「ヨガ」と聞くと、女性がダイエットのためや、健康のために行っているイメージが強いと思います。確かに、女性の方が健康意識が高く、目新しいものにチャレンジする柔軟性を持っています。
そのため、多くの男性は「ヨガなんて流行りものだ」「女のするものだ」と思うのかもしれません。ただ、ここでよく考えてみていただきたいのが「なぜ単なる流行で終わらないのか?」ということです。
最近では、俳優の西島秀俊さんや、サッカーの長友佑都選手がヨガをライフワークとしている点。もしかしたら、ヨガこそ「男性に向いている運動」なのではないでしょうか。今回は、健康面だけではない「男性がヨガをするメリット」についてご紹介したいと思います。
この記事の目次
バランスの取れた肉体を維持できる
ヨガがなぜダイエットや健康維持に良いとされているのでしょうか。ぱっと見た感じ激しい運動ではありませんし、なぜ健康にいいのか理解できない人にしてみれば「眉唾物」に見えても仕方がありません。しかし、「なぜ痩せるのか」「なぜ健康にいいのか」の理由はきちんと存在します。
普段使わない筋肉を使う
朝起きて仕事にでかけて、帰ってきて寝る…という一連のサイクルがあると思いますが、実はこのような普通の生活をしていると、必ず「使わない筋肉」が出てきます。立ったり座ったり歩いたり、という運動だけでは、全身の筋肉を利用していないのです。
ヨガの運動はこのような普段なかなか使わない筋肉を利用する動きがメインです。確かに、一見すると激しい運動ではないのですが、“本来は使った方がいいのに使ってない筋肉”を刺激するため、それだけで肉体にはかなりの運動量となります。
デスクワークがメインの人や、運動不足の人はもちろん、筋トレはしているけどバランスの良い肉体に仕上げたい人などは、やはりヨガを利用することをおすすめします。
簡単だから続けられる
ヨガそのものは、慣れてしまえば難しい運動ではありません。ゆっくりした動きですし、無理をしなくてもいいので、高齢の方の運動や、リハビリにも利用されています。
普段、運動不足ですぐに息が上がってしまう人でも、ヨガであれば無理なく体を動かすことができますし、「痛いからもう嫌だ」とか「疲れたから無理」など、限界を感じることがあまりありません。
面倒にさえ思わなければ継続して続けることも可能です。マッチョではないけど、太ってもいない、健康的な肉体を手に入れるのであれば継続的にヨガを行うと良いでしょう。
呼吸法を身につけて集中力アップ
ヨガというのは、手や足の動きそのものよりも、メインは「呼吸法」です。腹式呼吸を集中して行うことによって、普段「浅い呼吸」になりがちな人に、人間の体が必要としている量の酸素を効率よく取り込むことができます。
現代人の呼吸は浅い
意識して呼吸している人は少ないと思いますが、意識してない時って人の呼吸はとても浅いのだそうです。寝ている間は腹式呼吸をしているはずですが、起きて活動している間は肺呼吸をします。肺呼吸では、十分な酸素を取り込めず、また不要な空気を吐き出せてもいないのです。
…と言ってしまうと、「じゃあ普段から不健康な呼吸をしているのか」」と思われるかもしれませんが、不健康な呼吸である、というよりも“効率の悪い呼吸になりがち”と言った方が正しいかもしれません。
正しい呼吸法を知っていれば、効率よく酸素を体内に取り入れることができ、必要な酸素を取り込めれば頭がスッキリし、集中力もアップして、仕事の効率もよくなる。この循環を手に入れた人は、少なくとも今より充実した日々を過ごすことが出来るのです。
イメージも大事
では、ヨガの呼吸法は「リズムやタイミングなのか」と言えば、それだけではありません。気功だとかオーラだとかいうとスピリチュアル色が強くなるので割愛しますが、体の中や外には、目には見えないエネルギーがあるのだそうです。
ヨガの呼吸法は、ざっくり言うと、そのような目には見えないエネルギーが体の中を巡っているイメージをしながら行うものです。「瞑想」に近いものです。
よくお寺で「座禅を組む」みたいなことがありますが、それとよく似ています。「スピリチュアルっぽいことは信じないから」と毛嫌いせず、形だけでも真似てみるとそれなりに効果があるので不思議です。
筋トレは肉体を、ヨガで精神を
最近はスポーツ選手も、筋トレと並行してヨガをする人が増えました。これは、筋トレで肉体を強化し、ヨガで精神面を補強するのが目的なんだそうです。では、なぜヨガが精神面の補強に繋がるのでしょうか。
リラックスやヒーリング効果がある
先ほど、呼吸法による集中力向上が期待できる、というお話をしましたが、ヨガの呼吸法はそれだけではありません。たとえば、会議の前や面接の前、とても緊張する人がいます。
彼らに「リラックスしなよ!」と言っても、言われてできるものではありません。ガチガチに緊張してしまうと、それをほぐすのは難しいです。これは“注意散漫”な状態であり、それによって“自律神経が乱れている”状態です。
自分をコントロールできない状態は、誰しも歯がゆいでしょう。ところが、ヨガの呼吸法を身に付けることによって、雑念に惑わされることなく一点に集中するスキルを身に付けることができます。
つまり、「あ、緊張してる!」という場面でも、呼吸法を用いて自己をコントロールできるようになる、ということです。
スポーツ選手も試合前はナーバスになりがちですが、このようなリラックスやヒーリング効果があるヨガを会得することによって、精神的な強さを手に入れることができるのです。
ヨガ教室で出会いも期待?
ちょっと邪な考えにはなりますが、現時点で「彼女が欲しい」と思っている男性にもヨガはおすすめです。というのも、ヨガ教室を利用しているのは女性が多く、独身女性と知り合うにはぴったりな場所です。
インストラクターの先生も女性が多いため、女性の知り合いを増やす場所としては最適なスクールです。スポーツジムに併設されているスタジオなどもあり、利用しやすいのも利点ですね。
成功する男は「はみ出し者」
男性に「モテたいならヨガ教室通えばいいじゃん」と言うと、「恥ずかしいよ」とか「女しかいないんだろ?」などという返答が返ってきます。これは非モテ的な考え方です。
商売もそうですが、「みんなやってそうなこと」をしたって商品は売れません。みんながやってないことをするから売れるんです。つまり、女性ばかりのヨガ教室に男性が通う、という意外な行動をする人は、人生で成功します。何においてもそうです。
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ヨガは成功へ導いてくれる
ヨガが良いのはわかったけど、具体的にどうすればいいの?ヨガを始める方法はたくさんありますし、ヨガに類似したものも多くあります。
ヨガを始める方法
一番簡単なのが、ヨガ教室へ通うことです。ネットで近所のヨガ教室を探して申し込んで行くだけです。あとはインストラクターの先生の指示に従ってヨガのポーズを覚えましょう。
ほかにも、「自宅でやりたい」という人は、DVD付きのヨガムックなどが発売されていますし、スマホのアプリでヨガを指導してくれる動画などを見ることもできます。
用意する道具は、ヨガマットがあれば理想的ですが、なくてもできます。あとは動きやすい服装で行うといいでしょう。
ピラティス・ホットヨガとの違いは?
ヨガと似ているということで「ピラティスやホットヨガでもいいの?」と思う人もいると思います。どれも似ていますが、ちょっとだけ違います。たとえば、ピラティスはリハビリを主な目的としてヨガを元に作られた運動。そのため、瞑想などは必要なく、体幹トレーニングがしたい人に向いています。
ホットヨガは通常のヨガとは違い、「室温38~40度、湿度55~65%の部屋」という暑い部屋で行うため、新陳代謝を促したり、発汗によるデトックス効果が得られると言われています。ダイエットに向いています。
どれも基本はヨガですが、目的によって分かれるので、自分にあったものを選ぶようにしましょう。男性が「人生成功したい」という願望で始めるのであれば、まずはスタンダードなヨガの基本から学ぶといいでしょう。
おわりに
なんでもそうですが、「ちょっとやってみたけど途中で飽きた」という人は、なかなか効果を得られません。そのため、ヨガは難しくも激しくもないので、「やりがい」は少ないかもしれませんが、日々の生活には取り入れやすいはずです。
朝起きて10分、寝る前10分やってみるとか、週に1回のレッスンに通うなど、定期的に欠かさず行うことが大事です。計画性や持久力、心身をコントロールする術を身につければ、今より自信も増し、成功するための基盤が出来上がるはずです。