以前「俺はどうせ高卒だし、今更頑張ってもどうしようもない」と言っている人がいました。誰と並んでも下に見られることに、投げやりになっていました。
しかし、同じように高卒でも頑張っている人もいました。その人は人からの指摘をきちんと理解し、吸収していったので、卑屈になることなく成長し、認められるようになりました。
下を見ればキリがありませんし、上を見てもキリがありません。このように、仕事や人間関係において、重要なのは学歴ではありません。
“本当に賢い人!とは、どういう人のことを言うのでしょうか。また、これから生きていく上で、どうしたら“本当に賢い人”になれるのでしょうか。
今回は、そんな“本当に賢い人”に生まれ変われる方法についてご紹介したいと思います。
1、学歴不要!たったひとつの分岐点
全く同じスキルを持った人がふたりいます。どちらも高卒の30歳男性だとしましょう。仮にAさん、Bさんとして、彼らを全く同じ状況で、同じように注意したとしましょう。
Aさんは、注意に対して「どうして俺が怒られなきゃいけないんだ」「俺は間違ってないぞ」「注意する方がどうかしてる」「俺のこと馬鹿にしやがって」と思いました。
Bさんは、注意されても「そうか、こういうことだから注意されたんだ」「次からはそこに気を付けよう」「反省してこのことは忘れよう」「俺のために注意してくれてありがとう」と思いました。
ここでのふたりの大きな違いは“受け取り方”です。Aさんは意固地になってしまい「俺は悪くないのに」と思っていますが、Bさんは注意を「ありがたく受け取って」います。
この“プラス方向に持っていくことができる力”こそが、賢い人とそうでない人を分ける分岐点となります。そこに学歴は関係ありません。
2、柔軟性が重要
人に可愛がられる人、好かれる人がいます。このような人は、柔軟性があります。たとえば、大工さんが料理してはいけない、ということはありません。
逆に、料理人が金づちを持って大工仕事をしてはいけない、ということもありません。任された仕事があれば、ジャンル問わず快く引き受け、しかもそこで得た知識や技術を自分の分野にも活かすことができたら、一石二鳥です。
ジャニーズのT●KIOが良い例です。彼らはアイドルなのに、農作業も大工仕事もしますが、嫌な顔をせず、そこで得たものを自分たちの活動にも生かしています。
そこに学歴は一切必要ありませんし、どんな仕事を任されても「時間の無駄」や「労力の無駄」ということはありません。
なんでも柔軟に対応し、しかも楽しく取り組むこと。これが賢い人の仕事の仕方ですし、生き方でもあります。
3、賢い人はなんでも面白がる
どこにでも嫌な上司や、嫌いな同僚はいます。しかし、だからと言って「あの人嫌いだから近づきたくない!」と遠巻きに見ていては、進展しません。
賢い人は、嫌いな人を「嫌いな人!」と思わず、「なんだかよくわからない、面白い人」と思って近づきます。
確かに、「嫌な奴!」と敬遠してしまえばそれまでですが、興味津々に近づくことによって、新たな一面を見ることができたり、逆に仲良くなるきっかけを掴むことができるかもしれません。
ほかにも、億劫な仕事は「やりがいのある仕事」だとか、面倒な作業は「俺は今自分の忍耐力を試されている」とか、辛い仕事は「うまいビールを飲むためのハードル」と思えば、なんでも面白いものに変わります。
「キライだ」「嫌だ」「面倒だ」と一蹴してしまうのは簡単ですが、それらの困難を、いかに楽しく置き換えて乗り越えることができるか、ということが“賢く生きる術”であるはずです。
4、何でも吸収する
男性に多いのが「俺は男だから、そんな女みたいな仕事はしない!」などと言い訳し、“知っていて損はない知識を吸収しない”という事柄です。
学校で言うところの、「ちょっと残って放課後、先生の話を聞いたら良い知識を得られた!」みたいな、おまけ部分にこそ、本当に必要な知識があります。
つまり今まで「そんなの無駄だ」と思って、排除したり目をそらしてきた部分を“学べるかどうか”が今後“本当に賢い人”になれるかどうかのジャッジされる部分です。
今までどれだけの成績を上げたとか、学歴云々、受賞云々は、全く関係ありません。問題は、今までではなく、これからです。
アルバイトやパートの仕事は、時給が低くて何の価値もない仕事でしょうか?おばちゃんの世間話はうるさいだけでしょうか?雑誌に書いてある記事は無駄な情報でしょうか?
どこへ行っても、何をしても、どんな場面であっても、貪欲に知識や情報を吸収し、いつか使えるかもしれないと蓄えておくことができれば、それは賢い人です。
デマや嘘でない限り、知っていて損な情報はありません。あとは、その知識を間違った方向に活用することさえ防げれば、明日からでも“本当に賢い人”になることができるでしょう。