なかやまきんにくん、オードリー春日など、自らの筋肉をネタに笑いを取る「筋肉芸人」は増えていますが、その多くは若手芸人。そんな中で50代という高齢ながらそのおそるべし筋肉を披露したダウンタウンの松本人志。
数年前までは筋トレとは無縁の細い体型だった彼はいったい何をきっかけに、どのようなトレーニングをして今の体を作り上げたのでしょうか。
いつの間にか「筋肉芸人」の仲間入りを果たした松本人志
松本人志自身、かつてはお笑い芸人が筋肉をつけることに対して否定的で、体型も非常に細身といった印象でしたが、2010年代に入り、インターネットの掲示板等で最近の松本人志の体型が凄いことになっていると騒がれ始めました。
そもそもなにがきっかけで鍛え始めたのでしょうか?
この記事の目次
そもそもは怪我がきっかけで鍛え始めた
結婚、病気など人生を変えるきっかけとなるものは私たちにも存在しますよね。ちょうど松本人志の体型が変わり始めた直前に、彼はいくつかの人生の転機となる出来事を経験します。
まず一つ目はケガ、2010年に股関節のケガで手術を行っています。股関節唇損傷という、スポーツ選手なら選手生命にも関わる大怪我をしたのです。
股関節唇損傷で手術を行った場合、術後の股関節を守るため、お尻周りや太ももの筋肉を鍛えてくリハビリが必要になります。もちろんはじめは地味なリハビリから始めていったのでしょうがだんだんとストイックに自分を追い込むようになりました。
お笑いに対してもストイックに取り組む彼だからこそ、継続的な努力が必要な筋トレとも相性がよかったのではないでしょうか。
次に結婚です。ケガをする少し前の2009年に結婚をしたことで本人も意識が変わったと答えています。結婚をしたことによって守らなければいけない人ができ、自分の健康を管理することの重要性を感じたと答えています。
体が資本の芸能人であり、家庭では一家を支える大黒柱だからこそ、体の大切さに気付いたんですね。
松本人志の身長・体重・体脂肪率はどれくらい?
それでは松本人志の体のデータはどれくらいなのでしょうか。松本人志の提案するトレーニングメソッド「松ザップ」をバラエティ番組で放映した時に、体組成計で体重や体脂肪率を計測していました。
それによると松本人志の体のデータは以下の通り。
身長 | 172cm |
体重 | 67.2kg |
体脂肪率 | 16.6% |
BMIで考えると標準的な身長体重ですが、50代という年齢を考えると非常に体脂肪率が低いです。
ちなみに運動をほとんどしていない30代男性で体脂肪率が20%前後と言われているので彼がどれだけすごい体を作っているかイメージできるのではないでしょうか。
日本人のたった1%!ベンチプレス100キロ持ち上げる怪力
松本人志の体型が非常に引き締まっているということはわかりましたが実際の筋力はどれくらいなのでしょう。
テレビで筋トレの様子が放映されていましたが、その中で
- 95kgで5回
- 115kgで3回
- 135kgで3回
というセットを組んでベンチプレスを行っていました。つまり、100kgならラクラク、マックスは130~140kgでベンチプレスができるということになります。
ちなみに、日本人男性のベンチプレスの平均が40kg、大学でラグビーや柔道などのパワー系競技をやっている男子学生で80~100kgほどが精一杯、100kg以上になると日本人口のうち1%しか持ち上げられないと言われています。
そうかんがえるとどれだけ松本人志が凄いかということがわかりますよね。
松本人志のような体型になるためのトレーニングメニュー解説
それでは松本人志のような体型になるためにはどのようなトレーニングを積んでいけばいいのでしょうか。
先ほど挙げた松本人志独自のトレーニングメニュー「松ザップ」では、ボディビルダーのように胸筋、背中、脚といった形でトレーニングを行う日を分割するのではなく一度のトレーニングで全身をくまなく鍛える「トータルトレーニング」を行っていました。
一度に全身を鍛えるという方法は、時間がかかりすぎてしまうというデメリットがありますが、撮影やロケで忙しい芸能人の場合、毎日部位を分けて行うのは現実的ではないのでこのような方法をとったのでしょう。
普段仕事で忙しくジムに行く時間が取れない社会人の方には参考になりますね。
分厚い胸板を作るためのトレーニング
それでは早速松本人志のような分厚い胸板を作るためのトレーニングを紹介します。
ベンチプレス
- 1セット目:95kg 5回
- 2セット目:115kg 3回
- 3セット目:135kg 3回
チェストプレス
- 1セット目:55kg 15回
- 2セット目以降は10kgずつ増やし3セット以上行う。
広い背中を作るためのトレーニング
胸筋の次は背中の広背筋を鍛える筋トレ法を紹介します。
ラットプルダウン
3セット行い、それぞれ80~85kgで15回で組む。
ここまでで、大胸筋、広背筋といった大筋群と言われるボリュームの大きい筋肉を鍛えた後、腕まわり、肩などの筋肉を鍛えるため以下の種目を行っています。
- ライイングトライセプスエクステンション(上腕三頭筋のトレーニング):20kgで25回を3セット
- ダンベルシュラッグ(僧帽筋のトレーニング):それぞれ22kgで50回を3セット
なお、脚のトレーニングについてはテレビで放送されていませんでしたが、レッグプレスを行っていると話していました。
松本人志の筋トレメニューについての考察
それでは松本人志の筋トレ法にはどのような特徴があるのでしょうか。
上半身を高重量で刺激させる
胸の種目で特に顕著だったのですが1種目目のベンチプレスでは高重量低回数でセットを組んでいます。
この方法は筋肉を大きくするいわば筋肥大を目的とした場合有効な方法ではありませんが、瞬発力や、神経系の発達には非常に有効とされている方法で、重さを追い求めるウェイトリフティングやパワーリフティングなどのアスリートが行うセット組みです。
ただ、ボディメイクでも、神経系や瞬発力がアップすることでその後の効かせる種目を行うときにより意識しやすいというメリットがあります。
低負荷高回数で筋肉に栄養を送り込む
ベンチプレスを行った後、チェストプレスを低重量高回数で行っていますが、これは一種目目で損傷した筋肉に血流を送り込み、成長を促進させるパンプアップの効果があります。
15回という回数は筋肥大にはそこまで向きませんが、あくまでパンプアップを行う場合非常に有効な回数です。
このように、松本人志の筋トレ法はまず、高重量で神経系、瞬発力の発達を狙うとともに、筋肉をある程度損傷させ、次に低負荷高回数で成長を促進させるというやり方を取っているということがわかります。
このような方法はボディビルダーでも多く取り入れられている手法のため、トレーニングに取り入れるのもおすすめです。
どんな食事をしたらいいのか?
筋肉を大きく発達させるためには、もちろん栄養も大切。松本人志は食事においてどのようなことを意識しているのでしょう。
タンパク質摂取はマスト
やはり筋肉をつけていく以上タンパク質は必ず摂取しなければいけません。ただ、仕事のスケジュールが不定期な芸能人の場合、決められた時間にタンパク質を定期的に摂取したり、栄養を意識した食事を摂り続けるというのはどうしても難しいものです。
番組の中で松本人志はDNSの「Pro-X」というプロテインドリンクを愛用していると話していました。
この商品は、ペットボトル一本でなんと30g近いタンパク質が摂取できる優れもので、大きさもほとんどかさばらないため、ロケ時でも手軽に持ち運びができるという特徴があります。
そこまで絞り込まなくてもいい
また、松ザップで松本人志は、「食事制限はそこまで行わない」と話していました。
ロケで高カロリーのものも食べなければいけない以上、ボディビルダーのようにストイックな食事を続けるというのは不可能です。そのため、タンパク質はPro-Xで確保しつつ普段の食事は普通に食べるということにしているようです。
確かに体脂肪率10%以下のフィジーク選手のような体を作る場合、この食事ではダメですが、あくまで健康的な体を作り、服を着た状態で一般人からカッコいいと言われる体型なら問題ありません。
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まとめ
松本人志の筋トレや食事法は仕事で忙しい社会人の方でも無理なく取り組みやすいものとなっています。
確かにいきなりベンチプレスで100キロを挙げるというのは無理な話ですが、自分に合った重さで、継続的に続けていくことこそが健康的かつカッコいい体を作るために大切。
これから筋トレをはじめようと考えているアラサー男性の皆さんは是非松本人志の筋トレ法を取り入れてみてはいかがでしょうか。