「ただ腰ばっか振ってんじゃねーぞ!てめえは犬か!」何度か脳裏に浮かんだ言葉ですが、実際その場で口に出すことはありませんでした。
たまにですが、女性の本音を聞く機会があると、大体このような意見が飛び出します。そうです。男ってただ「腰振ってりゃいい」と思っている人が多いんです。
それでいて、「じゃあ何か技術的なもの(テクニック)があるの?」と質問されることもありますが、女の立場から言わせてもらうと「ハア?」って感じです。
じゃあ、いわゆる“SEXの上手い男”というのは、どんな腰の使い方をしているのか。今回は、そこに焦点を当てて掘り下げてみましょう。
上手い下手じゃねえ
SEXの話になると、男性は「技術面」の話。女性は「感情面」の話になります。男女で噛み合わないのは、主にここです。
男性の「気持ちいい」と、女性の「気持ちいい」は、根本的に感じる部分が違うので、女性は「おいおい、腰だけ振って満足してんじゃねーぞ」と思います。
そのため、男性のいわゆる「女をイカせられたら俺の勝ち」みたいな、ゴールありきのSEXを目指していると、女性の満足感を満たすことはできません。
男性はゴールが目的。女性は過程が目的。そこを理解できないと、「俺はSEXが上手い!」だとか「俺はSEXが下手なのか?」、という無意味な議論に発展するでしょう。
腰をどう動かすんだよ?
SEXが上手い男の腰の動きが滑らか…みたいなことはあるかもしれませんが、そういうのって正直、雑誌やら動画の観過ぎじゃないんですか?と、言いたい。
普段から運動不足の人は、SEXはスポーツですから、当然腰を鍛えておくことは重要だと思います。耐久の面でも、技術の面でも。
かと言って、じゃあ「腰の細かい動きが、女性にとんでもない快感を与えるか?」と言ったら、大きな間違い。
「どういうテクニックで動かす」が問題ではなく、“その女性に合わせられる腰の耐久性”の方がよっぽど重要!しかも、自分だけが満足するために、彼女をオナホ扱いするなんて最低なので、“女性を優しく扱える腰の余裕”も大事。
さっさとイキたい男は、自分のスピードで動きますが、これでは女性だって「あー、はやくイケよ」と思って当たり前。
腰に備えておきたいのは、ある程度の筋力とSEXに耐えられる耐久力。そして、細かい技術の追求よりも、女性の動きに合わせられる柔軟性です。
SEXが上手い男って自分で動かないんだよね
よく経験豊富なお姉さんたちが言うには「SEXの上手い男ほど、自分ではむやみに動かない」ということ。ふんふん、なるほど。
というのも、SEX上手な男っていうのは、女性をその気にさせるのが上手いので、女性側から求められることが多い。ということは、女性が積極的に動いてくれるので、余計な腰の動きは必要ない、ということ。
SEXはベッドに入る前から始まっている、みたいなことを言いますが、ベッドに入る前の段階で、男性が「ウッヒョー!」と思っているとき、女性が「なんだよ、さっさと済ませようぜ」と思っていることは割とあります。
これでは、女性は単に「体貸してやるから、お前のオナニーはやく終わらせろよ」と提供しているだけ。そこから男性が「お前をイカせてやるぜ」みたいにノリノリに盛り上がっても、もう試合はとっくに終わっています。
腰の動きがどうか…という、線を辿ってさかのぼっていけば、精神的な男女の駆け引きが必ずあって、「SEX上手い=腰の動きがすごい」ではなく、やっぱり「SEX上手い=恋の駆け引きが上手い」みたいなところに結論が出ます。
腰を使うんだよ
じゃあ、精神的な駆け引きですでに負けている男は、泣きながら「すいません、すいません」と女性に体を貸してもらえばいいか、と言えば、そうではありません。
ここから勝負に出たい場合は、やっぱり腰を使います。どう使うか?それは「ちゃんと女性の反応を見ること」です。
自分の気持ちいいを優先させて動くのではなく、女性の反応を観察して、「サービスしてあげる男になれるかどうか」…これである程度挽回できます。
なんにせよ、腰は大事。SEXにおける男性の腰の負荷は大きいので、できるだけ日頃から筋力強化して、「腰の強い男」でいることは、大事なことです。