「彼女の気分がコロコロ変わって、振り回されるのが辛い」とか「急に機嫌が悪くなるから、どうしていいかわからない」という、男性からの相談が度々寄せられます。
この件に関して「なぜ彼女が気分屋なのか」また、「気分屋に見えるのか」という点を個々に掘り下げないと、根本的な解決はできません。
もしかすると、彼女の考え方に問題があるのかもしれませんし、彼女を取り囲む周囲の環境に問題がある可能性もあります。また、彼女の気持ちではなく、体調がそうさせている可能性も考えられます。
いずれにしても、誰かひとりの努力でどうにかできる、という問題ではないのですが、ささやかながら彼女の気分が悪くならないようにサポートすることはできるかもしれません。
今回は、そんな気分屋の彼女、気分屋に見えてしまう彼女を外側からサポート、コントロールしてあげられる方法についてご紹介します。
1、パターンを読む
自分以外の人間をコントロールするなんておこがましい話ですが、もし彼女を外側からコントロールしてあげられたら、彼女は楽になるのでは?と思うのなら、パターンを読むことがとても大事です。
どういった場面で気分が変わるのか、NGワードがあるのか。また、どのような対応をされると怒る、喜ぶ、悲しむ。気分が落ち込む時間帯などです。
通常、どんな人でも“自分のいつものパターン”というのを持っていますから、「お腹がすくと怒りっぽくなる」とか「眠いと喋らなくなる」と予め知っていれば対処ができます。
まずは、彼女のパターンを知るために、彼女にくっついていろんな条件下でサンプルを回収することに努め、サンプルを元に分析してみましょう。
2、彼女は本当に気分屋?
「彼女は気分屋さんだなあ…」と思っている男性の認識は、間違いである可能性もあります。というのも、女性はホルモンバランスによって、自分でもコントロール不能になることがしばしばあります。
これは「何かを食べれば治る」とか「寝れば治る」「薬を飲めば治る」という類の話ではなく、“女性の体の中は常に激しい急流が起こっていて、変化の連続である”と考えた方が正しいでしょう。
一見するとなんの変化もないように見える女性もいますが、中身は常に変化の連続で、人によっては苦しみを隠して生活している人もいます。
お腹が痛いのを我慢して笑顔でいる女性なのか。もしくは、素直にハッキリ痛いという表情をする女性なのか。後者が“気分屋”と思われているのなら、それは心外です。
「この人は気分屋だな」と思ったら、まず精神的な面や感情の面ではなく、体調を考慮してみましょう。イライラの原因は、体調不良かもしれません。
3、過剰に反応しないこと
もし彼女が本当に気分屋なのであれば、彼女の気分に過剰反応しないことが大事です。一緒になってイライラしたり、大げさに反応すると収拾がつかなくなります。
以前、「彼女があまりにも気分屋だ」と言って憤慨している男性がいて、彼女同伴で相談に乗っていたら、どうも、彼女のイライラにまともに反応して彼までイライラしている様子でした。
激しく喜ぶ女性は、反動で激しく悲しんだり、激しく落ち込んだり、激しく怒ることもあります。それは、単に表現が過剰になっているだけであって、伝えたいことは普通の人と大差ありません。
「〇〇なんだよ!」に対して、「えー!そうなのー!」と大きく反応するよりも、「そうなんだ」と冷静に対応する方が、彼女の気分は落ち着きます。
また、同調しすぎると一緒になって気分が悪くなります。患者とカウンセラーのような立場で、外側から彼女を見ていてあげると良いでしょう。
4、話題を変えてあげる
彼女がすごく落ち込む、また、すごくイライラする、という場合、彼女はそこから自分の力で抜け出せなくなっている可能性があります。
実際、周囲の人間がそこからひょいっとつまみ出して変化を与える、ということは難しいことなのですが、彼女がマイナス思考のループにはまっているのであれば、変化を促すことはできます。
「仕事で嫌なことがって辛い、辛い、苦しい…」と落ち込んでいたら、「じゃあ、甘いものでも食べに行かない?」と誘ってみたり。
「あの上司はわざと私に嫌な仕事を押し付けてくる!ムカつく!」とイライラしていたら、「映画でも見て一瞬でも忘れようか!」と連れ出してみたり。
簡単に変化できるボタンはありませんが、ちょっとしたことで気分は変わりますから、その背中を押して促すことはできます。
5、理解してあげる
どういった理由で彼女が気分屋なのかにもよりますが、おそらく本人も、そうなりたくてなっているわけではありません。
彼女が話したいことがあるのなら聞いてあげて「そうなんだね、辛いんだね」と理解を示してあげるだけでも、彼女は楽になります。
行かせたい方向にコントロールする、ということは難しいことですが、少なくとも彼女が本来なら進みたい方向に行く手助けくらいはできるかもしれません。彼女の話に耳を傾けてみましょう。