同棲生活といえば、好きな人といつでもいられる幸せな時間を思い浮かべるかもしれません。SEXもいつでもできるように思われがちです。
しかし、同棲がセックスレスの原因となることもあります。なぜ、こうしたことが起きてしまうのでしょうか。原因を考えてみましょう。
この記事の目次
同棲はセックスレスの原因になる?
なぜセックスレスとなるのか
これまで愛し合っていたカップルが、ずっと一緒にいたいということで、同棲をはじめます。しかし、そうなると急にこれまでの愛が冷めてしまい、セックスレスになってしまうケースが多く報告されています。
これは、特殊なケースではなく、おうおうにしてそういうことがあるとされています。なぜ、こうなってしまうのでしょうか。その原因としては同棲の距離の近さがあげられます。
女の裏面を見る?
例えば、お互い付き合っている時は、デートの時などはちょっとした緊張関係があります。相手によく見られようと、ちょっといい服を着てみたり、メイクに気をつかってみたりと、いわば着飾った姿をしています。
しかしながら、同棲生活をはじめると当然、その人の着飾った姿だけではない、本当の姿を見ることになります。女性ならばノーメイクの姿や、あるいは部屋着の姿を目にすることになります。これによって、男性が女性に幻滅してしまうパターンがよくあるのです。
もちろん、そうした姿を見ることによって、より相手のことを好きになっていく、あるいは安心感を得るというパターンもあるでしょう。それでも、生活感あふれる姿はちょっとした幻滅を生み出すこともあります。
なにを青くさいことをお思いかもしれませんが、男性と女性の関係性において、表だけでなく裏面も知ってしまうのは、ある意味では残酷なことです。恋愛においては、お互いに理想や幻想をゆだねることに関係性が成り立っているともいえますから、同棲生活はそうした欲望を減らしてしまう可能性があるのです。
男の裏面を見てしまう?
さらに相手に対する幻滅は男性から女性によるものばかりではありません。女性から男性への幻滅もあるのです。
例えば、付き合っている最中ならば、相手のことをいろいろと気づかったふるまいをします。相手を傷つけないよう言葉を選んだり、ぞんざいな言葉づかいをせず相手の話に耳をかたむけるような努力をしているでしょう。
しかし同棲生活をはじめてしまうと、それを24時間365日続けることはできなくなります。しまいにはぞんざいな扱いをするようになってしまうため、女性から男性への幻滅が起こるのです。
スキンシップが少なくなる?
さらに同棲生活をはじめることによって、スキンシップが減っていくこともあるでしょう。例えば、付き合っているころは、デート中に手をつなぐといったことを行っていましたよね。
しかし、同棲生活においては、四六時中そうしたことは行いません。むしろ、スキンシップの時間が少なくなってゆくといえるでしょう。
もうひとつ、大きな要因としては自分ひとりだけの時間がなくなることもあげられます。同棲生活を行うにあたっては、ひとつの部屋に住む、あるいは2つの部屋にそれぞれ住むといったパターンが多くあります。
当然、お風呂やトイレは一緒のものを使います。そうして距離が近づいてくると、どうしても、恋人同士というよりは、家族のような密接な関係になりがちです。それはもちろん、ある意味では良いことなのかもしれませんが、恋愛対象としては、そうした緊張感のなさは、相手に対する幻滅を招いてしまうのです。
なぜセックスレスとなるのか?
こうした同棲生活における、相手との関係性の変化を見てもおわかりの通り、セックスレスをまねくことは必然だといえるでしょう。
相手とSEXをしたいという思いを抱くのは、ある意味では相手がセクシーな格好をしていたり、あるいはSEXをしたくなるようなムード作りが重要な要素となります。それによって性欲が巻き起こされるともいえるでしょう。
相手のことをなにもかも知っている、さらに相手の嫌な面も知り尽くしている、そうした心理状態の同棲生活をつづけている中では、相手とSEXをしたいといった思いを抱くことは少ないでしょう。これがきわまると最悪の場合は、SEXそのものに嫌悪感を示す、性嫌悪症となることもあります。
もちろん、もともとSEXが好きか嫌いかといったレベルの価値観の違いはありますが、相手への幻滅が高まっていくと、最後は性嫌悪を引き起こしてしまいます。
一度、性嫌悪を引き起こしてしまうと、関係を回復させることは困難です。一度関係を解消してみる、場合によっては完全に別れるといった話にもなりかねません。
性嫌悪の初期症状のレベルでは、相手ときちっと向き合うことで関係性が回復できますので、重症にならないうちにきちっとした対策を試みる必要があります。
どうすれば解消できるのか?
適度に彼女をほめる
それではこうしたマンネリな同棲生活が引き起こすセックスレス状態はどうすれば解消できるのでしょうか。ひとつは、付き合いたてのカップルのような新鮮な気持ちを持つことです。例えば、1日1つでも彼女のことを褒めてみるように意識すると良いでしょう。
それは、服装でもいいですし、ちょっとした仕草やふるまいなど小さいことでも良いのです。同棲生活は相手との距離感が近すぎるがゆえに、ちょっとした小さい言葉づかいも気になるものです。相手のことを嫌いになれば「箸の上げ下ろし」も気にいらなくなるとはよく言われたことです。
ちょっとした一言で相手を傷つけてしまい、それが怒りとして増幅されるなんてこともあるのです。それなので、彼女のことを意識して褒めてみるように意識しましょう。
言葉に出してみる
もうひとつ、意識すべきことは、きちっと気持ちを言葉に出してみることです。
同棲生活は相手のことを何もかもわかっているのだから、言葉に出す必要はないと思うかもしれません。しかしながら、気づかないうちに、お互いの気持がすれ違っていることもあるのです。夫婦のすれ違いの心理はそうして起こるものです。
そのため「好き」「愛している」といったベターな言葉でも口に出すようにしましょう。もちろん、これを意識して口癖のように言ってしまうのは、あまりにも嘘っぽいので考えものです。しかしながら、1日1度はそうした言葉を口に出してみる、といったレベルの意識は有効でしょう。
同じ布団で寝る
同棲カップル同士で起こる、スキンシップの低下を解消するために有効な方法が、同じ布団で寝ることです。
同じ布団で寝る場合、相手への気づかいが生まれます。なるべく相手の生活時間と一緒にしようと努力することにもつながります。さらに寝る前や、起きたあとには、相手と近い距離で必ず言葉を交わすことになります。
就寝前と起床後は、非常にリラックスした状態ですので、お互いの心をオープンにして、気持ちを交わすことが可能でしょう。
セックスレスな相手にいきなり体を求めるのは考えものです。場合によっては性嫌悪を増長させる恐れもあります。まずは同じ布団で一緒となりお互いの価値観をあらためて確かめ合うようなところから始めるのも良いでしょう。
同棲生活はお互いの距離が近くなりすぎる分、セックスレスをまねきやすくなります。普段着やノーメイクの女性を目にしてしまうことによる男性側の幻滅、さらにぞんざいなあつかいを受けることによる女性側の幻滅などが起こります。
こうした最悪な関係となってしまわないためには、
- 適度に彼女を誉める
- 「好き」「愛してる」といった気持ちをきちっと言葉にする
- 同じ布団で寝る
といった対策が必要です。
まとめ
- 同棲生活は相手との距離が近い分、セックスレスを招きやすい
- 女性のすっぴんや、普段着姿に幻滅することも
- 付き合いたてのフレッシュな気持ちを取り戻そう
- 適度に彼女を誉めること、言葉を口にすることも必要
- スキンシップの回復は同じ布団で寝ることから