あなたの身近にいませんか?見た目は真面目系なのに、中身がクズな人。このような人は、自覚があってクズをやっているのならいいですが、ほとんどの場合無自覚です。
もしあなたや、あなたの知人が“無自覚の真面目系クズ”であったのなら…。知らないあいだに周囲から浮いて、孤立化しているかもしれません。
- 悪い奴ではないけど、口先ばかりで実行しない。
- 現実から逃げている。
このようなタチの悪い“真面目系クズ”は世間から嫌われています。今回は、真面目系クズの定義と、嫌われる理由についてご紹介します。
この記事の目次
真面目系クズの定義とは
よく耳にはするし「へえ、そんな人いるんだ」と思う方もいらっしゃると思うので、詳しくはウィキペディアなどで調べていただきたいのですが、ここではあくまで私の個人的な解釈を元に、説明させていただきたいと思います。
真面目系クズとは
真面目系クズとは、一見真面目に見えて、中身がクズの人間のことです。たとえば、一見真面目な大学生。授業は全部真面目に受けている。ノートもしっかりとっている。
- しかし、テストはからっきしで評価は低く、新しい資格をとるために行動を起こすわけでもない
- 「俺は忙しい」と言いつつ何もしていない
- できるふりをしているが、できない(やらない)
- 友達が少ない
- 口先ばかりなので信用されない
- やればできるのに、やらない
ネット用語のひとつであり、解釈が様々なため定義するのは難しいのですが、「真面目」と「クズ」が対となることから、見た目と中身にギャップがある人を指し、さらに実際は「やらないのではなく、できない」という、根本的に様々な能力が不足している人も含む広域な用語となりつつあります(ただし、「やってもできない人」は厳密に言うと真面目系クズではない)後述参照。
また、もっと言えば、真面目系クズを取り囲む周囲の人間が「この人は真面目そうだから、中身も真面目に違いない」という期待の目で見たことに対して結果を出せず、「期待に沿わない人間だった」という評価を下され、「期待はずれの現象」そのものを指すのかもしれません。
いずれにせよ、「真面目そうな外見を持ちながら、中身がクズ」な人間を指し、不良やDQNとはジャンルを分けることになります。
最近では、類義語として「イキったオタク」(オタクなのにリア充だった過去などを持ち出してステータスの違いをアピールする)があります。
真面目系クズの外見
真面目系クズの外見は「真面目」です。どのような服装であれば真面目に見えるのか、というのは個人によって受け取り方が異なると思いますが、真面目系クズは「他人から見て真面目そうに見える」という服装を心がけているように思えます。
たとえば、休日にちょっとコンビニにでかけるくらいなら、ジャージで行ってもよさそうなものですが、真面目系クズは他人からの視線や、他人に与える印象を強く意識するので、しっかり着飾って外出するような節があります。
また、「他人から舐められないように」という意識があるため、普段から自分の勝負服(男性であればスーツなど)を多く用いる傾向があります。
よく「ボロは着てても心は錦」という言葉がありますが、それとは逆で、「見た目はしっかり着飾っているけど、中身はすっからかんで、かと言って他人から舐められたくない」という感じです。清潔感があって、可もなく不可もない服装(誰からも文句を言われないような)をしていることが多いです。
真面目系クズの言動の特徴
真面目系クズは、中身がクズなので、言動も主にクズです。かと言って、他人から「カッコ悪い」とか、「こいつクズでは?」と思われないように意識している言動が多いので、全体的に見て矛盾が生じることがあります。
たとえば、大学生で「俺は就職までにAという資格を取りたい、そしてBという職業に就きたい」と希望を言いつつも、実際はAという資格をとるに至らず、勉強をすることもなく、ましてBという職業につけるはずもなく、後に「俺だって頑張ればできたと思うけどやらなかった」などと言うタイプです。
上記からもわかるように、真面目系クズは男性に限らず、また学生に限ることもなく、老若男女にいて、既婚者でも真面目系クズに該当することがあります。(周囲の視線を気にする真面目系クズは、恋愛経験なく結婚する場合も多い)
真面目系クズと間違われやすい人
しかし、上記に当てはまるような気がしてドキッとしてしまう人もいるかもしれないのですが、真面目系クズと似て非なるパターンも存在します。
それが、アスペルガー症候群やADHD、またそれらの発達障害を持ったまま、こじらせて大人になってしまった人です。この、なんらかの発達障害を抱えている人は、得意なことと不得意なことが極端です。
そのため、できる!と思っても実際やってみたらできない(努力云々の問題ではなく)とか、集団生活の中で他人の視線を気にして生きる(せめて普通の人に見えるようにと努力する)などから、真面目を装って実際はできないことを隠す、という事案が発生します。
これは発達障害を抱えている、ということであって「中身がクズだ」ということとは異なるため、真面目系クズには該当しません。(ただし、真面目系クズと間違われるケースが多数ある)
真面目系クズあるある
真面目系クズって具体的に何をしたら真面目系クズなの?と思われる人もいると思います。ということで、以下に真面目系クズあるあるをご用意しました。
- 「大物になりたい」と言いながら努力をしない。棚ぼたを期待している。
- 勉強を頑張っているアピールをし、就職から逃げている。
- モテない理由を外見のせいにして、ひがんでいるが、外見を変える努力もしない。
- 親に甘やかされているため、自己肯定感が高い
- 被害者意識がある(プライドが高い)
- 「俺はクズだから」と自称するが、人に言われると激怒する(クズである自覚はない)
- 知人はいるが友達は少なく、単独行動を嫌う
- 多数派=正しいという思考のため、自民党や巨人を応援する傾向がある(地域によって異なる)
- 自分の意見はない(人に先に意見を言わせようとする、意見を求められると困る)
- 女を下に見ている、女性や子供、老人を差別する
- 学歴もたいしたことないし資格も持ってないし受賞歴も経歴もほぼまっしろ。
- これと言った趣味がなく、他人の真似事ばかりして、飽きっぽい(めんどくさがり)
なぜ真面目系クズが嫌われるのか
では、どうして真面目系クズは嫌われるのでしょうか。そもそも、生きているだけ、という意味ではDQNと違って誰かに危害を加える存在ではありません。
そのため、そこにいるだけ、ということであれは人畜無害なはずです。しかし、真面目系クズが嫌われるのは以下の3つの要素があるからです。
他人を貶すことで自分を肯定する
真面目系クズはめんどくさがりです。できれば努力しないで偉くなってお金持ちになれたらいいなあ、と思っています。そのため必要最低限の努力しかしません。ということは、周囲の人間が努力して偉くなることが許せないのです。
何かと理由をつけて「あいつはダメだ」とか「あいつは昔こうだった」などと貶します。貶すワードが見つからないと「年下だから」とか「女だから」と差別発言まで飛び出します。そうしないと自分の立場を保てないのです。
いつも期待はずれである
真面目系クズは、見た目が真面目なことから「きっとこんな人だろう」という期待をかけられます。メガネをかけて、髪の毛をぴしっと整えてスーツを着ている男性が、まさか女性ものの下着を身につけているとは誰も思いませんが、バレたら「えーっ」って感じです。
そんな外見と中身のギャップを秘めている存在なので、いつでもみんなの期待を裏切るクズっぷりを披露します。クズ行動が、外見とのギャップのせいで悪い印象をさらに悪化させてしまいます。
言ったことを実行しないので信用を失う
真面目系クズ人間は、有言実行ではなく有言不実行です。言ったことを実現させることはありません。もう何年も「車の免許取りたいな」と言い続けて、時間があっても教習所に通うことがありません。
このように言ったことを実行しない人間は、「信用できない人間だ」と認定され、孤立化する傾向があります。そのため、友達は少ないのです。
真面目系クズから脱却する
「あ、もしかして俺も真面目系クズかも…」と気がつく人は少ないでしょう。多いのは「ああ、知ってる、こういう人いるよねー」と思う人ではないでしょうか。
他人が真面目系クズの人間に、何か呼びかけて改善させることはできません。本人が気づいて「真面目系クズやめよう!」と努力を始めなければ、現状は変わらないでしょう。
真面目系クズをやめたい!と思ったら
あなたがもし真面目系クズで、友達が少ないことを嘆き、人から嫌われている理由を理解できたのなら、今日からでも真面目系クズをやめることができます。
まずは、できないことを口にすることはやめましょう。「俺いつかアメリカに住む」なんて、頭に思い浮かんだことをポンポン口にしてはいけません。大法螺ふきになってしまいます。言葉にして相手に伝える際は、厳選して発言しましょう。
また、あなたが日の目を見ないのは、周囲の人が注目してくれないからではなく、努力が足りないからです。もし、もっと注目を浴びたいのなら、もっともっと努力する必要があります(成功するかは別問題)。基礎を学んで、遠回りでも確実に進む道を歩みましょう。急がば回れです。
また、他人を貶す発言や、「めんどくさい」「働きたくない」などの発言は慎みましょう。怠惰は敵です。人と比べることをやめ、自分自身で勝負していくようにしましょう。
クズはクズでもいいと思います。ただ、クズがゆえに人から嫌われて逆恨みして犯罪者になる…なんてことになったら、誰も得をしません。
人から好かれる人になれば、相手も自分も良い気分です。ちょっとだけ考えを改めて見ると、ずいぶん視界が広がると思います。