まずは家族に自分が勤めていた会社を辞めることを話す
家族にも迷惑や心配をかけてしまう事があるので、しっかりと説明してから退職願いを会社に持って行きましょう。
自分が勤めた先がブラック企業であること、お給料がしっかりと支払われていない事、新しい仕事を探す旨等を話して起きましょう。
手順2.会社にやめる事を継げる
退職願いを書くのも1つですし、上司に話すのも方法の1つです。
でも、ブラック企業の場合スムーズに辞めさせてくれる事はまずありません。
必ず嫌がらせのような事をされたりします。
有給を使わせないとか、損害賠償を求めるとかそんな話をするケースが多いでしょう。
でもそんな脅しに屈せず、もし嫌がらせをされたら先ほど紹介した場所や労働基準監督所などに相談にいけば、しかるべき処置をとってくれます。
手順3.名刺などは会社に置いて置く事
私物を整理しましょう。
会社で使っていたものは基本的に会社に置いておきます。
名刺が困りますが、持って行って後でトラブルになる事もあるので、必要の無いものは全部置いてくるくらいの勢いが必要です。
私物を自宅に送る場合は、必ず自分のポケットマネーから、そこで会社のお金を使ってしまうと、最後の最後で懲戒をとられてしまう可能性も出てきてしまいます。
いかがでしたか?
今回は、自分の勤め先がブラック企業だった場合のスムーズな退職法をお届けしました。
自分の家族がもしブラック企業で辛い思いをしているとしたら、私はすぐにでもやめてもらいたいと考えます。
一人で悩まないで、家族やホットラインに相談する事で道が見えることもありますよ!心がつぶれてしまう前に、新しい人生を考え始めてみませんか?