「洋服のセレクトがダサい男性ってのがしばしばいる。見かけるたびにちょっと気の毒になる」
そんな話を、先日知人から持ちかけられた。
筆者は勘が鋭い。
一発で「あ、これは遠まわしに俺の服装がおかしいんだということを伝えているんだろうな」と察したものである。
ファッションセンスのない人間は、あなたたちとは違う生命体
自慢じゃないが、筆者は洋服のセンスがない。
センスがないというか、そもそも洋服のことをほとんど知らない。
着用しているものは、基本的に破れてダメになるまでは捨てない。
愛用の上着なんて、たしか19歳の頃に当時交際していた彼女からもらったものだ。
つまり女モノである。
このように、筆者は壊滅的にセンスと洋服への執着やこだわりが無い。
そういう自覚もあるのでここ数年は、知人、友人に選んでもらってから買っている有様だ。
なんとも情けないところなんだけど、案外これはラクである。
なんせ自分で選ぶと、とんでもないセンスのものばかり購入するようなのだ。自分では分からないが、ともかくダメなものばかり買うのだという。
筆者のようなファッションとか興味がない男性って、「好きなものを着ていればいいんだよ」と言われても、そもそも「何が好きで、何がダサいのかも分かってない」という有様。
他人に選んでもらって、やっとおかしくない服装になれるというものなのだ。
ファッションが彼女の好みではないという過ちを防ぐために
こんな調子なので、ときには彼女ができても、服装のダサさに絶句されることもあった。
場合によっては「ファッションに興味がない人はちょっと……」とフラれたこともある。
そういうのは交際前に言ってほしいものだけど、いかんせん自分の服装のセンスのなさが問題なのだからしょうがない。
こういう人間はそうそういないだろうが、それでも筆者と同じか、ちょっと似通っている部分を持つ方もいるかもしれない。
そういう方々にアドバイスをしよう。
服装云々で彼女に失望されないためには、彼女に責任を擦り付けるのが一番だ。
交際相手がいる場合、その相手の趣味に合うものを選ばせて、それを着るというのも手なのである。
これなら相手に失望されることはない。
選ばせたものを自分で購入し、それを着れば文句も言われることがない。
たかが服装、されど服装だなんて言うけれど…
はっきり言って、服装云々で失望するような女性に、いちいち付き合う義理はないので、このぐらい適当でも十分だ。
大体にして服装にいちゃもんをつける女性なんて、過程なんてすっ飛ばして、自分の彼氏がオシャレになってくれればそれで満足する程度なんだから。
それにここだけの話、他人の服装に難癖をつける人ってのは誰しも、流行に流されすぎて無駄金を使っているもんだ。
流行に敏感な人なんて、流行に支配されているようなものだったりする。
彼らのセンスとやらも、しょせんは植えつけられたものなんだから、大層なもんじゃない。
現に一切ファッションに頓着のない筆者みたいのですら恋愛できているんだもの。
ファッションにこだわりがあってもモテないヤツもいる。
流行に執着するだけ無駄なのだ。