夏の間に激太りした人も、激やせした人もいるかもしれません。でも、問題はここからです。本来なら気温が落ち着いて、体調も落ち着いてくる季節…のはずですが、この「ほっとする」季節にこそ油断してしまいます。
そう、怖いのは、夏の運動不足と、乱れた自律神経に追い打ちをかける、“食欲の秋”です。さらに、寒くなれば余計に運動したくなくなる“冬ごもり”。
ということで、夏に体重が増えてしまった人、増加傾向にある人は、何かしら対策を立てなければ、“太る体質”を引きずって慢性化してしまいます。
そこで今回は、涼しく過ごしやすくなってきた季節に、“太る体質”から“痩せる体質”に体を変化させるヒントをご紹介したいと思います。
この記事の目次
むやみな運動より効率的な運動
なんとなく、「ダイエットするぞ!」と決意するのは気が重いかもしれません。我々がイメージするのは、辛いランニングだったり、疲れた体を引きずって歩くウォーキング。
また、美味しいものが食べられない食事制限など、「ダイエット=辛い」というイメージがあります。しかし、毎日走る・歩く、などの運動は、それほど効率的に脂肪を燃焼する効果がないとされています。
そのため、確かに走る・歩くでダイエットを成功させた人もたくさんいますが、その体型を維持するためには、ずっと同じ運動を継続的に行わなければいけない、ということです。
ということはつまり、辛いダイエットを成功させて痩せた人は、「痩せる体質になったわけではない」のです。
筋肉をつけることを意識する
1日の消費カロリーを見たとき、運動で消費するカロリーよりも、基礎代謝(何もしなくても体が勝手に消費してくれるカロリー)の方が多いのですが、筋肉量が増加すると、基礎代謝も増えます。
単純に考えると「筋肉をたくさんつけている人は、黙っていてもカロリーを消費する」ということ。筋肉ムキムキの人と、筋肉なしの人がいて、毎日同じ量のカロリーを摂取しても、ムキムキさんの方が多くカロリーを消費している…という感じです。
そのため、「ダイエット=有酸素運動」というイメージは強いですが、それよりも、無酸素運動で筋肉を増やす方が効率的に痩せるのだそうです。
空いた時間に筋トレをすべし
ということで、現代人は忙しいので、仕事が終わってからウォーキングに行くぞ!というのも現実問題難しい。ここは、空いた時間に筋トレすることをおすすめします。
もしかして猫背ではありませんか?肩こり・腰痛はありませんか?これらは筋肉不足が原因かもしれません。腹筋・背筋を重点的に、休憩時間を使ってスクワットするもよし。
または、ダンベルを持って運動するもよし。仕事中、姿勢を意識するだけでも違います。ラジオ体操を1曲、しっかり行うだけでも軽い筋トレになります。
むやみな運動をするより、効率的に運動して筋肉を増やし、健康的に自然と痩せていく方がすっきりしますし、継続的に体型を維持できます。なにより「途中で嫌になった!」という、ダイエット挫折をしないためにも、“ちょっとずつ筋トレ”は有効です。
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痩せる体質を作るのは自律神経にヒントあり
「痩せたい」と考えたとき、時々気になることがあります。それは、同じくらいの運動量で、同じくらいの食事をしているのに、痩せている人と太っている人がいることです。
実際、私も昔、毎日ほとんどろくに飯も食わずに働き詰めだったことがあったのですが、それでも全然体重は減りませんでした。
ほぼ水と酒とタバコだけで生きていた(良い子はマネしないでね)のですが、それでもぶよぶよのお腹、太い太ももは現状維持。世の中不公平だな、と思いました。
つまり、ダイエットというのは食事量や運動量だけではない…!と気がつきました。問題は、脳が体に対して「痩せろ」という信号を出してくれるかどうかなのです。
“体質”は脳が作っている?
食欲は人によって様々ですが、なぜ「食べたい!」と思うのでしょうか。また、「甘いものが好き!」「とても炭水化物が食べたい」など、気分や好みは誰が決めているのでしょうか。
それらの“欲求”や“衝動”を作り出しているのは、脳です。しかも、それらの欲求や衝動は、表面上でコントロールしようと思ってもうまくいきません。
「どうしてもラーメン食べたい!」とか「夜中だけど何かお菓子食べたい!」と思ってしまうのは、どうしようもありません。
しかし、不思議なことに、健康的に痩せている普通体型の人に話を聞くと、「夜中に食べたいときもあるけど我慢できるし、そんなにどうしようもない衝動に駆られることがない」…え?どういうこと?
つまり、本来は健康的な体であれば、コントロールできないほどの衝動には襲われないのです。もし、「夜中のラーメン食べたい」を我慢できないのであれば、脳に問題があるのかも…。
抑えられない衝動は自律神経のバランスが乱れている
女性なら毎月のことですが、ホルモンバランスによって、自律神経のバランスが崩れ、イライラしたり、過食したり、頭痛がしたりと体調に変化が表れます。
これは男性にも起こりうることです。仕事のストレスによって体重が増えた、疲れたのに眠れない、体が火照っている、手足が冷たく汗ばんでいる、偏頭痛や肩こり。
これらは自律神経が乱れている証拠です。このままではいくら食事制限しても、たくさん運動しても、上手に痩せませんし、一時的に体重だけ落ちても、リバウンドの原因になります。
痩せる体質を作る、ということは、そのままイコール「健康になる」という意味でもあります。なぜ体重が落ないのか、余分な脂肪がなくならないのか、その原因は人それぞれですが、自律神経が乱れている人の場合、自律神経を整えることができない以上、上手に痩せることは難しいです。
食欲を抑えるのは“快眠”
夏太りで「顔が太った」、または「顔が老けたように感じる」ということはありませんか?太り始めは腹回りにきますが、顔まで変わってしまうと本格的に影響が出ている証拠です。
顔が太った…その原因の多くは“むくみ”です。体重が増加した、その原因も体内に水分を多く蓄えているむくみかもしれません。
なぜむくむのか、と言えば原因はそれぞれではあるのですが、可能性として考えられるのは「隠れた冷え」であったり、「塩分の取りすぎ」「気がついていない疲れ・睡眠不足」、または「何か病気の可能性」もあるでしょう。
その顔のむくみ…夏の睡眠不足
夏太り…と一言で言っても、原因は様々ではありますが、「そんなに食べたつもりはないけど、なんか太った」という場合は、睡眠不足を疑ってみてください。
睡眠不足は、ダイレクトにストレスに直結しますし、それが原因で過食に移行する場合もあります(ここから食欲の秋、というのを理由に暴飲暴食する人がいます)。
また、睡眠不足によって自律神経が乱れて、体内の水分コントロールが狂い、慢性的なむくみや、慢性的な頭痛、肩こりに繋がる可能性も考えられます。日中だるさを感じる人は、日常の動きが減って筋肉が減り、体重増加に繋がるかもしれません。
「いやいや、ちゃんと寝てるよ?」という人であっても、エアコンを切って寝る、寝苦しい夜我慢して寝ている、などの快眠ができていない人は、知らないうちに疲れがたまって不眠となっている場合があります。
シャワーではなくお湯に浸かってから寝る
そのため、この太り方の人はダイエットやら運動やら食事制限云々の前に、「しっかり快眠する」ということを目指さなければなりません。
夏だけの疲れなら、涼しくなることでちゃんと眠ることができるようになりますが、「涼しくなったし、夜ふかししようかな!」とか、「眠いけど我慢して遊ぼう!」みたいに睡眠をおろそかにすると、自律神経のバランスが乱れていきます。
普段シャワーだけで済ませている人であっても、きちんとお湯に浸かって体を温めてから眠ると、布団に入って体温が下がると同時に心地よく入眠できます。眠る前のお酒を控えたり、スマホやPCの操作を控えることも快眠のコツです。
もしかしたら、“快眠する”だけでみるみる体重が落ちていく、ということもありますので、睡眠をバカにせず、きちんと体を休めましょう。
健康的に太らない体になる
無理なダイエットをしても、きっとすぐに戻ってしまったり、体を壊したりしてしまいます。そのため、スポーツ好きな人は覗いて、はっきり言って“頑張ってダイエットする”というのは無意味です。
それよりも、健康的な体を手に入れて、自然に体重をキープできる方が楽ですし、無理もなく、維持しやすいでしょう。
嗜好品を食べてはいけない、ということはありませんが、通常健康的な人であれば「もうお腹いっぱいだから、これ以上食べたくない」というストップがかかります。この「脳からの指令が正常に動く状態」が“健康”です。
「お腹いっぱいだけどもっと食べたい!」と思ってしまうのは“不健康”のシグナルです。これから秋冬に向けて、きっと美味しいもの、食べたいものは増えると思いますが、今一度自分の体と向き合って根本から“太る体質”を改善していきましょう。
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