先月、高校時代の同級生とばったり遭遇した。
向こうから話しかけてくれたんだけど、正直筆者はしばらく人違いではないかと思っていた。
だって、記憶の中にあるその同級の面影と、目の前にいるハゲた中年とでは、全くルックスが異なっていたからだ。
時間の流れというものは残酷だ。
数年おきのペースで地元に戻ると、かつて同じ学び舎に通っていた仲間と会うこともしばしばある。
こういうとき、互いに「太ったなぁ」とか、「ハゲてしまってるなぁ」なんて言い合う機会が非常に増えてきた。
この記事の目次
学生時代、「将来ハゲる筆頭候補」だった思い出…
筆者は学生時代からダントツでデコが広く、センター分けだったこともあって、あだ名が「割れたくす玉が乗っかってるヤツ」だった。
心無い同級生には、しょっちゅう「お前絶対20代でハゲるよな」と言われまくっていた。
あまりに言われるのでストレスになり、結局14歳で円形脱毛症になってしまったほどだ。
その惨状を目の当たりにした問題の同級生が、後日お母さんと一緒に謝罪に来たことを、今も思い出す……。
中学2年生の頃、筆者は自分の額に、指が5本分の広さがあることを自覚していた。
今でも思い立ったら、自分の指を額に当てる。
現在32歳。額のスペースはあの当時のままだ。指が太くなっただけの可能性もあるが。
どのみち、20代には確実にハゲると言われていた筆者が、無事に髪の毛があるまま20代を終えることができただけでも儲けモンである。
さすがに20代で髪の毛が寂しいことになっていたら、特に恋愛面では本当にどうにもならなかったことだろうし。
当時の筆者は、どうしてもこれ以上額の面積を拡大させたくないので、当時メディアで紹介されてきたハゲ予防やら、医師のアドバイスに基づき、3つの習慣を心掛けていた。
思い起こしてこちらで書いてみたい。
その1:入念な頭皮マッサージ!
中学時代の筆者は絶対にハゲたくなかったため、フサフサなおじさんとハゲているおじさん、その双方の違いについて、日々研究していた。
この結果、確実な差異に着目することになった。
それは、フサフサのおじさんとハゲのおじさんとでは、頭皮の柔らかさが全く異なっていたのだ。
フサフサのおじさんの頭を触ると、弾力があり、もっちりした皮膚の層がある。
一方でハゲているおじさんの頭は、カチカチで柿のような照りがあるのだ。
これは頭蓋骨が発達したことでそうなる場合もあるようだけど、なんにせよ頭皮に猶予がなければ毛根が十分に維持できない。
筆者はこの発見をして以降、毎日のように頭皮をマッサージしてきた。
このおかげで、今でも頭皮は柔軟。両手でしっかりと揉むと、前後左右に2センチ程度頭皮が移動する。
それはそれで気持ち悪いんだけど、頭皮と頭蓋の間に、ちゃんと血管が行き届いていることは間違いない。
その2:毎日何があっても頭を入念に洗うこと!
不潔な人間はハゲが多いという説を聞いたことがあった。
頭皮に皮脂汚れが詰まっていると、髪の発育にも悪いという。
その割にはホームレスは案外フサフサも多い気はするが、とにかく清潔にしておくことに越したものはないと考えた筆者は、どんなことがあっても毎日しっかり頭を洗うことを心掛けるようになった。
どんなに疲れていても。
祖父が危篤でも。
なにがあっても、決して毎日の入念なシャンプーを欠かすことはなかった。
不潔にしておくよりは、清潔な状態でいる方が髪にはメリットが多いに違いない。
その3:十分な睡眠を心掛けること!
脱毛症を発症した際に医師に相談したところ、実際、睡眠時間の十分な確保は非常に効果的だと教えてもらった。
それからと言うもの、毎日可能な限り長時間寝るようになった。
それは社会人生活をスタートさせてからも、ほとんど変わらなかった。
会社員時代は飲み会を断ってでも寝る時間を確保したし、残業も断れるものは全て断った。
誰に何を言われても、睡眠は大事なものだし、健康を維持するにも欠かせない。
ここは一つも譲らなかった。
特に今はこの道で開業し、自宅で仕事をするようになったので、毎日存分に、好きなだけ寝ることができる。
平均睡眠時間は、8~10時間。
これだけ休めば、ハゲ云々以前に、毎日凄く頭も冴えるというものだ。
ハゲは長年の努力で防げる!
と、こんな具合に、これらの習慣でもって絶対ハゲると言われていたのにハゲずに済んでいるというわけだ。
思えば子どもの頃に通っていた散髪屋の主人からも、「将来やばいかもね」なんて言われていたが、なんとか危機は乗り切れた。
ぶっちゃけ、同世代の仲間を眺めてみると、一部は結構スカスカになってきたり、M字入ってきていたり、あるいはてっぺんが寂しくなりつつある。
そしてそのほぼ全員が、見るからに頭皮が堅そうだ。
あるいはそんな状況でも、頭皮マッサージなんかやれば、ある程度血行も改善されるのかもしれない。