ORETTEをご覧の皆さん、こんにちは。夜の性活相談員・小室友里です。夜の性活、潤ってますか〜?
『元セクシー女優直伝!女性が本当に喜ぶセックステクニックの法則』掲載後、ORETTE編集部に26歳既婚のSさんからこんなメールをいただきました。
「彼女は35で既婚です。5年前に出会い僕が一目惚れしました。不倫ではないのですが1年前から2人でデートするようになり、1度だけカラダの関係を持ちました。それからはカラダの関係はなく、月に1、2回の食事デートをしています。
これまで3回ほど告白して、先日のデートでも告白したのですが、僕の人生を壊したくない、自分達のワガママでみんなを悲しませられないとフラれました。しかし僕は諦められなくて『僕はあなたが好きで好きで仕方がない。あなたを泣かせたりはしないし、一生面倒みてもいいと思ってる』
と伝えました。すると彼女が
『実は彼がいます。あなたが本当に好きだから、真っ正直なあなたに私は相応しくない』
とカミングアウトし、号泣してしまいました。僕も大泣きしながら帰りました。
彼女の涙を疑いたくありません。けど、彼女が泣くのはもう見たくありません…。
ですからこれ以上彼女を苦しめないよう、連絡しないのが1番かなと思うのですが、その後も彼女から連絡あったりで、僕もどうしたらいいのか分からくなっています。
先日デートした時もまさにこの記事のような話になり、彼女から送られてくるメールの本心も理解できず、付き合い自体やめようかと思っていましたが、この記事を読んで彼女の気持ちが少し分かった気がします。
僕はまさに彼女が出す結論を求めていました。ですが、彼女にはいろんな葛藤があったんだなと今は思います」
2人の恋愛の全容はわかりませんが、メールを読んで思うのは、彼女は女性の中でも特に女性らしい感情を持っている、小悪魔美熟女なんだなぁと。
惑わせるつもりなんてまったくない、悪気のない小悪魔。
端から聞けば「なんてふしだらな、男たらしなワガママ女なんだ!」と思われてしまうでしょうね。旦那がいるのに不倫相手がいて、さらにはデートする相手がいて。セルフコントロール出来ずに、欲望に身を任せているだけじゃないか、と。
しかし、それが女性の素直な姿とも言えます。『元セクシー女優直伝!女性が本当に喜ぶセックステクニックの法則』では、こうお伝えしました。
『女性は何をするにも、まずは感情が優先されます。それが正しいとか間違っているではなく、それが女性という生き物なんです』
付け加えれば、女性はいつまでも女性として愛され、満たされたいと願っています。旦那さんの愛情では足りず、彼の愛情でも満たされないココロのすき間に生まれた欲望を、Sさんに求めただけなのです。
その欲望は女性をより美しく、儚気に見せる効果を持っています。
例えるならゆらゆらと揺れる吊り橋の上で、こちらに手を伸ばしているような状態です。
そんな女性を目の前にしたら、男性なら手を差し伸べたくなってしまいます。自分より弱いものを守りたい、男性心理が働くのです。
3人の男性と関係を持ちながらも、彼女は彼女なりに抑制したのだとも理解出来ます。
でなければ、Sさんの告白を何食わぬ顔してOKしていたはずです。
号泣して関係が終わったと思わせながらSさんに連絡を取ってしまう辺りも、小悪魔美熟女の所行の成せる業。
ですから、彼女が流した涙に嘘はなかったでしょうし、許されるのなら旦那も彼も関係なく、Sさんに抱きしめられたかっただろうなと思います。
しかしそこに2人の幸せはなく、2人が幸せになるのなら誰かを傷つけなければならない。
恋愛に傷は付き物ですが、彼女とSさんにおいては、傷つける必要のない人たちを巻き込まなくてはならないのです。
精一杯の強がりでSさんを守ったのだと思いますね。…強がりと取るか、自制心が効かないダメな女が、ちょっとだけ常識らしいことをしたと取るかはそれぞれですが。
そもそも浮気をしている時点で、小悪魔もへったくりもない。と思う人もいるでしょう。
その通りです。彼女も、強いてはSさんも、不貞行為をしています。こういう話は人間としてダメなだけで自分には関係ない、と思う人もいるでしょう。
しかし人には感情があり、こと女性はその感情に振り回され、それが美しさともなるイキモノです。ダメなものはダメだ、と人の心情を否定してしまう傾向のある人はくれぐれも気をつけて下さいね。その否定が、女性を浮気に走らせる原動力になりまねませんから。
閑話休題。
Sさんが彼女に結論を求めたように、彼女はSさんに経過を求めていたのです。旦那さまと彼という点を結ぶ、Sさんは線だったのです。点と点が線で結ばれ、彼女の欲望はようやく満たされていたのではないでしょうか。
メールをもらった数日後、Sさんから再び連絡がありました。
先程、僕から身を引きました。
僕も泣いたし、彼女も泣きました。
ですがこの方がお互いに幸せじゃないの?という結果です。
彼女のことが好きだからこそ、身を引く勇気も時には必要だと思います。傷つきたくないからと、ズルズル中途半端な関係を続けるより懸命な判断だと思いました。
ただ、点と点のすき間が広い彼女は、小悪魔美熟女の求める欲望が満たす新たな線を求める可能性があります。
Sさんの愛情を真っ正面から受け止めて、旦那さまとの男女関係を修復する方向に意識が向いてくれることを願って止みません。