「出会い厨」をご存知でしょうか。簡単にいうと出会いとヤリ目的でSNSやネットを利用しているユーザーのことです。
彼らはコミュニティの秩序を乱すので排除され、叩かれます。確信犯的に出会い厨をしているのであれば、それはまだ大丈夫でしょうが、しかし自分としては善意で、あるいは純粋な気持ちで会話をしていても、それが行き過ぎると出会い厨認定されてしまいます。
「自分は絶対にしない」と思っている人ほどそうなる可能性があります。
ですから、以下でご紹介する出会い厨の言動の特徴をチェックして、出会い厨認定されないようにしましょう。
この記事の目次
出会い厨とは?その特徴は?
出会い厨とは「ネットのストーカー」
リアルな世界でのストーカーは、異性に粘着し、待ち伏せたりしつこく連絡をしてきたリ、自分をどうしても受け入れられないと知ると最悪の場合、傷害に及ぶような犯罪者であり犯罪者予備軍です。
しかし、それはリアルの世界だけではなく、ネットの世界にも存在します。それが「出会い厨」です。
リアルとは違って、実際に身体的な危害を加えない代わりに、執拗に女子に性的なアプローチをし、究極は性行為を迫る存在です。
一般的な定義でいうと、他人との交流を楽しむ健全なLINE、skype、ニコ生、ソーシャルゲーム、アプリゲームなどのウェブサービスに参加していながら、出会い、恋愛、性交渉などを執拗に求めて書き込むユーザーの蔑称です。
それから意味が転じて、SNSなどにおいて「出会い」目的だけで参加してくる人間も出会い厨と呼ぶようになっています。
したがって最初から出会いを求めることが前提の出会い系サイトや出会い系SNSにおいて同じ行為をする人物は、出会い厨とは呼ばれません。
そういう意味で、ネットという世界で執拗に粘着してくるストーカー的な存在だと言えるでしょう。
出会い厨はSNSでは否定され、叩かれる存在
一般的に、健全なSNSでは、
- ユーザーは和やかに情報交換や雑談をする
- 必要以上に絡まない
- 個人情報には触れない
などが暗黙のルールです。ユーザー同士がもめることで有名な2ちゃんねるなどでさえ、まれに個人情報を何らかの手段で手に入れて、いわゆる「さらす」ことはあっても、基本的にはせいぜいネット上の口論がある程度です。
それは、ネットとは顔の見えない人間との交流を楽しむ場であり、恋愛などの本来リアルな場でするべき個人同士で親交は不必要だと考えているユーザーが多いからです。
したがって、そこに、恋愛関係を求めて参加してくるユーザーは、仮に純粋な気持ちであっても「コミュニティ世界の秩序」を乱す人間として否定され、煽られ、叩かれるのです。
出会い厨の出没サイトと手口とは
しかし、確信犯的な出会い厨はそのようなことにはめげずに、さまざまなサイトに出没して、何とか出会いに持ち込めないか、という行動をとります。
その主な行動範囲は、先ほども書いたLINE、skype、ニコ生、ソーシャルゲーム、アプリゲームなどのSNS機能のあるウェブサービスです。
確信犯的な出会い厨は、とにかく「ただで」あるいは「できるだけ安く」性行為がしたい、ということしか考えていませんから、課金が必要な出会い系サイトには出没せず、このような無料登録できるサービスに潜んでいるのです。
特にLINEはアプリだけでなくパソコンでも利用できますから、出会い厨の出現度が高いです。LINEのID掲示板がネットに多数出回っていて、出会い厨にとっては格好の的なのです。
LINE側としては、出会いで問題を起こされ、それが特に未成年対象の場合イメージダウンどころか、企業としてのコンプライアンスの問題に発展してしまうので、あらゆる方法で規制をかけています。
そのため、一時期より出会い厨は減りましたが、しかしそれでも依然として存在しています。
また「フレンド」機能があるオンラインゲームも出会い厨にとってはおいしい漁り場です。たとえばパズドラやモンストなどです。そのフレンド機能についているコメントやメッセージによって、ナンパするのが手口です。
意図していなくても出会い厨認定されることも
このような出会い厨ですが確信犯ではない、法的な意味での「善意」で、つまり相手に危害を及ぼすことを考えていないで、ネット上で気に入ったユーザーに質問などしているうちに、周囲から出会い厨認定されてしまうことがあります。
そうなると、先ほど書いたように、本人としてはいわれがないことで、叩かれ、煽られるということになってしまいます。
また、それは今やネットの世界だけではなく、リアルの中でも起こっている現象です。
ユーザー同士が親しくなったコミュニティで行うオフ会に参加し、その生身の人間同士での交流の場で、普通に男女が恋愛関係に発展する場合がそれです。そのことを知られると、その人間はやはり出会い厨として叩かれる傾向が出ているのです。
ネットにしてもリアルにしても、確信犯ではないのに出会い厨認定されたユーザーは、当然否定しますが、しかしネット上に「否定による肯定」という言葉があるように、それによってさらに強く確信され、より一層叩かれてしまうという状況も現れています。
出会い厨だと認定されないようにするために
したがって、自分が気に入ったウェブサービスであればなおさら出会い厨認定されることは避けたいわけですから、そのように思わる行為は慎む必要があります。
そこでここでは、出会い厨認定されないようにするには、何をしなければいいのか、ということをご紹介します。
空気を読まないでコミュニケーションをする
出会い厨が否定されるのは、性的欲望を「健全な」空間に持ち込んだことへの嫌悪感もありますが、同時に「空気が読めない」「相手の感情を斟酌しない」ということも原因です。
たとえばあるユーザーと非常に会いたくなったからと言って、相手の感情を置き去りに、執拗に連絡先の交換を頼み込む、下ネタを相手が盛り上げの意図であえて恥ずかしがっているのではなく、本気で嫌がっているのに言い続ける、などの行為です。
また口説く行為も、特にリアルでその勇気がわかない人間にとっては、思う存分できて一種の自己解放の気分もあるでしょうが、出会いを求めていない相手にはただの迷惑行為なのです。
女性ユーザーとばかり会話をする
男性ユーザーと会話をせず、女性ユーザーにばかり反応して話しかけていると、女性ユーザーとの会話だけが目的だととらえられる以上に、「他の男性ユーザーよりも先に獲物をつかまえる」行為だと判断され、出会い厨だと認定されます。
親しくないのに下ネタに話を持っていく
女性も含め、下ネタ好きの人も実際には多く存在しますが、一般の人間関係でも親しくなっていない段階で、そのような話題をだすことはほぼ100%ありません。
しかし、初期の段階で、リアルな下ネタをして来るユーザーは、まるで昔のテレホンクラブと勘違いしているかのように、相手が性的な話をすれば興奮して会いたくなるということを狙っているととらえられても仕方ありません。
ダイレクトメッセージが多い
これはtwitterでの出会い厨です。Twitterでフォローしたらすぐにダイレクトメッセージでプライベートな質問をしてくる、というのは出会い厨の常とう手段です。
特にすぐに個人情報を聞くような行為は、1発でレッドカードです。
拒否してもしつこく話しかけて来る
「会おうよ!」「LINEで話そう!」「スカイプで話すの駄目?」と誘い、何度断っても執拗に要求するような行為は、出会い厨どころか犯罪者ギリギリの危険な男だと思われてしまいます。
このような行為をすると、確実に出会い厨認定を受けてしまいますので、もしも身に覚えのある人は厳に慎みましょう。
出会い厨と詐欺にあうことも
また出会い厨をターゲットにした詐欺も世の中には横行しています。
つまり「LINEで出会えた」「このゲームで出会えた」などの情報でその気になって、自分も同じように会いたいとアプローチするのを狙っている、悪徳な出会い系サイトや業者がいるのです。
たとえば1番よくある手口は、「誘導」と言われるものです。具体的には、SNS上に女性ユーザーとして登録し、エッチな言葉で男性ユーザーを誘惑します。そしてそれに反応があったら、以下のように、課金が必要な、そしてサクラしかいない出会い系サイトなどにまさに「誘導」するのです。
- 「もうこのサービスを止めてこっちのサービスに移ります(URL)」
- 「ほかのユーザーがしつこいからこっちのサービスで仲良くやりとりしよ~(URL)」
- 「このゲームに登録してくれたらお礼に写メ送るよ」
などです。これは一種のアフィリエイトなので、業者は誘導した人数に対して報酬を受け取ります。
このようなことに引っかかる人間はいないだろうとも思いますが、出会い系サイトのサクラと一緒で、ネットでのやり取りやメッセージは基本的に無料です。
場合によっては送る作業のためにバイトを雇えば人件費がかかりますが、それもシステム化してしまえば完全にノーコストです。
ですから、100人に1人から5人、1~5%引っかかってくれれば十分に儲かるビジネスなのです。そして、そのような詐欺に引っかかる出会い厨は1日に何百人もいるのが現実なのです。
つまり、出会い厨になることはコミュニティからも阻害され、同時に詐欺にもあってしまうような、ある意味「割に合わない」ことなのです。
まとめ
いかがですか。
確信犯として出会い厨の活動をすることも、あるいは善意のうちにいつの間にか出会い厨になっていても、いいことはほとんどない、というのがお分かりいただけましたでしょうか。
基本的にはリアルもネットも同じです。他人に対しては敬意を払い、相手の気持ちを考えて言動することが、健全な人間のふるまいです。
ですから、出会い厨認定されるような行動は、絶対にやめるようにしましょう。