ブラック企業が社会問題として認識されて数年が経過していますが、未だにその問題が解決されていません。一体なぜブラック企業問題は解決されないのでしょうか。その理由は決して単純なものではありません。だからどうしても解決の糸口も複雑なものとなってしまっているのです。この現実を踏まえるとこれから転職活動をするのであれば、ブラック企業についての知識を身に付け、そういった会社に引っかからないようにすることが何より大切です。そこで今回はブラック企業の危険性を理解する為に、ブラック企業の本当の怖さである洗脳についてお伝えします。
そもそもブラック企業とはどのような環境なのか
昔から就業環境が悪いといわれる会社はありましたが、そもそもブラック企業とはどのような環境なのでしょうか。ブラック企業のもっとわかりやすい特徴は、給料をちゃんと支払わない会社です。例えばブラック企業は求人広告やハローワークの求人表に平気で嘘の雇用条件を掲載しています。もしくは、入社手続きの時に、従業員に損害賠償背負わせるような誓約書を書かせたる場合もあります。このようなブラック企業に採用されてしまうと、給料稼ぐために働き始めたのに、結果として借金など夫妻が強い増えてしまう可能性がありますよね。だからベンチャー企業など、少しでもブラック企業と疑われる会社にエントリーする場合は、その辺をしっかりと見極めなければなりません。
ブラック企業には洗脳的なシステムが組み込まれている
ブラック企業問題は、先ほどお伝えしたような就業環境の問題だけでなく、労働時間の問題も無視できないものです。しかしながらブラック企業の最も恐ろしいところはそこではありません。ブラック企業の中で最も恐ろしい事は洗脳教育です。例えば新入社員研修と称して、数日間山奥など逃げられない所に閉じ込められ、高圧的な態度で研修が行われ、マネージャー級の社員と奴隷のような関係性を叩き込まれる場合もあります。そして会社を疑うような思考をストップさせる巧みな教育を研修の中に組み込んでいる場合も少なくありません。普通に考えれば、新入社員研修と聞けば、何か業務スキルを身に付けるための研修かと思いますよね。ブラック企業はこの常識という思考に囚われている労働者を狙っているのです。
完全に洗脳されてしまえば、ブラック企業を辞めることができなくなる
先ほどお伝えした洗脳的な教育を完全に受け入れてしまった場合は、どれだけ過酷な労働条件になったとしても、会社を辞めることができなくなります。本当に悪質なブラック企業は、退職の意思を示せば脅しをかけてくるようなところだってあるのです。そしてマネージャー級の社員には逆らえないような空気が出来上がってしまっている場合がほとんどなので、最終的には、自分自身が何らかの身体的な病気を患うか、精神的な病にでも陥らない限り、ブラック企業を辞めるができなくなってしまうのです。ではブラック企業対策として、個人ができる事は一体なんなのでしょうか。それはそもそもブラック企業に勤めないことです。転職活動するときは、給料や雇用条件に踊らされるのではなく、会社が何をしているのか社長がどういうことを考えているのか、そういうところに焦点を当てましょう。そうすればブラック企業に入社してしまう可能性を下げることができるのです。
ここまでブラック企業の本当の恐ろしさは洗脳にあることについてお伝えしましたがいかがでしたか。最も悪質なブラック企業は、すぐにはブラック企業であることが見抜けないブラック企業です。そのようなブラック企業は、生ぬるいお湯にカエルを入れて煮込んでいくように、従業員が会社に依存してくるに従って少しずつ、洗脳を強くして雇用条件や労働環境を悪くしていく場合が少なくありません。こういった会社に就職してしまうと、人生の中の貴重な時間を無駄にしてしまいますよね。だから転職活動をする場合はエントリーを検討している企業が、ブラック企業なのかどうかは、必ず見極めなければならないのです。