テーマパークというと以前は昼間に行くものでした。しかし、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレード以降、いろいろなテーマパークなどでイルミネーションが盛んに催され、それぞれ夜でも楽しめるスポットに変身しました。
それはファミリー層だけではなくデートスポットとしても非常に行く価値のあるイベントです。その中であしかがフラワーパークのイルミネーションは関東三大イルミネーションの1つとも称される、非常に大規模で美しいものとして有名です。
そこでここではそのあしかがフラワーパークのイルミネーションの概要と、そのほかにも美しいイルミネーションが楽しめるスポットを関東、関西からそれぞれ3カ所づつご紹介します。
この記事の目次
あしかがフラワーパークとはどういうところ?
もともとは「大藤」で人気
あしかがフラワーパークのスタートは1968年に今とは別の場所で開園した「早川農園」という鑑賞型の農園です。イルミネーションが有名になるまでは「250畳の大藤」があることで知られていました。その後都市開発のため現在の栃木県足利市迫間町に移設し、「あしかがフラワーパーク」としてオープンしました。現在は9万4000平方メートルという大変広大なエリアを誇る一大フラワーパークになっています。
以前の場所にあった園のシンボルの大藤も併せて移植され、大藤が4本と80mの長さの白藤のトンネルは栃木県天然記念物に指定されており、見頃の4月中旬から5月中旬には「ふじのはな物語~大藤まつり~」が開催されています。
近年はイルミネーションが人気
そしてその後のイルミネーションブームの波の中で、広い園内敷地を生かしたイルミネーションが設置されました。
特に10月下旬より開催される「光の花の庭」というテーマのイルミネーションは夜景コンベンションビューローによって関東三大イルミネーションに選定され、さらには全国イルミネーションランキングにも1位を獲得しました。
このことも追い風になって現在はイルミネーションを見るために訪れる観光客で、あしかがフラワーパークは混雑するスポットになっています。
そのほかの主な施設も充実
あしかがフラワーパークにはイルミネーションと大藤だけがあるわけではありません。多くの花があふれる庭園のほか以下のようなレストランも充実していますから、手ぶらで行っても食事に困ることはないでしょう。
1つは200名収容の大型レストランの「レストラン ウェステリア」です。夜の部限定の「ディナープレート」2200円や、「広島県産カキフライ御膳」1300円など和洋の料理がリーズナブルな価格で味わえます。
もう1つが「あじさい」です。ここは「特製天丼」「味噌煮込みうどん」「焼きチーズトマトうどん」など中高年でもうれしい和食が用意されています。
3店目が「マロニエ」です。こちらは「あじさい」とは別趣向で、「チーズフォンデュ」「スノーマンのパンケーキ」などおしゃれな洋食メニューが楽しめます。
もちろんあしかがフラワーパークは基本的にフラワーパークですから、フラワーショップも充実しています。「花うりば」では、鉢花、花壇苗やギフト向けの洋蘭、アレンジバスケット、観葉植物、サボテンなど幅広い種類の植物が手頃な価格で購入できます。
あしかがフラワーパークのイルミネーションの特徴
さて三大イルミネーションに選ばれたほどのあしかがフラワーパークのイルミネーションが一体どのようなものかもう少し詳しくご紹介しましょう。
3つのテーマで時期に分けて演出を変更
あしかがフラワーパークのイルミネーションの特徴の1つはいつも同じコンセプトやライティングデザインではなく、その期間中に3回模様替えをすることです。具体的には
- 11/21~11/中 光とアメジストセージの融合
- 11/下~12/下 クリスマスファンタジー
- 1/1~2/4 光と冬牡丹の競演
となっており、シーズン中に何度訪れても毎回異なったイルミネーションを楽しめるようになっています。非常に撮影スポットとしても人気で、誰もが一生懸命写真を撮影しSNS上にもその投稿写真があふれています。
シーズン通じて楽しめるイルミネーションも
また上記よりも長い期間楽しめるイルミネーションがあることも特徴です。
「日本の四季『心の故郷』」というテーマで、山の斜面を利用し作り上げた光の壁画がそれです。
そこには誰でも心の中に持っている古き良き故郷の情景が展開しています。圧倒感がありながらもじっくり鑑賞できるイルミネーションです。開催期間は毎年10月2下旬から翌年の2月上旬までです。
あしかがフラワーパークへのアクセス方法と施設概要
では早速あしかがフラワーパークに行ってみようという人のためにアクセス方法と開園時間等の概要をご紹介しておきます 。
アクセス
住所:〒329-4216 栃木県足利市迫間町607
電話:0284-91-4939
<電車でのアクセス>
JR利用場合
JR両毛線「富田」駅下車徒歩13分。
JR上野駅からJR東北本線利用の場合は小山乗り換え。東武伊勢崎線利用の場合は久喜駅でJR東北本線に乗り換え後、小山駅で両毛線乗り換え。
東武線利用の場合
東武伊勢崎線「足利市」駅下車、シャトルバス30分。
<車でのアクセス>
東北自動車道:佐野藤岡ICから国道50号前橋、足利方面へ向かい約18分。
北関東自動車道:太田桐生ICから国道122号経由、国道50号足利、小山方面へ向かい約20分/足利ICから国道293号経由、県道67号佐野方面へ向かい約15分/佐野田沼ICから県道16号経由、県道67号足利方面へ向かい約12分。
無料大型駐車場完備
※あしかがフラワーパーク目的の日帰りツアーも旅行代理店で数多く企画されています。
料金
入園料(2018年現在)
1月1日~4月17日大人300円~1200円 子供200円~600円
4月18日~5月20日 大人900円~1800円 子供500円~900円
5月21日~6月30日 大人500円~1200円 子供300円~600円
7月1日~12月31日 大人300円~900円 子供100円~500円
※夜のみ入園:2017年10月21日~2018年2月4日 大人900円 子供500円
営業時間
通常期:9:00~18:00 ※ふじのはな期間を除く
※「ふじのはな物語」の期間は
4月21日~5月13日 7:00~21:00
5月14日~5月20日 7:00~18:00
夏季、冬季:10:00~17:00
※イルミネーション「光の花の庭」の期間は
土日祝15:30~21:30
平日15:30~21:00
ほかにもある!関東&関西圏の人気イルミネーション6選
いかがでしたか。イルミネーション好きではなくてもあしかがフラワーパークにはぜひ1回行きたいと思ったのではないでしょうか。
しかし、少し都心から距離がありますし、関東エリアのテーマパークなのでなかなか行けない人もいるでしょう。そこで、そのような人のために関東圏と関西圏から選りすぐりのイルミネーションスポットを3つづつご紹介します。
関東のイルミネーション3選
カレッタ汐留
「Caretta Illumination 2017 ~真実の愛の物語~」と題した、「美女と野獣」の世界観を表現したイルミネーションです。青を基調に、メインツリーには劇中花の「魔法の薔薇」を設置し、さらに、主人公「ベル」のドレスの色である「ベルイエロー」に彩られた光のタワーで「ベルと野獣のダンス」シーンをロマンチックに表現しています。
アクセス
住所:〒105-7090 東京都港区東新橋1-8-2
JR山手線「新橋駅 汐留改札(地下)より徒歩4分
地下鉄都営大江戸線「汐留駅」新橋駅方面出口より徒歩1分
地下鉄都営浅草線「新橋駅」汐留側改札より徒歩3分
地下鉄東京メトロ銀座線「新橋駅」JR方面改札口より徒歩5分
ゆりかもめ「汐留駅」東出口より徒歩2分
開催期間は、2017年11月16日(木)~2018年2月14日(水)です。
六本木ヒルズ
「Artelligent Christmあしかがフラワーパーク 2017 けやき坂 イルミネーション」と題した寒色系と暖色系の2つの光が鮮やかなイルミネーションです。白色と青色のLED電球の「SNOW&BLUE」と、琥珀色とキャンドル色のLED電球の「CANDLE&AMBER」の2つの全く異なった世界観が表現されています。
アクセス
住所:〒106-6108 東京都港区六本木6-11-1
東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口徒歩0分
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3出口徒歩4分
都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7出口徒歩5分
東京メトロ南北線「麻布十番駅」4出口徒歩8分
開催期間は2017年11月7日(火)~12月25日(月)です。
東京ドイツ村
「ウインターイルミネーション2017-2018『メ☆ル☆ヘ☆ン ~ときめきスマイル~』」と題した300万球で構成されたおとぎ話の世界です。あしかがフラワーパークと並んで関東三大イルミネーションの1つであり、全長70mの「虹のトンネル」の向こうに「メ☆ル☆ヘ☆ン ~ときめきスマイル~」をテーマにした夢の世界が広がります。ただの静的なイルミネーションではなく、「光と音のショー」や「3Dイルミネーション」など動的で幻想的な世界を演出しています。
アクセス
住所:〒299-0204 千葉県袖ケ浦市永吉419
車の場合:館山自動車道「姉崎袖ヶ浦IC」より約3km、5分
電車の場合:JR内房線「袖ケ浦駅」から路線バスに乗って「東京ドイツ村」下車
高速バスの場合:JR千葉駅より、高速バス「カピーナ号(千葉~鴨川線)」で「東京ドイツ村」下車
開催期間は2017年11月1日(水)~2018年4月8日(日)です。
関西のイルミネーション3選
心と身体の癒しの森るり渓温泉
「京都イルミエール おとぎの森 ~最後の贈り物~」と題した、幻想的なオーロラと今流行の3Dプロジェクションマッピングによる和とイルミネーションを融合した色鮮やかなイルミネーションです。100万球の電飾を使い、その規模はった関西最大級です。特に3Dプロジェクションマッピングとオーロラのショーは17:30、18:20、19:20、20:30の4回公演ですから、それに合わせた訪問がベストです。
アクセス
住所:〒622-0065 京都府南丹市園部町大河内広谷1−14
車の場合:阪神高速〇池田木部IC~国道173号線)綾部、福知山方面~はらがたわトンネル通過後右折~(府道731号線~るり渓温泉
電車とバスの場合:JR福知山線川西池田駅から宿泊専用バス60分/能勢電鉄日生中央駅からるり渓温泉行35分「るり渓下」下車/JR山陰線園部駅からるり渓温泉行30分「るり渓下」下車
開催期間は2017年10月28日(土)~2018年1月8日(月)です。
なんばパークス
「なんば光旅 なんばパークス」と題したレインボーカラーの7色を彩った光の花がパークスガーデン内で輝くイルミネーションです。
アクセス
住所:〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70
電車の場合:南海電鉄「なんば駅」中央口&南口直結/阪神なんば線「大阪難波駅」東改札口徒歩約9分/地下鉄御堂筋線「なんば駅」南南改札徒歩約7分/近鉄難波線「大阪難波駅」東改札口徒歩約9分/地下鉄千日前線 「なんば駅」東改札口徒歩約8分/JR関西本線「JR難波駅」(OCAT)北出口徒歩約11分/地下鉄四つ橋線「なんば駅」南改札口より徒歩約9分
開催期間は2017年11月10日(金)~2018年2月25日(日)です。
道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
イルミネーションを使った巨大迷路が人気です。そのほかに会場では音と光のイルミネーションギミックショーや、光のモンキーショー、大道芸などイベントも多数行われます。
アクセス
住所:〒651-1522 兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2150
車の場合:六甲北有料道路大沢IC下車1分
開催期間は2017年11月11日(土)~2018年2月12日(月)です。
まとめ
いかがでしたか。
イルミネーションはまさに冬の季節の風物詩となっています。ファミリーでにぎやかに行ってもよし、カップルのデートの行先として寒い中2人で寄り添って鑑賞するのもよし、いろいろな楽しみ方ができるのがうれしい特徴です。
その中でもあしかがフラワーパークは断トツの人気ですから、機会があればぜひ訪れたいスポットです。しかしそれが無理な場合でも、上で挙げた6カ所のイルミネーションスポットでぜひ光の競演を堪能してください。