30代のファッションは難しい。20代の頃に購入した服を着るのもどこか気が引けますし、状況によっても経済的に20代の頃のように気にせず服を買うのも難しいという方も少なくないのではないでしょうか?
若々しさと大人らしさを兼ね備える30代の男にとって最もファッションが難しい時期ですが、大人の男性が着るべきメンズファッションブランドとはどんなブランドでしょうか?
この記事は、長年アパレル業界に身を置き、ショップマネージャーの経歴を持つ筆者が、30代のかっこいい大人の男が着るべき、お洒落で且つ実用的なメンズファッションブランドをご紹介していきます。
30代が着るべきファッションブランドを実用的に考える
冒頭に述べたように30代の男のファッションは非常に難しい。個人差はありますが、体型の変化や結婚などの生活環境の変化によって着られる服を20代の頃と比較すると変わっていくものではないでしょうか?
実用的に考えると、そのブランドの価格帯やブランドイメージが、自分自身に合っているかどうかが重要です。また、ブランドが掲げる対象年齢もありますが、世間的に30代の男性が着ていても恥ずかしくないブランド、という対外的な印象も大切なのではないのでしょうか?
そういった観点からも満足できるブランドをご紹介していきます。
気軽にお洒落を楽しみたいあなたへ
1.GLOBAL WORK/グローバルワーク
日本の大手アパレル企業の一つであるアダストリアグループの展開するブランドです。
肩に力が入らない自然体な着こなし、アイテムを多く提案しています。基本的にベーシックなデザインのものが多いのですが、カラーや素材感などのトレンドを抑えたアイテムを揃えています。
対象とする年齢層は20代から30代のファミリー層で、落ち着いたシンプルなデザインのものが多く、大人らしい着こなしも十分可能です。また、価格帯は基本的にアイテム単体で1万円を超えないものが多く、トータルのコーディネートを足の先まで行っても2万~3万円ほどと良心的です。
特に今年は素材感を意識したアイテムの打ち出しが多く、人気アイテムの履き心地抜群のパンツである「Eパン」など、オリジナルアイテムも人気です。
女性からの評判も決して低くなく、色々な意味で安心して利用できるのもグローバルワークの魅力なのではないでしょうか。
2.UNITED ARROWS green label relaxing/ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング
日本のセレクトショップ御三家の一つである、ユナイテッドアローズのセカンドラインであるグリーンレーベルリラクシング。
このブランドは結婚後、あまり経済的に余裕の無い大人の男性でも手に取れる価格で提供するという趣旨をコンセプトの一つとしています。リーズナブルな価格帯ですが、決してその品質は劣っているわけではなく、非常にコストパフォーマンスに優れたアイテムを多く展開しています。
また、きれいめなアイテムが多いですが、カジュアルな着こなしにドレスイメージをプラスしたコーディネートが人気を呼んでいます。ユナイテッドアローズのセカンドラインのファッションブランドとして、女子受けの方も間違いありません。
ノームコアなアイテムでも遊び心のあるデザイン性も豊富なブランドとして、かなりおすすめのブランドとして挙げられます。
3.URBAN RESEARCH DOORS/アーバンリサーチ ドアーズ
大阪発祥のセレクトショップであるアーバンリサーチのセカンドライン。洋服だけでなく、服飾雑貨、生活雑貨など、ライフスタイル全般に対して提案をしています。
「環境」と「心地よい暮らし」をテーマにしており、ナチュラルでシンプルなアイテムが多く提案されています。ミニマルなデザインだけでなく、遊び心を加えたアイテムが人気を集めています。
セレオリ(セレクトショップオリジナル)は、アーバンリサーチと比較するとドアーズの方がお手頃な価格設定になっています。ライフスタイル全般を提案しているため、ついつい服だけでなく、食器なども一緒に買ってしまいそうになります。
服装だけでなく、部屋に一つセンスの効いたものをプラスすることもできます。
4.ZARA/ザラ
スペインのファッションブランド。モノトーンを基調にしたアイテムが多いのですが、トレンド性の高いデザイン、モードな雰囲気を醸し出したアイテムを多く展開しています。
ファストファッションブランドの一つですが、その他のブランドと比較すると少し値段設定は高めですが、非常にお洒落です。企業としての戦略か、高級なブランドのショップの近くか、都市部の一等地での出店が多く、ファッションにあまり詳しくない人からは敬遠されがちです。
こういった雰囲気のお店が苦手な人も、ぜひ勇気を出して入ってみてはいかがでしょうか?
5.Ciaopanic/チャオパニック
大阪の難波から派生していったセレクトショップ。
お店の雰囲気も隠れ家的な雰囲気で非常にお洒落。尖ったデザインよりも安心感のある温かみのある雰囲気の服が多いです。スタイルやデザインだけでなく、着心地や素材、生地の丈夫さにも相当こだわっているので、機能性も申し分ないものです。
セカンドラインの「typy(ティピー)」は、少しだけ若向けですが、価格も落ち着いている分選ばれやすくもなっています。
お洒落しようと気張った雰囲気ではなく、あくまで自然体で、お洒落な普段着といったような雰囲気で好感の持てるブランドです。
厳選したいあなたへ
普段そんなに服を買い替えない。だからこそより良いものを長く着たい。洋服は種類にもよりますが、必ずしも価格が品質に比例するものではありません。
だからこそ厳選に厳選を重ね、こだわった高品質のものを選びたいものです。
世に出ている人気ブランドは各方面のジャンルで多数存在しています。ここからは、少し価格帯は上がりますが、長い期間しっかりと着こなすことができ、またトレンドにも対応できるメンズファッションブランドをご紹介していきます。
1.EDIFICE/エディフィス
人気セレクトショップ「ジャーナルスタンダード」と同じ会社が運営しています。
フレンチトラッドをテーマにした大人の男性のためのブランド。ドレスなアイテムを中心にコーディネートを組み、カジュアルの要素をプラスしていく今メンズファッションにおいて非常に人気のスタイルを提案しています。
洗練されたデザインの数々は、上品なカジュアル服です。プライスラインは通常のセレクトショップと比較しても少し高めですが、もののデザイン、品質どれをとっても納得のいくものがあります。個人的にも好きなブランドです。
2.SHIPS/シップス
日本のセレクトショップ御三家の一つであり、老舗のセレクトショップ・ブランドです。
クラシカルでオーセンティックなデザインのアイテムの品揃えがあり、大人っぽい雰囲気を纏えます。キレイめなアイテムを多く展開しており、時代のトレンドや流行をそっちのけに、シップスらしいアイテムを提案し続けており、ある意味自分をしっかりと持っているブランドです。
スリムでタイトなシルエットが流行していた昨今でも、依然としてゆったり目のシルエットを打ち出したりしていました。「渋い」という言葉がよく似合うブランドですね。
3.DISCOVERED/ディスカバード
日本が誇るデザイナーズブランドの老舗です。木村多津也氏がデザイナーであり、クラシカル、カジュアルなデザインを手掛けています。
あくまでリアルクローズを軸にしており、コレクションレベルの完成度の高いデザインでありながら、価格はかなり抑えられています。素材に無駄なこだわりを持たず、縫い方や編み方をこだわりぬくことによって高い完成度の洋服を作り上げています。
遊び心のあるデザインだけでなく、ベーシックなアイテムもバランスよく展開されており、ワードローブにも加えやすいアイテムが、ディスカバードにはあります。
セレオリに注目を
これまでセレクトショップのオリジナルアイテムであるいわゆる「セレオリ」は、ブランドのデザイン・トレンドに沿った商品を、少し価格を抑えて提供することで、一部のファッション好きな人たちから敬遠されていました。
しかし、近年ではセレオリのブランドがブランドの廉価版という立ち位置から脱出し、今や一つのブランドとして注目を集めるようになりました。これは、セレオリ自体にオリジナリティーや品質の向上が見られてきたという背景があります。
今回の記事ではセレオリを中心にご紹介してきましたが、中でも人気のセレクトショップのセカンドラインには要注意といったところでしょうか。ショップ、ブランド一つ一つに色々な特色があり、選択肢の一つとしてぜひとも加えていただきたいと思います。
ファッションブランドを選ぶのに難しくなる30代のメンズファッション。年相応且つ、現状の環境にもマッチしたブランドを選ぶのはなかなか難しいものです。
この記事でお勧めするのは、セレクトショップのオリジナルブランド及びそのセカンドライン。一時期よりもデザイン・品質ともに向上しており、十分に選択肢としてみることができます。
また、こだわりたいという方向けのブランドも一部記載しております。