かっこいいオヤジというと誰を思い浮かべますか?
50代60代で言うと、
- 役所広司
- 市村正親
- 渡辺謙
あたりでしょうか?もう少し年代を下げると、
- 真田広之
- 竹野内豊
あたりが出てくるかもしれません。男性であれば本音としては誰でも、特に女性から「かっこいい」と思ってもらって、できればモテたいですよね?
現在20代30代であれば、そのような年の取り方をしたいはずです。しかし、残念ながら普通の人たちは普通のおやじになって、役所広司にも真田広之にもなれません。
顔の造作が違うのですから当たり前です。
しかし本当に、女性からカッコいいと思ってもらえる男性は、映画やテレビで見る俳優のようなかっこいいおじさんなのでしょうか?実はそうではありません。
調査によれば、ほとんどの女性もバカではありませんので、顔や体型ではなく、もっと男性の内面をみてその人のことをかっこいいかどうかという判断をしています。
ここではその内容を明らかにしながら、どうしたらダサいおっさんではなく、かっこいいオヤジになれるのか、ということについて解説していきます。
この記事の目次
アンケートに現れた「女性から見てかっこいいとおもえるオヤジ」とは?
20代~40代の女性を対象にした「男性でかっこいいと思う瞬間は?」というあるアンケートによると、以下のような結果となりました。
- まず1位は「さりげなく気を配ってくれた時」でこれが約30%
- 2位は「一生懸命仕事をしている時」でこれも約30%
- 3位が「失敗したときに助けてくれた時」で約20%
そしてそのあと
- 気づかいのある言葉をくれた時
- 笑顔を見た時
- 重い荷物を運ぶのを手伝ってくれた時
でした。ここからわかるように、女性がかっこいいと思うのは外観ではないのです。
もちろんハゲのおっさんや、似合わないチェックジャケットを着ているおっさんは、その分ビハインドがあるかもしれませんが、しかしそれは致命的ではなく、それでも上で挙げたような行動をとっている男性はかっこいいと思われる可能性が高いのです。
一時期「ちょい悪オヤジ」という言葉が流行って、人気のブランドスーツを着て、仕事はテレビのディレクターで、流行りのバーやレストランに出没して、イケてる女をナンパする、というような人が「かっこいいオヤジ」と語られたことがあります。
しかしはっきり言って、あれは雑誌の編集長と編集者が広告代理店のプロデューサーと組んで記事としてでっちあげた架空の存在であって、雑誌や書籍の中にしかいない、いたとしても極めて希少人種という人たちでした。
むしろ、地に足の着いた女性たちは、そういう姿に惑わされず、本当の意味でかっこいいオヤジとはどういう人たちなのか、ということが分かっていたのです。
かっこいいオヤジの条件9選
それでは、どのようなおやじが「かっこいい」のでしょうか?女性たちに共通した条件を挙げていくと以下の9つになります。
1.仕事に一生懸命でひたむきである
男性=仕事、というのはやや旧来的な価値観ですが、それでもやはり、かっこいい男性は純粋に仕事、あるいはほかの何かに打ち込んでいるひたむきさを持っている、ということです。
2.頼りがいがある
たとえば人が嫌がるようなしんどい仕事や困難な仕事を「やりますよ」と名乗り出て、それを完璧にやり遂げてしまう姿です。
その能力の高さではなく、人が嫌がることでも誰かがやらなければならないなら自分がやる、という覚悟のあり方がかっこいいのです。
3.さりげなく気づかいができる
どんなに普段いかつくて、どんなにがさつでも、女性やあるいは男性が困っている時、疲れている、しんどいという時にさりげなく気づかって助けの手を差し伸べられる、という男性はやはりかっこいいです。
4.心に余裕がある
女性は器が大きい、包容力のある男性をかっこいいと思います。
自分の立場や地位と関係なく、年下女子や新入社員を含めどのような人に対しても、いつも腰が低くて丁寧な男性はかっこよく見えるものです。
5.話を聞く姿勢を持っている
たとえば悩みの相談でも、あるいは自分に対する批判の言葉でも、いったんはきちんと聞ける男性はかっこいいです。
それは4の心の余裕と連動してるのでしょう。
6.頭がいい
ここまでは「心のありよう」の姿のかっこよさでしたが、かっこよさのポイントはそれだけではありません。やはり女性から見て、そして男性から見ても、頭がいい、頭が切れる、というオヤジはかっこいいです。
しかし、それは何も難しい数学の問題が解けるとかではなく、「地頭」の良さが大切で、言葉を換えれば「何が本質か」ということを見抜いて適切に判断、対応できる、ということです。
7.知識が豊富
また人が知らないような知識を持っている、という男性もかっこいいです。
と言っても、アイドルオタクの知識ではなく、仕事の経験を通じた深い知識や、表層的ではない、人生や生活の実体験に基づいた知識が豊富、ということです。
8.ときにはバカになれる
普段からバカなオヤジはただのバカオヤジです。そうではなくて、自分がバカになることの効果を知っていて、絶妙のタイミングでバカになれる男性です。
たとえば、プロジェクトがピンチになってメンバーが意気消沈しているときにバカな冗談を言ってみんなの気持ちを和ませ、もう1度士気を高める、というようなことができるオヤジです。
9.かっこいい人とはイケメンじゃなくても清潔感がある人
ここまで、心のありようと、態度のありようの中でのかっこよさを挙げてきましたが、やはり外見のかっこよさも大事です。
といっても「ちょい悪オヤジ」的なかっこよさではなく、まずは清潔感です。
特に高級な人気ブランドを着ている必要はありません。たとえばいつもスーツ、パンツ、シャツにはアイロンがかかって折り目がピシッとしているとか、仮に薄毛でもシャンプーを毎日して髪型が整えられ長さもきちんと切ってあるとか、靴は磨いてある、とかそういうことです。
加齢臭がする、口臭がするなどは当然NGです。
20代、30代にはできないかっこよさは
ここまで挙げた9項目を見て、いかがでしょうか?とても自分ではかなわないと思ったかもしれませんね。
しかし安心してください。この9項目の中にはある程度年齢を重ねないと身につかない、というものもいくつかあります。
たとえば、2の頼りがいや、7の経験に裏打ちされた知識、4、5、8で現れている心の余裕とその結果の言動は、正直言って20代30代で身につけるのは無理です。
ですので、それをあと20年たった時に身につけられているように今から自分を律し、頑張ればいいのです。
今かっこよくなるためにすべきこと、将来かっこいいオヤジになるためにすべきこと
その一方で、20代30代の男性でも「今できること」はいくつもあります。
それは大きく分けると「今かっこよくなるためにするべきこと」と「将来かっこよくなるために今のうちから努力すること」です。それぞれを簡単に説明しましょう。
今かっこよくなるためには、清潔感を保ち、仕事に一生懸命取り組むこと
何といっても今できることは2つです。1つは清潔感です。
基本的なことですが、洗髪、洗顔、髭剃りをきちんとする、毎日シャツは洗ってアイロンをかけたものを着る、スーツとパンツにはアイロンをかける、服装はピシッと着こなすなどです。
これができるだけで、若いけれどなかなかかっこいい、と言われるでしょう。
そしてそれ以上に大切で、そして今のかっこよさにも、将来的なかっこよさにもつながるのが「仕事にひたむきに一生懸命取り組む」ということです。
しかし自分の好きな仕事に一生懸命なのは当たり前です。大切なのは人が嫌がるしんどい仕事、困難な仕事にいかに真剣に取り組めるかです。
営業車の中で昼寝をしているような男性のことは誰も絶対にかっこいいと思いません。人はそういう姿を見ていないようで、実はしっかりと見ているものです。
将来かっこいいオヤジになるためには、覚悟を持って仕事をし、同時に人の気持ちを想像する癖をつけること
そしてぜひしておきたいのは、「かっこいいオヤジ」に20年後になっているための、今の努力です。
1つは今の延長です。一生懸命困難な仕事に、手を抜かずに取り組むことです。するとそれが経験になり、その経験の積み重ねが知識になり、そして「多少のことは何とかなる」という肝の据わった心の余裕を生むのです。
もう1つは、自分の中に心の余裕が生まれてきたら「人の気持ちを想像する癖」をつけることです。
これは何も、人に同情して甘くなるためではありません。今しんどいだろうな、とか、今助けがほしいだろうな、とか、今みんなの気持ちがネガティブになっているな、とかいうことを察知する能力です。
それが分かれば、おのずと声をかけられたり、適切なタイミングで自分がバカになったりすることができるようになります。
まとめ
いかがですか?
かっこいいオヤジは1日にしてならず、です。今かっこいいと思われているオヤジたちもそうやって、時に傷だらけになりながら頑張ってきて、今があるのです。ですから、今20代30代でもそういう覚悟を持って毎日を過ごせば、必ずかっこいいオヤジになれるはずです。
ぜひ、わが社の「渡辺謙」です、と紹介されるようなオヤジになってください。