世界中、髪の色、目の色が違えど、変わらないパーツが歯です。老若男女、だれから見てもキレイな歯は魅力的だと思いませんか?そんな大切な歯を守るためには、まず虫歯にならないことが重要です。
特に小さな子供は虫歯になりやすく、子供のうちに虫歯にならないことがこの先の成長にとって大切になってきます。お子さんの大切な歯を守ってあげられるのは親御さんだけです。今回は子どもの虫歯のリスクと予防策について考えてみたいと思います。
この記事の目次
なぜ子どもは虫歯になりやすいのか
本来、子どもの口内に虫歯菌(ミュータント)は存在しません。虫歯菌をもっている親や近い大人からの感染によって虫歯になってしまうのです。普段の食事などで、一度親の口に含んだもの与えあたり、大人が使ったお箸や食器を共有するといった何気ない行為から虫歯菌が子どもに感染ってしまいます。
また、人間の身体の中で触れることのできるもっとも硬いパーツといわれている“歯”。それは歯の外側を水晶と同じほどの硬度を持つ「エナメル質」が覆っているためです。
しかし、元々子どもの乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、二分の一程度の厚さしかないため、虫歯の影響を受けるスピードが早く、虫歯になって歯のエナメル質が溶け始めると神経にすぐに到達してしまいます。
また「お菓子ばかり食べていると虫歯になる」といいますよね。では、甘いものをあまり食べなければ虫歯にもかからないと油断してはいけません。
普段からこどもが口にする飲み物の糖分などにも注意が必要です。ジュースなどの糖分はもちろん、スポーツドリンクや粉ミルクなどにも糖分が含まれていることもあります。糖分の含まれた飲料は過度に摂りすぎない意識も必要です。
子どもの虫歯は大人よりもハイリスク!
先ほど説明したように「エナメル質が薄い」子どもの虫歯の進行は大人よりも早いことに加え、また乳歯の虫歯は最初は白っぽく気づきにくいケースが多いです。気づいたときには既に歯に穴が空いてしまっていることも…
また、一度虫歯になってしまうと再発するリスクも高いです。別の場所から虫歯が感染ってしまったり、また治療しても取り残しがあることも多く、一生虫歯と付き合い続けることになってしまいます。
乳歯の段階で虫歯になってしまい、その虫歯が進行して根の先に炎症が起こると、その下にある永久歯の形成に悪影響を与えかねません。そうなってしまうと、一部分が変色した永久歯が生えてくることがあります。
また永久歯の向きが変わって、横から生えてきてしまうケースもあります。生え変わりの時期でないのに虫歯の歯を抜くことで、そのあとの歯並びの悪化にも影響を与えかねません。
子供にきちんと歯磨きするメリット
2歳の時期が大切!虫歯なりにくくするために
乳歯が生えてくる2歳前後の時期が重要です!この時期に虫歯菌がうつらなければ、その後も虫歯になりにくいといわれています。虫歯菌は硬い組織にいる性質があります。
口内に虫歯菌が入っても歯がない時期には留まることはなくとも、歯が生えてきたときに定着しはじめるためです。そのため歯が生えはじめた子どもこそ歯磨きが大切になってきます。
親子のコミュニケーションに
歯磨きは毎日行うもの。また子どもと親が一緒にふれあいながら行うことでコミュニケーションの機会としても大切な時間になってきます。幼い子どもはもちろん、仕上げ磨きとして子どもが成長しても親子で関わる大切な時間になってきます。
歯磨きが嫌いな子どもであれば、絵本や動画を使うなどして、歯磨きに対する抵抗を減らす工夫をして親子のコミュニケーションの時間を大切にしましょう。
どういった予防が効果的なのか
冒頭で本来、子どもの口の中には虫歯菌はないと紹介しましたが、親や近い大人との接触をゼロにすることはなかなか難しいですよね?
しかし、大人が虫歯菌を保持していなければ子どもに感染することもありません。親や大人が普段から食後や、朝晩の歯磨きをしっかり行い、虫歯菌を減らすことで子どもの虫歯感染リスクも減らすことができます。
加えて毎日の食生活にも意識を配りましょう。一番は「だらだら食べ」をしないことです。食後にジュースや飴を食べ続ける「だらだら食べ」は歯の再石灰化を妨げてしまいます。
また、子どものおやつに関しても長く口にとどまるような、飴やキャラメルなどは避けるようにしましょう。おせんべい、ナッツなど糖分の少ないものがお勧めです。
食後だけでなく、おやつを食べ終わった後も歯磨きが出来ればベストですが、出来ないときは水やお茶で口をゆすぐなど、口内に食べ物を残したままにしないことが大切です。
正しい歯磨きの方法とは
乳歯が生えはじめた子ども
乳歯が生えはじめたばかりの子どもの場合は、歯ブラシを使うと余計に歯を傷つけてしまう恐れもあるので、濡らしたガーゼで磨くことから始めてあげましょう。
慣れてきたら歯ブラシでの歯磨きに抵抗をなくす為に、歯ブラシも利用しましょう。加えて「寝かせ磨き」から行うことが好ましいです、その時うがいをすることは難しいので、初めは歯磨き粉は使わない方が良いといわれています。
寝かせ磨きから立ち磨きになった子ども
立って歯磨きをするようになった子供は「親が後ろから歯ブラシを使い歯を磨く」→「自分で歯ブラシを持たせ歯を磨かせる」というプロセスになります。
また自立して歯磨きをするようになった子供にも「仕上げ磨き」をしてあげることが大切です。生えはじめた歯や歯の裏側など、子どもだけでは不十分になりがちなところをしっかり磨いてあげましょう。
虫歯菌をなくす歯磨き粉
他にも虫歯菌を除去してくれる成分の入った歯磨き粉を使うのも虫歯予防に最適です。例えば子どもの歯を守る人気の歯みがき粉「ブリアン(Brian)」などが有名です。
虫歯菌を除去するブリス菌〈BLIS M18〉が含まれ、殺菌剤・発泡剤・界面活性剤などは一切使用していないなど、成分にもこだわっているため安心して使うことが出来ます。
子どもにも使いやすいイチゴ味、粉タイプ、うがいなしで使えるため、寝かせ磨きの際にも使用できるのでお子様の歯磨きにピッタリです。
おわりに
一度虫歯になってしまうと、大人でも長く虫歯に悩まされることが多いと思います。お子さんの場合はより虫歯による悪影響は大きいです。正しいケアを行い、きれいな歯の健康を守ってあげましょう。