転職活動を成功させる為には、人事担当の視点を理解することが大切です。なぜなら採用の決定権は、経営者を介さない面接であれば、人事担当が握っているからです。それでは一体企業の人事担当者は求職者のどのようなポイントを見ているのでしょうか。それは経歴やスキルだけではありません。そこで今回は、転職活動を成功させる為に理解すべき、人事担当が見ているポイントについてお伝えします。
経歴やスキルはPRするポイントを見極めなければならない
人事担当は当然、求職者の経歴やスキルを見ています。しかも人事担当は、毎月数人、多い時は数十人の求職者の職務経歴書や履歴書を見ているわけですから、かなり細かいポイントまで見ている、ということを理解しなければなりません。つまり提出する履歴書や職務経歴書は、一言一句に配慮しなければならないということです。だから書類選考通過するために大切なことがあります。それは一貫性を見せることです。例えばもしもあなたが医療関係の業界で働いてきたとすれば、医療関係以外のスキルや資格を持っていたとしても、それは履歴書には載せないほうがいいでしょう。アルバイトやボランティアの経験も同じです。メインで働いてきたのが医療業界であるにも関わらず、学生時代の競馬場や営業職のアルバイト経験をPRとして記載していると、一貫性がなくなってしまうからです。つまり経歴やスキルはPRすることだけでなく、PRしないことも考える必要があるのです。そうすることで違和感のない一貫性のあるスキルや経歴を持った履歴書、職務経歴書を作成することができます。正社員としての職務経歴を記載しなければ、それは経歴を偽装したとみられるリスクがあるので注意しなければなりませんが、学生時代のアルバイト経験があれば、記載するかしないかは自由なところですよね。だからスキルや経歴が豊富にある場合は、何を記載して何を記載しないのか、それを冷静に考えなければならないのです。
人事担当は連絡に対するレスポンスの早さを見ている
人事担当が見ているポイントは先ほどお伝えしたスキルや経歴だけではありません。求職者が採用枠にエントリーしてきてから、どの程度の速度でメールを返信してきたのか、何回のコール数で電話に出たのか、こういった細かいところまで見ています。特に接客業や営業職の求人案件となるとこういった選考中の求職者のレスポンスの早さを見極めているのです。ことを知っているのと知らないのでは、求職活動の結果に大きな差が出てしまいます。なぜならほとんどの人が、自分のペースで自分の返信したいタイミングでレスポンスしてしまっているからです。もしあなたがスムーズに転職を成功させたいと考えているのであれば、書類選考や面接の事だけでなく、人事担当とのメールのやり取りや電話のやりとりにも注意を向けるべきなのです。
人事担当は求職者が長期的に働くかどうかを気にしている
スキルや経歴、そして選考中のレスポンスが完璧であったとしても、このポイントを落としてしまうと採用されることはありません。それは長期的に働けることを、人事担当にしっかり感じさせているかどうかということです。口先だけで、「長期的に働きたいと考えています。」という事は簡単です。しかしながらそれを信用してもらうのは簡単では無いのです。採用した人材が長期的に働くことができなければ、それは人事担当の社内評価を下げることとなってしまうのです。だから人事担当の不安を打ち消してあげる為にも、しっかりと長く働く意思があるということは伝えなければならないのです。
ここまで採用面接において、人事担当が見ているポイントについてお伝えしましたがいかがでしたか。経歴やスキルをPRするときには、ただ単純に自分の良いところを伝えるだけではなく、希望する業界や職種によって、伝え方を変えなければならないことをご理解いただけたのではないでしょうか。転職活動はポイントをしっかりと押さえることができれば、後は運とタイミングでどうにでもなるものです。あなたがもしこれから転職活動を考えている場合は、今回お伝えしたポイントを意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。