筋トレは最高のオシャレという格言があります。同じTシャツにGパンという服装であっても筋肉質な人と、そうでない人が着ると相手に全く違う印象を与えることでしょう。
いくら一着何万円もするインポートのブランド服を着ても体型がだらしなければ意味はありません。今回はビジネスマンなら着用する機会の多いスーツを切り口に、ビジネスマンの筋トレとファッションの関連性について紹介します。
この記事の目次
ビジネスマンがマッチョになることのメリット
学生時代は体育会で慣らしたけど、就職してからは連日連夜の飲み会続き。往年のシックスパックは今や見る影もなく、ベルトの上には情けない脂肪が乗っかっている状態。これは多くの社会人が経験することです。
スポーツ現役だったころは、一日当たりの消費カロリーも多く、いくら食べても太らなかったが、現役を引退し、運動量は減ったのにも関わらず食べる量はそのままというのが一番の原因。
メタボなど健康問題もありますし、しっかり運動してマッチョな体を手に入れたいですよね。ビジネスマンがマッチョになるメリットは別に健康になることだけではありません。他にも大きく3つのメリットがあります。
スーツが似合う
まず、なんといってもスーツが似合うこと。スーツが似合う体型にはいくつかありますが、中でも以下の条件は筋トレをすることでしか手に入りません。
- 胸板が発達し厚みがあること
- 肩幅が広いこと
- ウエストが引き締まっていること
- 背中の筋肉が発達し横に広いこと
ハリウッド俳優やスポーツ選手のスーツ姿をイメージしてみてください。とても似合ってますよね。というのも少なくとも彼らは上の条件をバッチリ満たしているからなんです。
例えば「ファイトクラブ」や「トロイ」でその肉体美をスクリーンに披露したブラッド・ピットや、二刀流でおなじみ日本ハムファイターズの大谷翔平選手。彼らのスーツの着こなしはファッションモデルにも引けを取りません。
このように、ビジネスマンがマッチョになることで彼らのようにスーツが似合う男性になることができるのです。
精神的に余裕が出る
他にも精神的に余裕が出るというメリットもあります。激しい筋トレや食事制限を継続してやりぬいたということは本人にとって何よりの自信になります。
人によっては「昔は怖かった上司も重さで考えれば70キロ程度、70キロ程度のバーベルなら余裕で持ち上げられるから怖くない」「別にあの部長、偉そうにしているけどメタボじゃん」と言ったように相手に委縮することがなくなるというメリットがあります。
説得力が増す
最後にビジネスの場では重要度の高い「説得力」が増すということが挙げられます。少し想像してみてください。例えばあなたが人事採用担当者で、二人の男性を面接しています。一人はアンガールズのようなガリガリ体型、かたやハンマー投げの室伏広治選手のようなアスリート体型。そのほかの能力が全く同じだとしたらどちらを採用したいですか?
おそらく、多くの人は後者を採用することでしょう。「どんなつらいことでも一生懸命頑張ります」という言葉を前者が言った場合、「本当に大丈夫?倒れちゃうんじゃない?」という印象を持ちますが後者なら「自信にあふれており信頼できる」という印象になりますよね。
アメリカでは肥満の人間は管理職になれないという話がありますが、これは地道な努力と自己管理ができない人は出世できないということです。そういった点は日本社会も全く同じ。ストイックにトレーニングを行う姿勢こそが、信頼感や説得力を身に着ける最善の方法なのです。
ビジネスマンがマッチョになることの注意点
このようにビジネスマンがマッチョになることは、健康、仕事、モテなどあらゆる面においてメリットしかないように思われますが、数少ない注意点もあります。
スーツのサイズが合わなくなる
まず、お店で売られているスーツのサイズが合わなくなります。
胸囲に合わせればお腹が太って見えてしまい、ウエストに合わせると、今度は腕が回らないくらいきつくなってしまいます。というのも既製服は標準的な日本人の体型をもとに作られているから。
スーツにはドロップというサイズ表記があります。これは胸囲から腹囲を引いた数字を2で割ったものです。例えばバスト90センチ、ウエスト80センチの中肉中背の体型ならドロップ5ということになります。一般的な既製服の場合ドロップはおおよそ2~8程度しかありません。
筋トレを継続して行い食事制限もきっちり行って体脂肪率が一ケタ台になった場合、バスト100センチ、ウエスト75センチ程度には簡単に慣れてしまいます。こうなるとドロップは12~13となり既製服ではサイズが合いません。また、首も太くなってしまうため規制のシャツだとボタンが閉まらないなんてこともあります。
体がカッコいいからこそスーツのサイズもきっちりこだわりたい、もちろん解決策があります。
解決策は大きく2つ
まず、オーダースーツを作ることです。オーダーをすれば自分の胸囲や肩幅、腕の長さなどをきっちり採寸して自分のサイズにマッチしたスーツを手に入れることができます。近年流行の若者向けスーツ店ならセミオーダーやオーダーでも百貨店のブランド既製スーツと同じくらいかそれ以下の値段で用意できます。
次の解決策はスポーツ選手専用のスーツを着用することです。WBC日本代表やオリンピック選手などが着ているスーツが既製服として販売されていますので比較的安い値段で手に入れることが可能。さらに、動きやすいようにストレッチ素材を使ったり、代謝が良く汗をかきやすいアスリートのために、通気性を良くしていたりなどのマッチョにはうれしい機能がついています。
このようにマッチョになることでこれまで着用していたスーツが合わなくなります。カッコいい自分を演出するためにも、オーダー等で自分の体型に合ったものへ変えましょう。
切れる服のジャンルが限られる
次の注意点として、私服になりますが、着れるジャンルが狭くなります。
ファッション誌に載っているような服はあくまで痩せ型~標準体型をターゲットにして作られています。そのためマッチョな人がそれらの服を着ても似合わないかそもそもサイズがないという状況になります。
特に、パリコレに登場するようなブランドや国内大手セレクトショップの展開する服はかなり細く作られているため、モード系のファッションやキレイ目のファッションが着れなくなります。
ただし、Tシャツやポロシャツにデニムといったシンプルなアメカジスタイルはサイズをきっちり合わせれば標準体型の人よりもかっこよく着こなせるようになるというメリットもありますので、アメカジ系やミリタリー系の服装に変えていきましょう。
スーツが似合う男になるための筋トレメニューを紹介
それではスーツが似合うようになるための筋トレメニューを紹介します。ポイントは先ほど挙げた胸板、肩幅、背中、ウエストがかっこよくなるメニューです。
肩
まず、肩幅を広くして逆三角形のアウトラインを作ります。
ショルダープレス
この種目では肩全体に刺激を与え、肩のボリューム自体を大きくすることができます。
立位で行ってもベンチで行ってもかまいませんが、立位で行った方が、ウエスト周りにも刺激を与えることができるのでできれば立位でやりましょう。10回程度で限界になる重さで3セットを目安に行って下さい。
サイドレイズ
三角筋の中部、正面から見た方の広さを作るために必要な種目です。ショルダープレスを行った後、パンプアップ種目として20回3セットを目安に行います。
リアデルトフライ
後ろから見たときの肩のボリュームつけるために必要です。これもサイドレイズと同じく20回3セットを目安としてください。
胸
体の前面の厚みを付けるために胸を鍛えましょう。
ベンチプレス
この種目では胸を中心に三角筋前部、上腕三頭筋なども補助的に鍛えることで、体の前面部のボリュームを増やすことができます。10回程度を3セット行いましょう。
インクラインベンチプレス
次はベンチの傾斜を少し上げて行うベンチプレスです。胸の上部をメインターゲットとして鍛えられますので、クールビズを着たときの胸元をかっこよく見せるためにも行ってください。目安は15回3セットほどです。
ダンベルフライ
最後に大胸筋を徹底的に追い込むためにもダンベルフライを行います。これによって胸の広がりができ、広い胸板を作ることができます。追い込み種目ですので軽めの負荷で20回3セットほどしましょう。
背中
肩と胸は前から見たときの印象を決めるために必要な筋肉でしたが後ろ姿もばっちり決めるためには背中の筋肉も鍛えなければいけません。背中も胸板と同じで分厚さと広さをつくるため、以下の2種目を行いましょう。
ベントオーバーロー
まず、広背筋や脊柱起立筋に刺激を与えるためベントオーバーローをします。この種目は背中の広がりというより分厚さにフォーカスした種目となります。目安は10回3セットほど。
ラットプルダウン
次に背中の横への広がりを作るためラットプルダウンをします。広背筋が広がるとより逆三角形が強調されます。これも10回3セットほど行ってください。
腕
春秋冬はこれらの筋トレでもばっちりカッコいいオフィススタイルができるのですが、クールビズの時期はそう行きません。ジャケットを脱いだ時に半袖のシャツから見える太い腕を作るためにも以下のトレーニングを行いましょう。
アームカール
力こぶの筋肉である上腕二頭筋の種目です。20回程度の高回数で3セットを目安にして下さい。
トライセップエクステンション
たるみが気になる上腕三頭筋は実は鍛えることで太くなりやすい筋肉です。これもアームカールと同じ回数で行いましょう。
腹筋
いくら胸や腕が大きくなってもお腹がメタボだったら決まりません。ここまで挙げた種目で体幹に刺激を与えることは可能ですが、より引き締めるために以下二つの種目をやりましょう。
クランチ
腹筋の上部を鍛える種目です。スーツを着ているとシックスパックは見えませんがくびれを作るためには重要なので毎日20回3セットほど行いましょう。
レッグレイズ
腹筋の下部を鍛える種目。ベルトに乗っかった贅肉をそぎ落とすためにこれも毎日行いましょう。回数は20回3セットほどです。
まとめ
スーツはビジネスマンの戦闘服と言われています。しかしみずぼらしい肉体で戦闘服を着てもやっぱり決まりません。
男らしいマッチョな体型になってこそスーツがばっちり決まります。仕事、恋愛、プライベートを充実するためにも一生もののアクセサリーである筋肉を手に入れましょう。
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