以前、マザコン夫に妻が苦しむドラマが流行し、社会現象にもなりましたが、そんな冬彦さん並みの酷いマザコンというのは、あまりいません。
「男はみんなマザコンだ!」と言えばそれまでですが、“女性が引く”くらいのマザコンスキルって、どのへんに境界線があるのでしょうか。
自覚のあるなしに関わらず、これは“親から精神的に自立できているか”が大きなポイントとなります。今回は、そんな“マザコンの境界線”について、女性の許容範囲を基準に考えてみましょう。
1、マザコンとは母親への依存
マザコン、と聞くとなんとなく「お母さんが大好き」みたいなイメージがあるかもしれません。ただ、息子であれば誰だってお母さんは大好きでしょうし(例外はありますが)、それ自体はマザコンではありません。
女性が嫌がる男性のマザコンとは、母親に依存していることです。たとえば、母親と一緒に住んでいることは問題ありませんが、母親がいないと生きていけない状態だと依存です。
成人したからには、一人暮らしでもなんとか生活していけるだけの自立が必要です。仕事をしていて、経済力があることはもちろん、精神的にも自立していないといけません。
「お母さんと一緒の布団でないと眠れない」「お母さんが選んでくれた服を毎朝着る」「お母さんが靴下を履かせてくれる」など、自分でできることを母親がやってくれる、ということに甘んじている人は確実にマザコンです。
2、マザコンの境界線
今まで、マザコンの疑いがある男性を何人か見てきましたが、共通することがひとつありました。マザコン男は、“母親に感謝していない”のです。
というのも、両親に感謝できる男は、すでに精神的に自立できています。親の苦労がわかって、「ここまで育ててくれてありがとう!」と思えるからです。
ところが、マザコン体質の男性は、“親がいるのが当たり前”だと思っています。まるで、朝起きれば自動的にご飯が出てきて、いつでも親がなんでもやってくれる。
親が助けてくれるのが当たり前だし、自分はそれだけ愛されている。そして、それがまるで永遠に続くような錯覚をしているのです。
この「親に感謝できているかどうか」が、マザコンか、そうでないかの境界線となります。
3、家族と恋愛は切り離して
とは言え、女性から見て「うわ、こいつもしかしてマザコン?」と疑う場面は避けなければなりません。意外と女性は、その男性がマザコンかもしれないと思うと、確定しなくても身を引きます。
なぜなら、本当のマザコン男は危険だからです。母親からの電話に出て「あ、ママ?」なんて言っただけで、「うわ!こいつマザコンだ!」と思われるかもしれません。
女性の前では、いくら大事なお母さんであっても、ちょっと切り替えて“外向けモード”でいなければなりません。
そのため、家の中では「ママ」と呼んでいても、外では「母親」とか「母さん」と呼び名を変える方が安全です。
4、意中の女性に母を見ないこと
男性はどうしても、女性を選ぶときに自分の理想の“母性的なもの”を探します。それって、顔ではなくても、「お母さんに似ているかどうか」が判断基準だったりします。
マザコンの境界線を超えてしまった人は、恋人に「母親の代理」を探します。それって、都合のいいことで「性欲処理をしてくれて雑用をしてくれて、言うことを聞いてくれるお母さんのスペア」ということです。
でも、お母さんは世の中にひとりしかいませんし、若い独身女性にそんな重荷(赤の他人の世話)を背負わせるなんて狂気の沙汰です。マザコンが怖いのは、この点なのです。
マザコンっぽく見られたくない!マザコンの境界線を超えたと思われたくない!と思うのであれば、実際にマザコンではないことはもちろん、マザコンではない、という演出も大事です。
「君の顔がお母さんに似てるから好きだよ」とか「もうちょっと頑張れば、うちのママの肉じゃがの味に近づくかな」などと、自分の母親基準の発言も危険です。
そのために、目の前の女性はきちんと“ひとりの女性”として見て、大切に扱ってあげる、というのが重要です。
おわりに
この、マザコンの境界線について、自分で気が付くことは難しいです。なぜなら、生まれ育った環境に大きく起因するので、それが「当たり前」で育った人には、何がおかしいのかわからないからです。
しかし、親を大事にすることは良いことです。親を大事に想う気持ち、母親のことが大好きな気持ちと、恋人に向ける愛情は違いますから、きっぱり切り離して考える、ということに注意して行動してみましょう。