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イケメンでも安心できない「女の子が頭ポンポンで喜ぶのは嘘」の理由!

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他人の嫌がるようなことをしてはならない。それは当然のことだ。だけど人って自分本位で物を考えることがあるので、しばしばその当然の道理を無視して相手の気分を害することがある。

ありがた迷惑という言葉なんてのも、そういう傾向を客観視した誰かによって生み出されたものなんだろう。

……なぜいきなりこんなことを言うのか。

それは先日、とある女性から共通の知人男性についての相談を打ち明けられたことに起因する。

この女性を仮にFさんと呼ぼう。Fさんは知人男性からしばしば好意を感じる言動を受けていたという。ところがこの男性は、お世辞にもイケメンとは言えない。

ルックスは中の下。それ自体はいいが、男性はいわゆる“言動がイタい”タイプで、女性を喜ばせる言動というものは、誰がやっても最大限効果を発揮すると思い込んでいるところがあったのだ。

恋愛指南書を鵜吞みにしてはいけない

彼氏であっても、女性にすることで反感を買う行為というものはある。たとえば呼び名を「お前」にするのがカッコイイと思ってる男性もいるけど、嫌がる女性も多い。

しかし、しばしば男性向けの恋愛指南本なんか読んでいると、わざわざ「彼女をお前呼ばわりすると、相手はキュンとする!」みたいなことを書いている場合もある。

大抵こういうことを書くのは男性の著者が多い。

男性目線で女性の心理にまで書き及ぶ恋愛指南というのは、大抵思い違いが含まれているものだ。しかもそのようなアドバイスを文字通り鵜呑みにしてしまう読者も少なくない。

考えてもみて欲しい。いきなり懇意の相手から「お前」呼ばわりされて、カチンとこない自信なんかあるだろうか?「ああ~?」となってしまうのが、正常な人間だろう。

まあ百歩譲ってこういうのも、絶世のイケメンがやれば様になるかもしれない。

ただ、いくらイケメンであっても多用すれば必ず反感を招く。

男性が書いた恋愛指南本に書かれている、女性への殺し文句や落とすためのアクションなんてのは、大抵男性が考案した、男性目線でのもので、肝心のターゲットの心情にまで考えが及んでいない。

まして凡人がそんなことを参考にすれば「お前風情がそんなことやるな」と思われてもしょうがない。

頭ポンポンはパーソナルスペースの侵害

パーソナルスペースという言葉をご存知だろうか。これは他人から踏み込まれると不快に感じてしまう空間という意味合いがあり、人によってその範囲はまちまち。

しかし、往々にして男性よりも女性の方が広いとされている。

つまり、男性なら平気な距離感覚でも、女性にとっては既に相手の存在が不快に感じるほどの距離になっている可能性というものを、意識しなくてはならないということになる。

別に親密でもないのに、不用意に女性に近づき過ぎると、それだけで女性から嫌われてしまうということだ。当然恋人同士ともなれば、パーソナルスペースは当事者間同士は非常に狭くなるわけだが、世間には恋人でもなんでもないのに、女性に接近し過ぎて嫌われる男性も多い。

頭ポンポンをやっちゃうイタい男性も、まさにこのようなタイプだろう。頭ポンポンとは、女性の頭を男性が優しくポンポン叩くというアクション。

正確な出自はわからないが、恋愛ドラマやらアニメなんかで、こういう描写が使われることがある。

もちろんこれってそもそも親密で、お互いのことをよく知り、相手のパーソナルスペースに十分介入できる男性だからこそできるもの。それなのに、これを付き合ってもなくて、親密でもない男性がやらかそうとする事態というのも、実際に起きているらしい。

冒頭で紹介したFさんの知人男性こそ、まさにこのタイプ。

あるときいきなり近づいてきて「F、あんまり仕事で思いつめるなよ」とか言いながら頭をポンポンしようとしたので、Fさんは思わず払いのけたそうだ。

他人に対して心身ともに距離感が掴めない男性は他にもいるはずだが、くれぐれもこれを読んでいる皆さん方だけは、そういう人間にならないように注意されたし。

相手との距離感を勝手な目測で考えると嫌われる!

超イケメンですら、ときには嫌がられるのが、パーソナルスペースへの侵略と、その代名詞である頭ポンポンだ。女性は好きな男性以外から体を触られるのが我慢ならないと考えて、それを肝に銘じておくべきである。

さもなくば、勘違い気味のイタい男扱いされてしまうことだろうし、最悪の場合セクハラとして訴えられても文句は言えない。

ともかく世間には、意中の相手と自分の精神的な距離に気付かずにアタックしてしまう、傍目から見て無謀で気持ちの悪い男性というのがしばしばいる。
そして彼らの多くが、自分の価値観に何故か絶対の自信を持っている。それがまあ~怖いこと怖いこと。

相手との心身の距離感というものに主観を持ち込むと失敗を招く。主観を捨てて、共感を相互確認してから、そこでようやくパーソナルスペースに少しずつ接近していこう。

いきなり頭ポンポンする男になんかなったら、人生終わりである。

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