「浮気は男の甲斐性」などと言われ、浮気する男ほどモテるとか、男なら浮気くらいしておけ、みたいな場面もあるかもしれませんが、皆さんはどう思われますか?
そりゃ男なんだから浮気の1回や2回当たり前!と思う人もいると思います。また逆に、浮気が男の甲斐性なんて古い!今はそういう時代じゃない!と思う人もいるでしょう。
ということで今回は、実際に男が浮気をしない・できない、ということについて、それは甲斐性なしなのか?それとも浮気しない方がモテるのか?を徹底追及してみようと思います。
この記事の目次
そもそも現代日本人は恋愛に興味がない
昨今しきりにニュースになっているのは、恋愛をしない若者や、結婚を望まない男女についてです。一生独身のリスクと、結婚のリスクを天秤にかけたらどっこいどっこいですから、じゃあ独身でもいいよねって感じです。
熟年離婚のケースを見ても「結婚しなきゃ良かった」という人も多いので、過去を教訓にする人は「そっか!離婚しないためには結婚しなきゃいいんだよね!」と思います。自分の両親を見て、「結婚しても幸せになれない」と悟った人もいるでしょう。
恋愛より楽しいことが多い=浮気って意味ある?
スマホで無料のゲームが無限に選び放題な現代において、恋愛以上に楽しいことがたくさんあります。そのため、若者の“恋愛離れ”は顕著です。
恋愛に価値を見いだせない人(男女とも)にとって、「浮気ってなんか意味ある?そもそも浮気ってなんのためにするの?浮気するくらいなら彼女作ったり結婚しないで、ずっとひとりでいたほうが効率的じゃない?」って感じです。
また、それらのリスクを知った上で恋愛する人にとっても「浮気される側の気持ちを考えたら、自分から浮気しようとは思わないし、魔が差したとか言い訳するのって万引き犯と同じ。つまり自己管理できてない、信用を失う人の典型的な例だよね」って感じです。
浮気自体は犯罪ではありませんが、信用を失墜させるだけの威力がありますし、そのへんのリスクを計算できる人であれば、まず浮気はしない、というのが恋愛に興味がない現代人の考えではないでしょうか。
“浮気は甲斐性”とは、お金=甲斐性
では、そもそも「浮気は男の甲斐性」と言われた時代について考えてみましょう。今から少し前の時代、「浮気は男の甲斐性」と言われ、「男だったら浮気くらいしなくちゃ」と言われてきました。
浮気はそもそもお金がないとできない行為で、既婚男性がほかに女を囲うということは、所帯をふたつ持つということですから、普通に考えてお金がかかる行為です。
つまり「男なら浮気くらいしろ」というのは、「それくらい稼げ」という意味であって、金もないのにほかに女を作るなんて、ただのクズです。
石油王になってから言え
おそらく現在の日本をざっくり見ても、実家暮らしでギリギリ生活している男性や、貯金がなくてその日暮らしの生活をしている人、なんとか自分の生活を維持している人が大半です。
このようなお金に余裕のない人が浮気するためには、お金を持っているフリをするか、女性を騙すしかないのですが、この時点で“甲斐性が云々”という話にはなりません。
浮気したいのなら、石油王になってから死ぬほどすればいいのであって、お金もない、余裕もないような男性が「甲斐性」などと口にするのは、身の程をわきまえたほうがいいでしょう。
浮気できない男が現代のトレンド?
以上のことからもわかるように、頭の中が冷静な現代っ子はローリスクローリターンで確実な利益を求めていますから、浮気などというギャンブル性の高いものには手を出しません。
また、女性も同じく、世の中に安定を求めていますから、「あまりイケメンでもなく、普通の仕事を普通にしていて、それなりに優しい」という安定感のある男性がモテます。
テレビで人気の俳優ランキングを見ていても、とびきり美男子より、そこらへんに普通に居そうな感じの俳優さんが上位にランクインしています。
そのため、イケメンではなくても、誠実で嘘をつかない安定した交際ができそうな男性がモテます。もっと詳しく言えば、「甲斐性がなくて浮気ができなさそうな男」(童貞も含む)の方がモテる、ということです。
危険な男はもう古い?イケメンはテレビで眺める時代
女性も「恋人はいらない、結婚したくない」という人が増えていますが、彼女たちに欲求がなくなってしまったわけではありません。
今の時代、自分の生活には安定が必要で、リスクの高い行動は避けます。恋人を作っても浮気されるリスクがゼロでないのなら、家にこもってテレビでイケメンを眺めていたほうが安全ですし、お互いに幸せというものです。
ということで、現実にイケメンを見ても「観賞用」と思っている節がありますし、このようなリスク回避型の女性にとっては、いかにも不器用そうな甲斐性のない男で近づくことが重要。
「浮気しそうな外見」や「浮気自慢をする男」は、キャーキャー言われることがあっても、実際に女性に触ることができない可能性が高いです。
結婚しなくてもいい時代と既婚者の立場
昨今、浮気する世代としてSNSでも取り上げられているのが、すでに既婚者である30代・40代の男性です。彼らは現代っ子の若者と違って、アナログ世代と言えるでしょう。
アナログ世代は、既婚者であることを隠して弱そうな女性に近づき、甘い言葉で誘惑して行為に及びます。そのため、職場の若くて美人で性格がいい女性のほとんどは、これらの既婚者男性の餌食になっていると言われています。
既婚浮気男は賢い男なのか?
はっきり言って「既婚であることを隠して近づく」って詐欺だな、と思うのですが、彼らはそうでもしなければ浮気相手を見つけることができません。
まだ社会に出たばかりの小娘を捕まえて、結婚をちらつかせれば簡単に抱ける、と思っているので、オレオレ詐欺みたいな手口を使ってハンティングしています。
私の知人にも、こんな詐欺に引っかかった女性がいますが、彼の奥さんに電話したとか、修羅場だとか、お金で解決したとか、とにかく既婚男性は学習しない人が多い印象です。
本当に賢い男であれば、結婚した妻を泣かせるようなことをするでしょうか?浮気相手に何百万もふんだくられるようなことをするでしょうか?男・妻・浮気相手で殴り合うようなことをするでしょうか?
結婚しなくていい時代になった現代、リスクの高い浮気という行為に手を出して失敗している人を、冷ややかに見ている人たちが大勢います。
たくさんの女を抱いても、それをカウントして自己満足に浸ることに意味はありません。賢い男性なら、誰も不幸にならない手段を選ぶはずです。
性欲をコントロールできない男は
世の中の意識は更新されていきます。モテを意識するのなら、“清潔な外見・印象と、清潔な過去”が必要です。悪いことをしてそうな男は、もはや時代遅れです。
また、浮気に走る、いろんな女に手を出す、女にだらしない、というイメージは「性欲をコントロールできていない」という印象で統括され、自己管理能力の欠如として社会に認識されます。浮気するような男には他社との契約の案件を任せられない、みたいな感じです。
「どうなりたいのか?」を明確にして
モテることと、恋人ができる(結婚する)ことには違いがあります。アイドルのようにキャーキャー騒がれたとしても、恋人ができない、ということがあります。逆に、誰にもキャーキャー言われないけど恋人はできる、ということがあります。
どちらを望むのかは人それぞれですが、「モテれば恋人ができる」という幻想は捨てた方がいいでしょう。
今の現代日本において、浮気できない男(不器用・童貞)の需要は大きいです。しかし、「モテないから実感が沸かない」と思うでしょう。それもそのはず、たくさんの女性と実際に会って会話しなければ実感できません。
つまり、需要はあるのに、圧倒的に出会いの頻度が少ないのです。試しに「俺は浮気できません、甲斐性なしと言われてもいいです、不器用です」と自己紹介してみてください。それを「いい」と思ってくれる女性がたくさんいます。
何が目的かをはっきり自分の中で明確にして、出会いの場に持ち込んでプレゼンしてください。あなたが“浮気できない男”であるのなら、それは男としての武器となります。