結婚は、男性にとっても、そして女性にとっても人生の一大イベントです。人生を共に歩んでいくパートナーですから、素敵な人を選びたいですよね。
価値観が合う、一緒にいて楽しいなどの要素ももちろん大事ですが、生活をしていくにはお金だって大事です。
どんなにいい人でも、それなりの経済力がなければ、結婚生活は悲惨なものになってしまいますからね。今回は、理想の結婚生活に必要な年収をご紹介し、お金に困らず過ごすための人生プランの作り方を伝授します!
この記事の目次
理想の夫婦の形を年収というアプローチで考えてみる
理想の結婚生活、食費に光熱費、その他諸々…夫婦二人だけでも、相当な額の生活費がかかることは言うまでもありません。では、具体的に、結婚生活にはどのくらいお金が必要なのでしょうか?
内閣府が発表した、平成26年度の「結婚、家族形成に関する意識調査」で、結婚生活に必要な年収の最低ラインが明らかになっています。20~30代の既婚の夫婦が、生活に必要であると答えた平均年収は484.2万円というものでした。
総務省が行った平成29年度の家計調査では、2人以上の世帯の消費支出が、27.9万円ですから、12か月で約335万円、普通に生活していれば、年収が400万円くらいあれば難なく暮らせるわけです。
しかし、2016年、厚生労働省が発表したデータでは、男性の平均年収は約335万円、必要な年収400万円を70万円ほど下回っています。
「これじゃあ、結婚なんて夢のまた夢…」そんなことはありません、年収が300万円台だって、理想の家庭を築くことはできるのです。
共働き夫婦の場合
男性の収入が、生活に必要な年収の最低ラインに届かなくとも、理想の結婚生活を送る方法はあります。例えば、夫婦共働きをするというものです。
2016年の厚生労働省の調査では、女性の平均年収は242万円、男性のそれと足せば年収400万円の壁を悠々クリアすることができます。最近では、女性が全く働かない専業主婦という家庭のほうが少ないかもしれません。正社員ではないにしても、パートなどで生活費を稼いでいる主婦の方が多くいらっしゃいます。
共働き夫婦の場合、お互いが仕事をしているわけですから、家事は分業するのがいいでしょう。でないと、どちらかにストレスが溜まってしまい、夫婦仲に亀裂が入りかねません。また、お互いに忙しすぎる場合は、家事代行サービスなどもおすすめです。
結婚してからは働きたくない!という女性の方は、男性の経済力をしっかり見て婚活をしていく必要があります。ネットの、データマッチング型の婚活サービスでは、相手の年収を指定してパートナー探しができるので、ぜひ活用してみてください。
妻が専業主婦の場合
女性が専業主婦をする場合、男性側にある程度の収入がなければいけません。最低ラインの、年収400万円はマストでしょう。
ただ、これではぜいたくな暮らしはできません。さらに、子供を作るとなれば教育費、マイホーム購入となればそのための資金やローン、老後の貯蓄…必要な資金を挙げていけばきりがありません。
もし、男性の年収が400万円で、女性が専業主婦をした場合、消費支出がひと月約30万と考えて、1年で360万、貯蓄を収入の1割、つまり月に3万ずつすると考えると、1年で36万、これでもうほぼ400万円です。
このようなかつかつな生活では、かなりストレスが溜まってしまいますね。ましてや、子供を作るなんて絶対に不可能でしょう。家族を養う男性からしても、この状況はプレッシャーになってしまいます。
女性が専業主婦をする場合、男性にはある程度の経済力がなければいけません。
夫が専業主婦の場合
「育メン」という言葉の誕生からも分かるように、専業主夫として家事に専念する男性も最近では増えてきました。この場合は、女性側に相当な収入がなければいけません。
バリバリなキャリアウーマンで、夫が働く必要がないくらい稼いでいなければ、そのような生活は難しいでしょう。一昔前は、男性が仕事をせずに家事をするというのはあり得ませんでしたが、昨今では偏見もなくなり、「主夫」という言葉も当たり前になりました。
もし、女性に稼ぎがあり、男性も主夫になることに意欲的であれば、それも理想の夫婦の形なのです。
出産や教育など、先のイベントを想定してシュミレーションする
結婚生活では、その先に起こるイベントから逆算して、人生設計を作っていくことが重要です。その方法をご紹介します。
子供の人数や、受けさせたい教育
まず子供を作る場合、その数や、受けさせる教育から逆算することが必要です。AIU保険が発表したデータによれば、子供が生まれてから22年間の養育費は約1640万円もかかるのです。つまり、
- 1年で約75万円
- 1か月で約6万円
かかることになります。子供が二人ならば、それが倍になります。
さらに、それに教育費を足すと、もっと大きな額になります。平成24年の、文科省「子供の学習費調査」によると、大学まで、すべて効率の学校に通わせたとしても、1,015万円、幼稚園から大学まで私立の場合を考えると、なんと2000万円以上もかかるのです。
大学まで子供を通わせるとすれば、養育費と合わせて最低2655万円ものお金が必要になるのです。ですので、子供を作る際には、自分たちの年収から逆算し、何人作れるのか、どこまで教育を受けさせるのか、などを考える必要があるのです。
また、子どもを作るとなれば、年齢に制限があります。早めにプランを立てるのがいいでしょう。
不慮の事故や病気に合ったときのことを考える
結婚生活では、不慮の事故や病気になったときのことも考えて、貯蓄をしていく必要があります。例えば、病気になって入院した場合、入院費だけでも、1日平均1.6万円、一か月した場合は48万円もの費用が必要になります。
お金がないから入院できない…なんて事態は絶対に避けたいですよね。また、もし交通事故などで、一家の支柱を失ってしまうことも想定しなくてはなりません。
もちろん、そのような場合、慰謝料は発生しますが、家族が一生生きていける額には、とうてい足りません。ですので、事故や病気のことも見越し、貯蓄をしておく必要があるのです。
年収の目標が見えればプランも立てやすくなる
自分の家族を養うのに、必要な金額がわかれば、具体的に目標年収が出せます。
例えば、子供を一人作って、大学まで出すとなれば、最低2,655万円、マイホームは買わずにマンションで暮らしたとしても、家賃月10万、1年で120万…というように、人生において必要なお金を逆算し、それを満たすにはどの程度の年収が必要かを割り出します。それを年収の目標に定めるのです。
では、目標の年収に到達するために年収をアップさせる方法には、どのようなものがあるのでしょうか?
昇進や転職で年収アップを目指す
社内で昇進すれば、もちろん収入は上がります。年収の目標を達成しようと、昇進を目指すことで、仕事のモチベーションを上げることもできますよね。
また、昇進のほかにも、転職で収入を増やすことができます。もちろん、転職をしたすべての場合で年収が上がるわけではありませんが、転職エージェントの有効活用、自身のスキルを存分に活かすことができれば、転職による収入アップが目指せます。
地方への移住によって、支出を減らす
また、収入をアップさせるという考え方ではなく、生活のレベルを落とすという方法もあります。地方は、都心に比べて、物価、家賃などが安いので、収入が増えずとも、家計を楽にすることができるのです。
今まで、家賃や食費に使っていた分を、貯蓄やその他に回すことができれば、だいぶ余裕が生まれます。
妻の理解と協力を得られれば、生活はぐっと充実する
理想の結婚生活を送るために、妻の協力はマストです。例えば、共働き家庭の場合、奥さんが働くことを了承してくれなければ、家計は大変なことになってしまいます。もし、地方に移住することになった場合も、奥さんの協力なしには実現しないでしょう。
このように、人生のプランを立て、理想の夫婦形体を作っていくには、奥さんの理解が必ず必要なのです。それが得られれば、人生は豊かに、スムーズに進んでいくはずです。
おわりに
今回は、結婚生活に必要な年収、上手な人生プランの作り方をご紹介してきました。
結婚は好きという感情だけでは成り立ちません。生活を送るにはお金が必要ですので、配偶者の職業、年収など、様々な点を考えて相手を選んでください。
そして、結婚後も先を見据えたシュミレーションで人生プランを設計し、お金に困らない人生を送りましょう。その際、何事にも奥さんの理解を得ることはマストですよ!
まとめ
- 結婚相手を選ぶ場合、愛だけではなく、年収など実質的な経済力を見る必要がある。
- 生活に必要な年収(400万以上)に届かなくても、共働きをするなど、理想の夫婦形体は様々である。
- 結婚後は、子どもにかかる費用、事故や病気などを見越して、プランを考えておくべきである。
- 人生プランから目標年収を割り出し、転職、昇進などで年収アップを目指す。
- また、地方への移住で生活のレベルを落とすことも、家計に余裕を持たせる一つの手段である。
- 理想の人生プランを立て、スムーズに進行していくには、妻の理解と協力が必須である。