真面目に話してるつもりなのにバカにされる。こっちは本気なのに…!さらに、もっとマジになればなるほど、余計にバカにされる。
そんな経験、ありませんか?こっちは真面目なだけに、バカにされると話になりませんし、侮辱されたような気分になって腹も立ちます。
では、この「大真面目になっているのにバカにされる」という人には、どのような特徴があるのでしょうか。そして、なぜこのようなことが起こるのかを考えてみましょう。
特徴その1、空気が読めていない
今の世の中、「空気が読める」ということは大前提としてあります。つまり、今この場で流れている空気は、読めて当たり前でなければならないのです。
そのため、「今その話をする場面ではない」とか「この場でそれ言っちゃいけないでしょ」みたいなことを言ってしまうと、“空気が読める人々”にしてみれば、まるで「この人、ズボンのファスナー開けっ放しだってことに気づいてない!」
みたいなことを陰で笑うことになります。真面目な話をする、ということは主題が定まっているだけに、本人はその他のことに盲目になりがち。
そのため、いつも大きな範囲で周囲の空気を読んで動ける人であれば、「ここは真面目な話をする場面ではない」と判断して、回避することができます。
特徴その2、感情的になる
真面目に語る際、熱が入って感情的に論じてしまう人がいます。もちろん、それが正論であったとしても、聞いている人が見ているのはどんな部分でしょうか。
たとえば、政治家の中年男性が、髪の毛を振り乱し、唾を飛ばしながら、今の政治について語っているとしましょう。
それを見ている人の中には冷めた視線を送る人がいて「ああ、髪の毛振り乱して…みっともないな」とか「唾飛ばすなんて不衛生だ」「顔を真っ赤にして話すことではないでしょう」と思う人もいるでしょう。
実のところ、「相手に何かを伝える」ということにおいて、発信者の感情はあってもなくてもいいのです。冷静に淡々と伝えることと、感情的に伝える人。
これらを比較すると、感情的に伝える人の、“ほんとうに伝えたい部分”の何%が実際伝わっているでしょうか。
時に、相手に情報として伝えたいことがある場合、人間としての感情は我慢しなければならないことがあります。そのとき、自分がどんな感情であるのかは、相手にとってさほど重要ではないのです。
特徴その3、引かない
バカにされる場面、というのは、生きているうち何度も経験します。誰でもあることです。しかし、頻繁にバカにされる、という人の場合、「引かない」という特徴を持っています。
「なんとしてでも納得させたい」「頑張れば理解させることができるのではないか?」「話さえちゃんと聞いてもらえれば理解してもらえるはず!」
実のところ、世の中にはたくさん人がいますが、自分と相容れない人間もたくさんいて、同じ日本人なのに日本語が通じないような人もたくさんいます。
つまり、話が通じない相手に一生懸命になっても、意味はないのです。まして、真面目に話せば話すほど、バカにされるでしょう。
「諦めない」とは、良いときもありますが、悪いときもあります。「あ、この人たちはバカにしているからこれ以上話をしてもダメだな」と思ったら、さっと引きましょう。ダメなときは、どうやってもダメだ、という引き際を知っておくことも大事です。
特徴その4、スタートの仕方
重要なのがこちら。人に話を聞いてもらいたいとき、「私はこういう考えです!」という自己主張のスタートの仕方をしては、話をきいてもらえません。
たとえば、テレビショッピングを見ていても「ご自宅の掃除機、すっきりホコリを吸い取ってくれますか?」と問いかけられると、「うちの掃除機調子悪いな。何か良い掃除機紹介してくれるの?」と食いつきます。
「良い掃除機があります!話をきいてください!」では、なかなか食いついてくれません。つまり、興味のない人にも興味を持たせるような、会話のスタートを切れていないため、バカにされている可能性は高いです。
一方通行に自分発信で「お前らは俺の話を黙って聞いていろよ!」というスタンスでスタートしてしまっては、失笑を買って然りです。
プライベートな場面でも、仕事においても、これらの“営業トーク”を用いた、人の興味を引く会話のスタート、というのができていない場合、バカにされる可能性は高いでしょう。